幕間 選手紹介
「はーーい! 本戦の出場選手を紹介しまーーす」
「まずはモブA、モブB! 特に言うことはありません!」
「え」
可哀想に。ていうか名前がモブって適当すぎるだろ! 特に語る要素無いとか、どうやって予選を生き残ったのだろうか......
「次は前魔王様の第一王子、ダンテ•アルデンテ! 優勝筆頭候補です!」
[ワァァァァァァー!]
「凄い声援です!」
あの兄さんを倒さなきゃ魔王にはなれない。高い壁が私を待っている。そういえば自分達は兄弟なのに今日初めて会ったな。時間があったら話しかけよう。
「次は......堕天使ルシフェル!」
[ブーーー!]
「天使だ!?」
凄いブーイングだな。なんでだろ? こいつなんか変な事やった? 自分としてはあのキモい一族を一掃してくれた恩人なんだけど。まあ、ナルシスト気質な所は認めるけどね。
[観客席]
「鳥頭がなんでいるんだ!」
「お前が鳥野郎だ〜!」
「だよな〜」
「そうですよね。あいつも翼が生えてる」
「それな!」
「君の名前は?」
「自分はガヤC!」
「俺はガヤB! 隣にいるのはガヤAだ!」
「俺たち気が合いそうだな! ハッハッハ!」
「いつのまにか仲間ができてるよ......」
「謎の覆面! 予選では無双でした!」
覆面? なんかヤバそうな雰囲気を出しているし、近づきがたいな......要警戒人物だ。
「次は黒牛兄弟! 2人そろって出場になります!」
「モゥォォォォォォォォ!」
「モゥォォォォォォォォ!」
なんだこいつら!? 牛? まさか意思疎通が出来ないのか? なんでこいつらも生きのこってんだ?
そういえばどっかで聞いた話があるんだけど、意思疎通出来る魔物は皆、人間に近い身体をしている。猛獣のような魔物は意思疎通出来ないとかなんとか。そんなんでよくこの大会に出場できたな! どうやったんだろう。
「そして最後に前魔王の1460番目の子、ウルズ•アルデンテ!」
「前魔王様の2〜1459の子はどうしたんでそ?」
「知らね」
多分だけど、家に引きこもってるか、1人気ままに生きていたい組だろうな。魔界の民度低いし。まあ真偽は不明だが......
「殿下! 程々にやられてくだされ〜!」
さあ! 本当の戦いが始まる!
◇◇◇◇◇
次回! モブA戦!
トーナメント表
1 ウルズVSモブA
2 ルシフェルVSモブB
3 ダンテVS白牛
4 黒牛VS覆面
1勝者VS2勝者
3勝者VS4勝者
決勝戦




