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26話 四天王決定! (1人空席)

 プリケン一族の半数と厨二野郎は旅に出た。一カ月後500万稼いで帰ってくればいいが......。それにしても略奪を平然に行おうとするなんておかしいよなぁ。ついでに居残り組の半数のプリケン達は見届けに行っている。


「おい! 卑怯魔王! 僕が四天王ってどういうことだ!」


 卑怯魔王? え、天使? 卑怯魔王!?


「おい。天使! 卑怯魔王ってなんだ! 私は真っ当に魔王職をやってるつもりなんだが?」


「卑怯魔王は僕が言ったわけじゃない。魔界の民衆が言っているんだよ!」


「なんだと......」


 天使が言うには私は、卑怯魔王として名前が広がっているらしい。ついでにプリケンはスライムの変異種とか変人とか呼ばれているとか......


 多分魔界統一トーナメントでいろいろやりすぎて、こんな呼称になってしまったとしか思えない。でも仕方ないでしょ。勇者相手じゃあ卑怯な手を使わなきゃ魔王になれなかったんだから。


「僕は働かずにニート(てん)(せい)を過ごしたい! 魔界統一トーナメントに立候補したのもニートライフを満喫したかっただけなのに、結局魔王になれなかったうえに、厨二病を拗らせている人に目をつけられて......」


 ニート天生? 厨二野郎に目をつけられていたのか。可哀想に。


「クリス.....さん。終わった? 逆恨みビックリ生物の暴動は?」


 ルチアが部屋から出てきた。プリケン達は今いないな? いやでもプリケン一族の大半はルチアの顔を知らないはず。なら会議に参加させてもよかったかも。ルチアの顔を知っているのは壊れたラジコン化のプリケンと犠牲者のプリケンぐらいかな......? てかラジコン化しているプリケンは何処に消えた!?


「女怖い。女怖い。女怖い。女怖い。女怖い。女怖い。女怖い。女怖い」


 そこか! 瓦礫に埋まってる。このままだと命が危ない!


「おい! 天使、ルチア! プリケンの命が危ない! 一緒に掘り起こすぞ」


「僕は天使だ。なんで動かなくちゃいけない。四天王もお断りだからな!」


「嫌なんですけど。もうビックリ生物がトラウマなんですけど......」


 ああ! 魔王の私が1人で掘り起こしますよ。やっぱり魔界の民度低すぎる!


[数分後]


「おい! プリケン。大丈夫か?」


「女怖い。女怖い。女怖い。女怖い。女怖い。女怖い。女怖い。女怖い」


 身体的には大丈夫そうだけど精神的にはダメそうだな。どうしよう......? そうだ!


「おい、プリケン。いい加減起きないとお前も四天王にするよ。早く起きろ」


 正気に戻らなきゃ、これからはプリケン一族は四天王だ。多分プリケンにとっては嫌な発言だろう。起きてくれるといいが......


「女怖い。女怖い。四天王嫌だ......。は! 私は今まで何を......」


 よかったぁぁぁ! プリケンが正気に戻った! マジでこのままだと思ったよ。


「殿下。なんで魔王城がボロボロになっているのですかな?」


「気にするな! これで介護生活からおさらばだ!」


「僕本当に帰ります。これから美少女天使アイドルクエラ仮面の応援に行くので」


「クセのある名前をしたアイドルだね。本当に本気で厨二野郎が推薦しているとは思えないな」


 一癖ある(自称)天使だなぁ。でも厨二野郎が推薦するあたり、なんかあるよなぁ......。一応四天王候補にしとくか。




[そんなわけで一ヶ月後]


 そんなわけで無事に四天王は決定した。(空席あり)黒風白雨の厨二野郎、可愛いだけじゃないルチアさん、ルシフェル•ザ•中間管理職。本当はルシフェルを四天王にする気は無かったのだが、こいつ意外と頭が切れていて......。それが分かったのはプリケン達が旅立って2週間経つ頃だったなぁ......


◇◇◇◇◇◇

次回に続く

 次回の話はプリケン達が旅立って2週間後の話になります。


[後書き丸]

 眠すぎ源五郎。過去の話改訂しまくったぜ。


 やべえな。ストック切れだ! あと5話ぐらいしかない! てなわけで2〜3日に1話のペースになるわ。毎日投稿は難しい! 毎日投稿している人を尊敬する。


 それと最近気づいたことがある。四天王の最後の枠(有言実行)なんだけど、それに当てはまる魔族がいない。

 魔族って基本民度低いし、過半数が異種間コミニケーションが出来ないしで、頭おかしい奴しか居ないってね。新たに常識人でも作ってやろうか?

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