表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
きみと桜の木の下で  作者: 花音
第0章
1/230

最初の扉 プロローグ

お読みいただきありがとうございます

 春のうららかな日差しの中、僕とその少女は桜の木の下で出逢った。あまりにも無表情で、感情のない横顔を今でも覚えている。僕と少女を暖かな風が包み、桜の花びらが宙を舞った。


「……」


 ふと少女が僕の存在に気づき、目線が桜から移った。


「……あ、えっと、桜、好きなんですか?」


 僕は少女に見つめられ、思わず話しかける。


「はい。温かくて、優しくて、包み込んでくれるような感じがするので」


 いきなりの僕の存在に驚いた様子もなく、少女は相変わらず感情のない顔のまま質問に答えた。


「桜木さん、お待たせしました。ご案内します」

「はい、よろしくお願いします」


 僕の後ろから教師がやってきて、彼女に呼びかけると、ペコリと頭を下げて、少女は僕の前を通りすぎて行った。再び風が吹き、僕の周りを桜の花びらが包む。













 これは心のない少女と弱虫な僕が失ったものを取り戻していく物語。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ