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何もやってない

「あんたの名はなんだ? この特徴的にまだ幼いエルフらしいが......まさかお前はロリコンだったのか......?」


「そんなわけないだろーー! なんかさ、いつのまにかエルフがいたんだよ」


 そういえばそうだ。魔界の民衆にクーデター起こされて絶賛逃亡中やら、厨二野郎の逝かれた行動やらで今まで気にして無かったが、なんでこんな所に子供が1人でいるんだ? 


 いや待て! 私は今何をやっているんだ。中身が濃すぎるメンバーの件で忘れかけていたが、逃亡中の身じゃんか自分! 何やってんだーー!


「えっと......厨二野郎とりあえず下の階に降りようか。プリケン達が待ってるし」


「ああ。ていうかなんで厨二野郎なんだ? 俺にはちゃんと名前があるんだか?」


「うっせえ黙れ! 厨二野郎が!」


 自暴自棄になりながら厨二野郎を叱責する。


 この厨二野郎って言う名前のルーツは、自分が尊敬していた英雄グラムが、ドン引きするぐらい厨二病を拗らせていて......もう皮肉を込めて厨二野郎と呼んでいるだけのものでして。ていうか今更感が凄いな。




[数分後]


 何事も起きずに無事戻って来れたよ。現状なんも前に進んでいない気がするが、これから進めばいい。それよりこの子の正体が知りたい。本人にも何回かコミニケーションをとろうとしたけど、何故か自分から喋ってくれないしなぁ......エルフ族は確か意思疎通出来る種族だけど警戒されてるんだろうか。


 連れてきたと見られるルチアが目を覚ましたら、とりま聞いてみよう。


「おい。魔王よ、肝心な事を聞いてないんだが。なんでお前がこんな所にいるんだ?」


「ああ......話してなかったわ。これは少し前の事でして......」


 私は厨二野郎にこれまでの出来事を包み隠さず話すことにした。反乱が起きて大変な事になってる事、それが原因で逃亡の身になってる事などなど。厨二野郎は少し考える仕草をして、話を始めた。


「つまり反乱が起きてアンタはここに来たと言うわけか。なあこれは魔王が悪いんじゃないか?」


「え? いやこれは魔界の民度が悪い......」


 反論する前に話を遮られたので、渋々自分は聞き手に回る。


「魔界の民は不満があった筈だ。なんだかんだお前は何もやってないからな。何かと理由をつけてやらない理由を探しているんじゃないか?」


 この言い分は心にぐさっと突き刺さるぐらいわかっている。でも厨二野郎は何かやったのか?


「と言っても魔界はもう詰んでて、手の施しようが......」


「今も理由を考えているよな。俺はお前を一目置いていた。なんでだと思う?」


 完全に思考が読まれている。確かにやらない理由を探していたかもしれない。何かと言い訳をしてやってなかった。


「アンタはこの腐りきった魔界を良い方向に変えれると思ったからだ。だがそれは俺の勘違いだったようだな」


「うっせえ! さっきから聞いときゃ、言いたい放題言いやがって......そうさ。私は魔王の器じゃなかった。最初は頑張って改革しようとしたさ! でも現実はそう上手くいかなかった」


 プリケンが前言ってた人間の文化はそれほど進んでいないは間違ってはいない。だがそれ以上に魔界が衰退していた。これでどうやって統治すればいいんだ。


 私の言葉によって厨二野郎は考える仕草を始めた。この時、静寂の空間が私達を支配したのでした。


◇◇◇◇◇◇◇◇

次回に続く

 公募用のやつに時間を割いていて、あんまり更新出来てないけど、まあ更新していくね。


追記:ごめんなさい。この作品を無期限更新停止にします。

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