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16話 四天王候補探し

プリケン視点でございます。


前回のあらすじ

四天王候補探しの旅に出かけたプリケンだったが...

◇◇◇◇◇◇

ここは、魔界の何処か。辺境。

◇◇◇◇◇◇


 はあ......四天王候補を探せと言われても、そんなほいほい見つかるわけがありません。まったく、殿下は人使いや魔族使いが荒いですなぁ。こうなったら(プリネットワーク)でも使うしかないですかな......


[グシャン!]


「すみませ〜ん。ぶつかっちゃった。テヘ」


 あ? なんだこの無礼知らずな女は? テヘじゃねえでそ! このウルトラマジイケメン究極生命体プリケン様になにぶつかっているのですかな?


「あなたも前には気をつけてよね。じゃあ!」


「待てやぁ!」


「はい? どうしたの?」


「きしゃまぁぁぁぁ! この魔王様の超側近プリケン様にぶつかっといてなんだその態度は! 謝らずに過ぎ去ろうとはいい覚悟でそ!」


「いや一応謝ったでしょ!?」


 なんなんだ!? この反抗的な娘はぁああ! 凄くムカつくでそ!


「もっと絞り出すでそ! 謝罪の意思を全身全霊から絞り出して形にするでそ! チクショォオオオ! この女、変に可愛いからこれ以上は言えねぇえええ!」


「なんなのよ。このスライムは?」


 どうするでそ!? どうするでそ!? ですがこの殿下直々に任命された超側近プリケンがそう安易と引き下がるわけにはいかないでそ!


「こうなったらプリィイイイイ! 陛下リスペクトのパワースタイルでぶちのめして有り金全部いただくでそ!」




「なに? なんなのこれ、姿が変わった!?」


 ぬおりゃぁあああああ! 死ねぇぇぇ!


「危ない! いきなりなんなの......?」


 そして消し飛べでそぉおお!


[岩が砕け散った音]


「へ、へえ......大したパワーじゃないの」


「謝るなら今のうちでそ! 許しませんけどな!」


「マジなんなのこいつ」


「圧倒的力の前に全ては消し飛ぶのでそ。あの世で(ふう)(ちょう)するがいいでそ。このパワー系プリケンにやられたと!」


 さあ、チェックメイトでそ! 死ねーー!


「ひゃあ!? 危ないわね! もう私怒ったよ! もう手加減無しで相手してやるわ」


この、この! チクショォォォ! せっかく陛下リスペクトしたのに全然当たらないでそ! どうなってるでそ!


「遅い! アイスストーム❗️」




 この時、不思議な事に痛みが無かったでそ。でもだんだん意識が薄れていく。これで大体状況は理解したでそ。プリケンはあの女に負けた......

 ああ......殿下、1人も四天王候補を見つけだす事ができなかったでそ。実力不足で......すみま......せ......


◇◇◇◇◇◇

次回に続く

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