僕
裸足で騒いで泥まみれになっても走り続けた日々が影を落とす
最近じゃスーツも体に慣れてきた
頭を下げるのにも慣れてきた
だけどこれでいいのだ
わっはっはっは
他人を斜めから見下ろして自分を守ってた
君にも言えない記憶が“僕”を隠す
口にできない言葉が増えていく
明日も分からぬ夜が更けていく
だけどこれでいいのだ
わっはっはっは
背伸びしたってもう届かない 空がどんどん遠ざかる
鏡の中にはいつも通りの自分が居座り
逃げ出したくなる日々は続く
これでいいのか
本当にこれでいいのか
生活の中で
明日になれば消えてしまうような
人ごみに混じれば忘れるような気持ち
でも
これでいいのか
風を忘れて
僕を忘れて
君を忘れて
僕はどこへ行く
(追記)以前、他サイトにて掲載したものに、若干の手を加えた作品になります。