血の繋がり
血の繋がった実妹か、血の繋がってない義妹か
同じ『妹』というジャンルでもこの2つは大きく異なる
ちなみに私の好きな『妹』のジャンルは妹系幼馴染です
ある日の夕食時———
「あ、すまん、醤油取ってくれないか?」
「ほーい」
「はーい」
父さんの声に対し、俺と莉々愛が同時に返事して手を伸ばす。
今回は俺の方が先に取れた。
「ほい」
「はいありがと。……ん?ちょっと待て、服が汚れてるぞ」
「え、マジか」
「え、本当?」
またもや同じタイミングで返事。
そして視線は左下から右上へ。これも全く同じタイミング、同じ動作だった。
「前々から思ってたけどさ……」
「何?父さん」
「何?お父さん」
「お前たち……似てるよな」
「「………へ?」」
俺と莉々愛が……似てる?
そんな———
「———そんな当たり前な事を急にどしたん?」
「そうそう、だって私達は『兄妹』なんだよ?」
「いやまぁ確かに『義兄妹』なんだけどさ…。なんていうか……血の繋がった兄妹みたいなんだよ」
……………。
「………は?」
「あぁそうだ、自分で言ってて納得できた。颯月と莉々愛は似てるんだよ!まるで本当の本物の血縁の兄妹みたいに!」
「え、ちょっ、父さん……?」
「あー謎が解けた!いや謎が出来た!何故颯月と莉々愛は本物の兄妹みたいに似てるんだ?義兄妹だから癖や習慣は似るにしても、こんなまるで双子のような……」
「父さん!」
「双子……同じ……何が?年齢も性別も種族だって違うのに………種族、人間、吸血鬼…!?莉々愛は今まで颯月の血液だけしか飲んでいない、つまり血液が———!」
「———父さん!!」
———ダァン!!!
「—————ッ…!?………ぁ……」
食卓を強めに叩く、ってか殴る。
味噌汁が若干溢れたけど気にしない。
気にしてられない。
「………父さんは根っからの研究者だし、熱くなると周りが見えなくなるのも昔からわかってるけど……莉々愛をそういう眼で見るのはやめて」
「あ、あぁ、そうだな。すまない莉々愛、そして颯月」
「……吸血……血………血が……同じ……?」
「まぁ俺はいいけどさ。要するに義兄妹が兄妹らしくなったってだけの話でしょ?なら嬉しいね、俺と莉々愛はこれから先もずっも兄妹のままなんだから」
「—————ッ!?」
これから先もずっと兄妹。
それは莉々愛を魔族の元には返さないというちょっとした決意表明だったりする。
「本当にすまなかった!莉々愛も颯月も立派な俺の子どもだ!莉々愛も許してくれると………莉々愛?」
何かおかしな事を感じ取ったのか父さんが莉々愛を見る。
そして何かおかしな事を感じ取った俺も慌てて莉々愛を見る。
「………ううん、なんでもないよ!許してあげる。全く、お父さんは熱中すると周りが見えなくなるんだから〜」
「お、おぅ。すまなかった……」
「いいっていいって。さぁ、ご飯食べよう!」
莉々愛が笑顔で言う。
ただし俺はその笑顔に違和感を覚えずにはいられなかった。
さらっと書いてるけどいろいろあって莉々愛は颯月の血しか吸血した事ありません




