いつもの登校風景
当分はこのまま毎日投稿していきます
「おはよー」
「おはようございます」
学園に入るなりたくさんの人に挨拶される。
「みんな、おはよ〜」
………莉々愛が。
俺、一応莉々愛のすぐ隣に居るんだけど。並んで一緒に登校してるんだけど。
まるで俺が見えてないかのように莉々愛だけが挨拶される。
……まぁもうとっくに慣れたけどね。
学園内での莉々愛の人気は凄まじい。
そりゃそうだ。だって漫画に出てくるような金髪碧眼の超美少女なんだから。
しかも巨乳!これで世の中の男子が黙っていられるわけがない。
さらに莉々愛は女子や先生にも人気だ。
品行方正、成績優秀、身体能力抜群……嫉妬される事もよくあるが、そんな莉々愛に憧れを抱いている女子も数多くいる。
そんな模範的、かつ美少女の莉々愛が先生方に嫌われるわけもなく……今のこの圧倒的な人気に繋がる。
非公認だが学園内には親衛隊まで存在するという。アイドルかよ。確かに莉々愛は学園のアイドルだが。
……非公認の親衛隊ってただのストーカーでは……と思う事もあるが、莉々愛に実害は無いし、厄介な奴等が寄り付かなくなるから放っておいてる。
これで莉々愛が学園1年生……まだ1年経ってないのにこの人気を得たんだから凄まじい。魅了の魔法使ったわけじゃないのに。
やっぱり金髪碧眼巨乳美少女は正義。
そして今莉々愛の胸をチラチラ見てた男子、テメーは悪だ。
……男としてつい見てしまう気持ちは全力で分かるけどさ。
「それじゃお兄ちゃん、また後でね〜」
「おぅ、放課後な」
昇降口で別れると莉々愛に殺到する人の群れ。
これが俺達義兄妹のいつもの登校風景だ。
学園の天使(吸血鬼)