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育成スキルなどいらないと、大魔王は暗黒大陸に追放される~今更「戻ってきて」と言われても、最強領地と嫁がいるので十分です~  作者: 延野正行
第4章

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第25話 いべんと れべるあっぷ

『あっ!』


 声を上げたのは、ドリーだった。

 どうやらまたレベルが上がったらしい。

 【言霊(ネイムド)】で呼び出すと、ステータスを見せてもらった。




 名前   : ドリー

 レベル  : 2/5

    力 : +50

   魔力 : ??

   体力 : ??

  素早さ : ??

  耐久力 : ??


 ジョブ  : 木の精霊


 スキル  : 成長促進LV3




 おお。レベルが上がってる。

 成長促進が上がっているな。

 これはどういうフラグだろうか。

 ドリーは戦っていないから、イベントでのレベルアップだと思うけど。


「ドリー、レベルアップの時に何か文言はなかったかい?」

「ありました。まず成長促進LV3はまた『土壌の改善』によるもののようです」


 なるほどな。

 俺は頷きながら、ぽっかりと開いた空を見つめた。

 おそらく日光が当たったことによって、土壌が改善されたのだろう。


「レベルの方は?」

「風の精霊を解放したからのようですね」


 そうか。

 こっちのレベルは精霊を解放させることによって、上昇するのか。

 ということは……。


「ウィンド……」

「ああ。オレ様も今上がったぜ」


 ステータスを見せてもらった。



 名前   : ウィンド

 レベル  : 2/5

    力 : ??

   魔力 : ??

   体力 : ??

  素早さ : +50

  耐久力 : ??


 ジョブ  : 風の精霊


 スキル  : 風の癒やしLV1




 やはり思った通りだ。

 ウィンドも、ドリーが解放されたことを受けてレベルが上がってる。

 それなら、ウィンドが解放された直後に上がっていてもおかしくないはずだけど。


 あ。そうか。


 多分、解放のフラグは精霊の封印を解くだけじゃないんだ。

 それはあくまで第一条件。

 さらに、俺が【言霊(ネイムド)】で名前を付け、さらに他の精霊と接触させる必要があるのだろう。


 ホントにゲームみたいなフラグの立て方だな。

 ゲームに慣れ親しんでいた俺じゃないと、こんなこと思い付かないぞ。


 俺はドリーとウィンドにわかるように説明した。


「なるほど。精霊を解放すれば、レベルがアップしていくということですか?」

「というよりは、オレ様たちの本来の力が元に戻るっていう方が正しいかもな」


 多分、ウィンドの指摘があってるのだろう。

 【言霊(ネイムド)】は生きとし生ける者の潜在能力を、文字情報として解放するスキルだ。


 ドリーは以前精霊を解放すれば、元の力を取り戻せると言っていた。

 それらを数値として【言霊(ネイムド)】によって見ることができたというわけだ。


「しかし、ダイチ様。ドリー様の『力 +50』というのは?」

「ウィンドの『素早さ +50』というのも気になるみゃあ」


 ルナとミャアは、精霊たちが展開したステータスを見て首を傾げる。


「それはすぐにわかるよ」


 俺はニヤリと笑った。



 ◆◇◆◇◆



 バァァアァアアアアァァァァアアァァンンンン!!


 派手な音が村近郊にある森に響いた。

 吹っ飛んだのは、バーライドッグだ。

 死霊系のアニマルモンスター。

 素早く、とても体力が高いのが特徴。

 牙には毒があるDランク魔獣である。


 だが、それを軽々と吹っ飛ばしたのは、ルナだった。


「ふぅ……」


 まるで達人のように息を吸い込んでいる。

 一方ぶっ飛ばされたバーライドッグは、太い幹に突っ込む。

 それでも威力が減衰することなく、ついには幹を折ってしまった。


 すごっ……。


 やばい。ルナがドンドン脳筋聖女になっていく。


 その力を恐ろしく思ったのは俺だけじゃない。

 バーライドッグも同じだ。

 勝てないと悟って、逃げに出る。

 だが、すぐに回り込まれてしまった。


 バーライドッグの脇を抜け、その前方に素早く回り込んだのは、チッタとまだレベル1のミャアだった。


「逃がさないみゃあ!」

『ガウッ!!』


 ミャアの拳が突き刺さり、チッタの爪が魔獣を切り刻む。

 一瞬にして、バーライドッグ8体を倒してしまった。


「これで作物の被害が減るだろう」


 冷害や土壌の悪化だけではなく、村の畑は魔獣の被害にもあっていた。

 今後、被害を出さないためにも、俺はルナたちを連れて、バーライドッグがいそうな場所にやって来たというわけだ。


「凄いです、ダイチ様。私、レベルアップもしてないのに力が」

「すごいみゃ、ダイチ! ミャアも速くなったみゃ!」


 ルナとミャアが目を輝かせながら驚いていた。

 チッタもご満悦だ。

 自分の爪を労うようにペロペロとなめている。


「俺が凄いんじゃないよ。ドリーとウィンドが凄いんだ」


 ドリーとウィンドのステータスに浮かぶ基礎能力値は、精霊自身の状態を示すものじゃない。

 俺の庇護下にいる村人や獣人の基礎能力値に、プラスされるものだったのだ。


「半径500メートルってところかな」


 範囲それぐらいだと思う。

 もしかしたらレベルアップしていけば、増えていくかもしれない。

 精霊の加護って、この暗黒大陸全体にあった可能性もあるし。


 魔族を越える人族や獣族のポテンシャル。

 さらに精霊の加護による数値補正。


 やばいな……。


 どんどんここの住民がチート化していくんだが……。


 だが、この時俺はまだ知らない。

 すでに村とその住民のチートが始まっていたことを。


そろそろ決戦の時が近いです。


面白い、住民全員チートって……と思った方は、

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― 新着の感想 ―
[一言] ラナオウ化していくルナ
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