17話 勇者現る!?
クリス視点に戻ります。
(時系列は16話ぐらいになります)
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ここは再び魔王城
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時々私は考える事がある。私は本当に魔界を豊かに出来るのか?
作物も育たない終わってる土地に、1日1日爆発的に増える人口、部下は直ぐに反乱を起こすし、おまけに金も無い。
プリケンが言っていた(詰み)とはまさにこの事なんだろう。今ならパパやおじいちゃんが職務放棄をしたくなる理由が分かる気がする。
本当にどうすればいいんだろう。案件も数えきれないくらいあるし、四天王候補探しもしなきゃいけないし、はあ......とりあえず、四天王候補探しを頑張ろうかな......
「殿下ぁあああ!」
うおっ!? ガチムチ筋肉スタイルのプリケンがいきなりドアを打ち破ってきた!? 本当にさぁ......なんなんだ?
「どうした? 超側近プリケン」
「勇者が魔王城まで攻めてきたでそ!」
ちょっとまて! いくらなんでも来るの早過ぎないか......いや、現在魔界の都までフリーパス状態なの忘れてたわ。
「しょーがない。私直々に勇者を葬ってやる」
「流石クリス殿下でそ! それじゃ影から戦況を見守らせていただきます」
「は? お前は戦わないの?」
[数分後]
[ドーーン!]
来たか! まさかこんな早くから勇者と戦わなきゃいけないなんてな......
「凄い強者のオーラを感じるでそ」
超側近プリケン、こんな屈強な筋肉になっているんだからさ......部屋の片隅に隠れてないで自分と一緒に戦おうよ。今のお前だったらドラゴンだって捻り潰せるだろ? まあいい、魔王では多分初陣だ! 勇者はとても強いだろう。だから初めから全力を出して戦ってやろう! さあ、来い!
[ゴゴゴゴゴ......]
「来たでそ!」
魔王の、自分の強さ見せてやる......? うんっ!?
「まおーーさんこんにちは!」
......え? 幼い子供? は?
「え? こっ子供でそ? 勇者じゃなさらないのでそ?」
いや、お前凄い慌てて私に報告してたじゃん。まさか、直接姿を見てなくて私に報告したのか? そもそもなんで子供が......
「まおーーさん」
「おっおう。どうした?」
「この顔しらない?」
なんだこの似顔絵は。まさかこの子が描いたのか? 凄く上手い絵だ。ていうか、この顔何処かで......
「この顔は! グリル殿ではないですか?」
グリル? ああ、あの脳が厨二語録で埋まってしまっている厨二野郎か。で、この子と厨二野郎となんの関係が?
「まおーさんはこの人のこと知ってるの?」
厨二野郎だろ? なんか存在がよく分からないって自分の中で有名人だ。ていうか、なんかこの子供身体が震えているんだが。こいつに限っては緊張しているのか武者震いなのか分からないなぁ。
「う、うん。ちょっとした腐れ縁みたいなものさ。今厨二野郎は何処にいるんだろうね」
「きみはなにかしってる?」
「ちょっと契約やらでいろいろとですな」
契約って......いや多分私は関係ないから放置でいいか。これに首突っ込んだら痛い目見そう。
「そっか。ご協力ありがとうございます。それじゃ」
え? 帰るの? え?
「なんだったのでしょうか?」
「しらね」
何にしても勇者と全面戦闘にならなくて良かった。正直戦いたくなかったから。いや、さっきの子供そもそも勇者なんだろうか? 自分にはそう思えなかった。だって強そうに思えないもん。
それにしても厨二野郎は今何処にいるんだろう。魔界統一トーナメントが終わったら直ぐに姿を隠すし。謎多き人物だ。
「陛下、考え事のところ何ですが」
「ん? どうした? 超側近プリケン」
「プリネットワークが一つ潰されました」
◇◇◇◇◇◇◇
次回に続く




