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27話 VSヤクザのこわいひとたち その2

遂にやってしまいました。『85日以上投稿されてません』。もうそんな経ったの?という感じですがなんともはや。申し開きもございません。書いてはいるので、これからバシバシ投稿してきたいと思います。(そしてしばらくしたらまた止まるのか・・・(・・;))

向こうでは、金髪の若者と警官、あと早紀を連れ去ったらしい3人と早紀が向かいあっていた。

「ようやく追い付いたぜ、須川!」

「・・・黙れ。今ガキと遊んでる暇はねーんだ!早くしねえと・・・早く・・・!」

警官はへっぴり腰だ。

「なあ俺帰っていい?誘拐犯っていうから追ってきたのに、この方たち明らかにアレだよね。怖い人達だよね」

「ハッ!そーだな。早くしねーと殺されるよなぁ仲間殺しが!」

「黙れっ!」

須川は早紀を抱えたまま拳銃を突き付ける。

「なあ待ってよ職業柄そんなもん出されたら何もしない訳にはいかなくなっちゃうじゃん。見なかったことにするからしまって・・・」

「うるせぇ!」


パァン!


若い警官は音もなく倒れた。

警官は地面に伏せて動かなくなる。

・・・ん。

ん・・・・・・!

「なっ・・・!て、てめえ!」

金髪が憤る。

「次はお前を撃ち抜く」

銃口を金髪に向ける。

「ち、ちょっと待ったぁ!」

僕は飛び出した。

「僕らとしたらその子返してもらえればそれでいいんだ。見逃すからその子返してくれないか?」

「見逃すから、だと?お前も自分の立場を分かってねえな。お前は俺に殺されるんだよ!」

イラッとした。

何が殺されるだ。

「話の分からない馬鹿だな。だったらさっさと撃ってこい!」

「貴様ぁ!」

須川の銃口がこちらに・・・


パァン!


「うぐあぁぁっ!」







神流は地面にバタリと伏せていた。

ひゃー。危ない危ない。

さっきの突入の時念のため防弾チョッキ着てて助かったぜ。

めんどくさいからって着替えなくてよかったぁ。

気取られないように、ゆっくり腰のホルスターに手を伸ばす。

いや、あいつよくやってくれてるよ。倒れる寸前の俺のアイコンタクトによく気付いてくれた。

神流は名も知らぬ少年を頼もしく見つめた。

「だったらさっさと撃ってこい!」

「貴様ぁ!」

少年の挑発に乗った須川は少年に銃口を向ける。

その瞬間、人質の女の子と須川が少し離れる。

今だ!

神流はホルスターから銃を抜き出し、引き金をしぼった。









「うぐあぁぁっ!」

須川の悲鳴が響き渡る。

作戦成功。

須川は手を撃ち抜かれ、拳銃を取り落とした。

そこからは早かった。

「このっ!」

拳銃の脅威が無くなった早紀は須川の股間を蹴り上げ、捕まれていた腕を振りほどいた。

須川は悶絶して倒れた。

「早紀ちゃん!」

西岡が早紀を守りつつ安全な場所まで動く。

同時に飛び出した金髪は須川の銃を確保。

思わぬ展開に黒服2人が慌てて懐に手を入れた時には、すでに僕と警官の銃口が彼らを捉えていた。

「ヒュ〜」

警官が楽しそうに口笛を吹いた。

「すごいなぁお前ら。SATも顔負けの動きだ。警官にでもなったらどうだ?」

「ハッ!ふざけんじゃねぇ」

金髪はそう言いながらも愉快そうに拳銃をクルクル回していた。

「ま、これで俺も義理果たしたことだし、さっさと帰るとすっかな」

「お、あぁっ!俺らもヤバいじゃん敦司ぃ!明日平日だぜ!?」

「なぁに、新幹線乗りゃ余裕だ。・・・西岡くん、金貸して」

「ま、待って!」

早紀の声にみんなが振り向く。

「どうした?」

「1人・・・1人足りない!」

「へ?」

僕はすっとんきょうな声を上げた。

「それじゃどういうことか分かんないって」

金髪も声を上げる。

「私が捕まってたとき、助手席にこの須川って人、私の両脇に2人、あと運転手」

「運転手?」

「だってここには3人しか・・・まさか!」

僕は嫌な予感に身を翻そうとした。

「おおっと!動くな!」

予感は的中した。

運転手の黒服。そいつが大川内さんに銃を突きつけていた。

・・・くそ!大川内さんを置いてったのは失敗だったか!

後悔するも、もう遅い。

運転手はジリジリと車に近づいていく。

残り2人は倒れた須川を無視して車へと後ずさる。

「動くなよ!動いたらこの女の顔が吹っ飛ぶぜ!ヒャハア!」

ついに車へと辿り着く。

車に乗り込んだ奴らは、勢いよく車をスタートさせた。

・・・くそ!

僕は銃を構えると照準をしぼった。

今度はちゃんと左目で合わせる。

さっきぼやけたのは風で右目のコンタクトがずれたのが原因らしかった。

運転席の男目掛けて引き金を引く。


パァン!


だが僕の銃弾はその先にあった道路標識を撃ち抜いていた。

くそ!思ったより反動があるな・・・。

「ヒャハハ!残念だったなぁ素人のボウヤ!あばよ!」

運転席から男が顔を出し車が動き出す。

「くそっ!」

悔しがる僕の肩に手が置かれる。

「・・・?」

「俺に任せな」

若い警官だった。

警官はゆっくり狙いを定めた。

そして・・・。


パァン!


道路標識に2個目の穴が開いた。











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