異世界でのありえない話3
レイセは思った。ちょっと痛い思いさせても、回復すれば元通りよね。
どうも最近の王の行動、周りで起きる人間の転生事件、不穏な亜人の行動…。
どれも通常では、ありえない物ばかりであった。
その糸口を、見つけたのだ。テレクシリア。最近作られた文明の力である通信端末だ。
これを使った、悪質なプログラムセットに気づいたのは、王直属の情報機関。シリアテクス研究所だ。
起爆装置をセットしてと。
「全て破壊したら、人間を救出して脱出するのよ。カーリ。」
「痛いのは少しだけ。私が回復魔法で…。」
そうして、結果は王までも殺す事になった。
レイセは今まで尽くしてきたのは何だったのだろうと感じていた。
「あの人間はどうしているのかしら。」
そう思って、カーリにテレクシリアをかけてみた。
つつ つつ。
「レイセ!!!ミクラが!消えた」
どうも慌てているようだが、レイセは思う節があった。
今度は人間が消える番か…。
「あの悪魔向こう側に行ったわね…。」