あとがき 下巻
あとがき2
…宿題はやりましたか?。
え?また宿題忘れたの?。もう…廊下に立ってなさい!!。
と、いうわけであとがきの下巻を始めさせていただきます。…あとがきが上下巻に分かれることになるとは…。
では、宿題の答え合わせといきましょうかね。『私がこの作品を通して伝えたかったこと』なんですけど、上巻のあらすじでも述べた通り、この作品のテーマは大きく3つに分けられます。まず一つは『青春』です。おそらく、多くの読者は薄々感づいているでしょう…高校時代、私がぼっちであったということを。…言っておきますけど、虐められてたわけではないですよ。私の高校はギリギリ進学校に分類される学校で、落ち着いた校風もしてましたし、私の知る限りでは私の学校にイジメは確認されませんでした。虐めるくらいなら関わらない…まぁ、良くも悪くもそういう人達の集まりですよ。…言っておきますけど、私はぼっちでしたけど高校時代は楽しかったですよ。本当に楽しかったです。…でも、楽しいだけだったんだよなぁ。少し具体的に言うならば、櫻井から姫浦と愛里と加藤とサカもっちゃんを抜いたのが私の青春です。…なんも残ってねえし、物語が始まる要素もねえ。
まぁ、その話はさておき、私が言いたいのは人と関わることに受動的でいると運が悪ければ居場所すら出来ないってことが一つ。でも、ボッチだったことが悪いことだったってわけでもないんですよ。私は高校時代ボッチでなかったら小説なんて書いていないでしょうし、高校では遊びに行くような友達は出来ませんでしたけど、中学時代の友達と妙に仲良くなって、今でも付き合いが続くような友人が出来ました。パチパチ、おめでとう、自分。…あ、ちなみに高校時代書いてた小説は『悪の手先の風上にもおけぬ』ってやつで投稿しているんで気が向いたら見てください(隙あらば宣伝してくスタイル)。なんにしても、あの日の焦燥感や虚しさでさえ、今では糧となっているってことです。
纏めますと『誰もが思い描くような理想の青春なんて与えられないけど、その全てが青春であった』って言うことを伝えたかったんですね。
で、テーマの二つ目なんですけどそれは『夢』です。この作品内では何人かの人たちが物語を通して自分の夢や目標ややるべきこと、そしてそれに向かって走り出す理由を見つけました。姫浦のように自分の思うことを貫く者、加藤のように自分の好きなものを無理やり突き通す者、愛里のように欲しいものを手に入れるために動き出した者、谷口のように得意なことがあった者、そして櫻井のように必要だと感じたものを信じ抜く者。
夢や目標に向かう理由に良し悪しはありません。重要なのはその理由が如何にモチベーションになり得るかです。姫浦のように迷わないのなら初めから問題ありません。谷口のように才能に恵まれているのなら好きにやればいいでしょう。加藤のように好きなものがあるのなら、それでいいでしょう。また、加藤のように『モテたい』とか、『カッコよくなりたい』とかどんなに邪な思いでも原動力になるのならそれでいいでしょう。愛里のように欲しいものがあるならそのために頑張ればいいでしょう。…ですが、櫻井にはそのどれもが欠けていました。そんな櫻井でも『必要なもの』ならば迷わず動けた。『必要なものだから』という原動力はあまり例を見ないのではないでしょうか?。みんな『やりたいこと』とか『好きなこと』に目がいってしまって、それがなきゃいけないってどこかで思ってないでしょうか?。『やりたいこと』とか『好きなこと』を夢と定義するならば、夢やなんてものはただのモチベーションに過ぎません、どうしてもなきゃいけないものではありません。モチベーションの見つけ方なんて千差万別です、そしてそこに良し悪しなんてありません。この物語を参考にあなたなりのモチベーションを見つけていただければと思います。特に櫻井は終始、『好きなもの』も『やりたいこと』も見つけることができませんでした。この作品ではそういう人達に向けてこういう見つけ方もあるんだよってことを示したかったんですよね。
纏めますと『好きなこと、やりたいこと、得意なこと、それだけがモチベーションではない』と言ったところですかね。
そして最後の3つ目…今までの『青春』と『夢』のテーマではまだ一切触れられていないこの物語の中核を担う要素がありますね。…そう、ラストチルドレンについてまだ触れられていません。人類の滅亡、ネームレス、ラストチルドレン…この物語の最大の特徴とも言えるそれらの要素はある一つのことを言及するためのものであり、この物語は私としてはこのテーマを書くために存在していると言っても過言ではありません。3つ目のテーマ、それは…ズバリ『未来』です。
目には見えなくても確実に押し迫る破滅、先行きの見えない未来…さて、あなたにとってこの物語の絶望感は他人事でしたか?。あくまでフィクションで自分とは関係のない話でしたか?。この物語の絶望感に、何かしらのシンパシーを感じませんでしたか?。残念ながら、その絶望はノンフィクションです。
少子高齢化社会で目には見えなくても確実に押し迫る破滅、先行きの見えない未来…残念ながら、程度の差こそあれど、今の日本も同じような不安に駆られています。でも、別に未来が暗くても生きてはいけるから、誰もがそれに蓋をして、見ないふりをして、知らんぷりをして…でも、本当に今のままシラを切り通せますか?。作中に出てくる櫻井の訴えは、程度の差こそあれど、全て私から世間に伝えたい訴えなのです。何かを変えなければいけないのはわかっている、でも何を変えればいいのかもわからないし、自分ごときではどうしようもない。そんな暗い未来を考えるのは嫌だから、臭いものには蓋をして、考えないようにしている。…少なくとも私から見れば今作のラストチルドレンに対する世間の反応と今のに日本社会の問題点に対する反応は一致してます。先行きが暗いから前向きになれない若者、ギリギリシラを切り通せるから後の世代に任せて知らんぷりする中年層、もはやどうでもいいと思っている高齢層…いやいや、そりゃあ若者が夢なんて持てるわけないだろ。櫻井の父は自分の息子にありきたりな幸せさえ見せてやれなかったことを悔いていた。…だけどそれは櫻井が叫び声をあげたから気が付けたことで…叫びもしなかったらそんなことにすら気が付けなかった。そして気が付いた時には時すでに遅し、自分の息子は自分たちの怠慢の犠牲となる道を選んだ。…世のお父様方、お母様方、他人事ではありませぬぞ?。…っていうか、この物語中の絶望感は全て他人事ではないですぞ?。
これから日本に冬の季節が起きることは確実…まぁ、オリンピックがピークだろね。だけど少しでも物事が好転して、少しでも未来に希望を見出せたなら…活力には繋がる。少しでも事態を好転させないといけない…だから誰かが叫ぶ必要がある。
流石に私も櫻井のようには叫べない。残念ながら私にも立場がある。だけど何もせずに指をくわえてはいられない…この物語を1ヶ月で完結させたのはこの問題の本質を少しでも多くの人に理解してもらうためです。櫻井と同じく『必要がある』というモチベーションで書き上げたものです。私が一流の作家であったならば、あとがきでこんなにペチャクチャ話さなくても作中で全て表現できたかもしれませんが…私にはそこまでの腕はないです。だから恥を晒そうが、余韻をぶち壊そうが、あとがきで一から十まで書きます。上下巻に分けてでも書きます。そこまでしてでも訴えたいことですから。
この作中では、多くの人が人類の滅亡を受け入れ、心の奥底で未来を恐れて生きていました。…私はそんな生き方嫌ですね。だから賢いやつは続々と日本から出て行くでしょう…現実はフィクションとは違って逃げ場がありますから。そういう人達が居なくなってしまえばさらに事態は悪化する。…もはや残された時間は少ないです。
それでも、諦めるまだには早い。『ラストチルドレン』にはまだ早い。
私も櫻井を見習って、私なりに戦おうと思います。残念ながら、未来は勝ち取るものですからね。
…まぁ、だからってこれを読んだ人にもそうしろって言ってるわけではないんですけど…他人に努力を強いるのは酷ですしね。だから代わりにこの作品に評価や感想をつけて持ち上げて♡。…うへへ、これでランキング一位も夢じゃないぜ。
まぁ、それは半分冗談として、せめて自分たちの代わりに戦ってくれている人たちに少しでも優しくしていただけたのなら…この作品も少しは報われるんでしょうけどね。
最後の『未来』というテーマに関しては言いたいことがありすぎて纏められそうにないです。それでも強いて言うのならば、『この作品そのものが私の叫び』といったところでしょうか。
とりあえず3つのテーマを元に『私がこの作品を通して伝えたかったこと』は書き終わりました。
答え合わせはいかがでしたでしょうか?。赤点取ったやつは罰として反省文として原稿用紙3枚分以上の感想を書いて投稿しろ(しつこい)。
一応、この後もキャラごとに振り返ってダラダラとあとがき書いてみようと思います。私としてはもう言いたいことは言ったのでもうここで帰っていただいて結構です。また次の作品でお会いしましょう。
残ってくれた人は延長戦をどぞどぞ。




