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32話 再会(前編)

 なんとか逃げ切ったかな? まさかあんな簡単に魔王職を失ってしまうなんて......


 ああっ......魔王城が燃えている。自分は魔王になった時点で少し調子に乗っていたかもしれない。魔界の貧困、食料不足、人口爆発、どれも解決出来なかった。


 部下の略奪も容認してしまったし......反乱を起こされるのも、文句を言えないよね。


 さて、これからどうしよう。困ったな。四天王達は魔王城に向かっていると思うし......魔王城に向かっているのって、まずくね? ヤバイな。四天王達を止めないと、反乱軍に殺されてしまうぞ!


 ここは多分南の領土の方が近かったよね。西の領土も近いかな? つまりルチアや厨二野郎はなんとかなりそうだけど、天使は......どうしよう。


「反乱とか野蛮な事をしますな。この超側近という役職、結構愛着がついていましたのにな」


 どこからともなくプリケンが現れた!? ていうかよくもまあ、この私を見殺しにしてくれたな。ちょっと腹が立ってきた。


「なあプリケン。さっきの件は後で話すとして、これからどうしよう?」


「まさかこの時期に反乱が起きるなんて思ってもいませんでしたから......どうしましょうかな?」


 大半の金は金庫に置いてきちゃってるし、今回ばかりはマジでヤバイな。もしかして詰んだ?


 どうやらプリケンにも打開策が思いつかないらしい。なんか絶望感が漂ってきたぞ。どうすればいいんだよ。


「アギャアアア!?」


「殿下! たった今プリネットワークが潰されました!? 多分、反乱軍の追っ手が我が同胞を殺りやがったのかと......」


 万事休すか......こうなるんだったら自分も好き放題やって馬鹿笑いしたかったな......


「殿下?」


 もう疲れたよ。これが自分の運命だったんだろう。来世は楽しいのかな? フフフ.......


「殿下のメンタルがぶっ壊れやがりましたぞ!? 今すぐ殿下を置いて逃げたい所ですが、後ろには崖があるため逃げ道が全くありませんな。つまり完全に詰みですな。ハハハハハ!」


「嫌だぁぁぁぁぁぁ!? 死にたくないでそ!」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇


[補足丸]


 そうして崖に追い詰められたクリス達一行! 皆さんは完全に死を覚悟している模様ですね。だが、そんな感情とは裏腹にクリス達の目の前に現れた人物は、反乱軍の追っ手ではなく......魔王城が何処にあるのか分からず困り果てていたルチア一行でした。くたばったプリケンを添えて......

◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「は?」




[数分後]


 死ぬ覚悟を決めていた自分をぶん殴りたい。それにしてもなんでここにルチアが? ん? それよりも......


「久しぶりかな? 坊主、覚えてる? 魔界統一トーナメントにいたあのガヤAだ」


 君は......なんか自分と同じ処遇という理由で意気投合したあの......名前が適当なガヤAだ!


「ルチア! お前ガヤAも部下にしていたのか!?」


「待て! ちょっと静かに。あそこに誰かいる。」


◇◇◇◇◇◇◇

次回に続く


 ストっクが貯まったら毎日投稿再開するので、それまでお待ち下さい。

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