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一般高校生の異世界ライフ  作者: テトメト
異世界とオオカミと犬耳少女
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鑑定

「思い出した!あんの変態盗撮魔がオレをこんなところに連れてきたのか!?」


 ん?だとしたらおかしくないか?、もしそうならその盗撮魔もしくはあの変な紙がなにかしらの接触をはかってくるだろう。

 だが現実は、この何もない草原に拘束もされず何時間も放置されている。


「腹減ってきたな・・・」


 ここに来たときは傾いていたはずの太陽が、いまでは俺のほぼ真上で輝いている。そもそも家に帰ったときには、すでに陽は沈みかけてたはずだが、あれから一夜明けてるのだろうか?


「とりあえず持ち物の確認だな。遭難したときはまず持ち物の確認をするって聞いたことあるし」


 あの紙のことを思い出してから、今いるところについて思い当たる点が出てきたが、さすがにその可能性はないので、違うことを考えることにする。


「えーまず今の格好は、学校の制服のままか」


 俺は靴がないこと以外はいつもの学ラン姿のままだった。靴がほしい・・・

 気を取り直し俺はポケットをあさる。


「携帯発見!電源は・・・入らねぇし」


 この状況で電池切れの携帯があってもただの荷物だ。とりあえずポケットに戻しとく。


「あとは財布・・・財布?」


 たしかこっちに来る前に財布を入れてたはずの所をあさると小さな巾着袋が出てきた。

 中を覗くと一枚の金貨と数枚の銀貨たくさんの銅貨が入っていた。

 なるほどこれは間違いなく財布だ。


「・・・まぁ待て、まだそうと決まったわけじゃない」


 いまどき金貨なんぞ使う国など、この世界にあるはずがない。つまり今いるところは・・・まで考えて思考を放棄した。

 これがここらの通貨と決まったわけでもないしな!


「さて、となると残りは・・・」


 俺は意識して視界から外していたそれに目を向ける。

 なんかね、鞘に入った剣見たいのがね、となりに落ちてるんだわ


「・・・はぁ」


 俺はひとつ息を吐くと立ち上がり、それに手を伸ばし思いっきり引き抜いた!


「おっとと」


 思い切りすぎたせいで若干バランスがくずれ剣が地面に刺さってしまった。

 俺は引き抜いたそれに目を向け思わず固まった。


「・・・」


 別に特別何かあった訳ではない。

 ゲームなどでもよく見る普通の鉄製の直剣だった。


 ・・・ただそれが、あきらかに本物だと分かる輝きと重さで自分の手の中にあるというだけだった。


「はぁ・・・ここら辺で限界か・・・」


 金貨銀貨でも十分ありえないが、真剣がこんな無造作に放置されてるのはもっとありえない。

 俺は現実逃避気味に始めた荷物確認を終え、ついにあの可能性について考えることにする。


「いいだろう・・・もし仮に、仮にだぞ?ここがあの手紙に書いてあった異世界(・・・)だったと仮定してそれを確かめる術がオレにあるか?ないだろう?なら・・・」


 考えるだけ無駄だ、と続けようとして気づいてしまう。確かめる術があるかもしれない。


「スキルだ・・・ここがあの変態の言った(かいた)とおりの世界なら、あいつが言って(かいて)たスキルがオレには備わってるはずだ」


 まぁそんなはずはないけどな、一応確認してみるか。

 えーっと確かスキルは、勇者の何とかとか、魔王の何とかとか、鑑定・・とか、ユニークなんちゃら

 まで考えたところで、突然目の前に半透明の板が現れた!


「うおぅ、びびったなんだこれ?」


 よくみると、その板には文字が書かれていた。


 鉄の剣

 スキル:なし


「こいつは、この剣のことか?」


 俺は握ったままだった剣に視線を落とす。

 もしこれが俺のスキルによって出てきたのなら、この板に書いてあるのはこの剣のステータスで、今使ったのは鑑定のスキルということになるが・・・


「んなバカな・・・」


 さすがに目の前に実物が浮かんでいると、否定の言葉も出にくい。とりあえずも一度試してみて、同じ板が出るか確認しよう。


「さて、なにを鑑定するか」


 とりあえず、剣を鞘にしまい自分を見下ろしながら鑑定と念じてみる。

 するとさっきのより明らかに長い板、ステータスウィンドウが表示された。



 名前 神楽坂(かぐらざか)竜司(りゅうじ)

 種族 人間種

 性別 男

 Lv 1

 HP 300

 MP 100

 ATK 20

 DEF 10

 INT 15

 AGL 10

 装備 鉄の剣

 ユニークスキル:勇者の素質 魔王の素質 鑑定 並列起動デュアルキャスト

 スキル:剣術Lv1 


「あぁそうそう、勇者の素質だったな確か、つーことはこの並列起動?ってのが固有スキルなのかそうかそうかあはは・・・」


 予想どおり、あるいは期待を裏切って鑑定のスキルはしっかり発動した。


「くそぅ・・・てことはここはマジで異世界なのか?」


 さすがにここまでしたら、今いるところが異世界であることを認めない訳にもいかなくなる。

 もしかしたらゲームの中にいる、という可能性もあるがこんなリアルなゲーム発売してたら知らないはずは無いし状況的にも間違いはないだろう。

 次に、ここがホントに異世界なら俺が頼れるのはこのいい感じのスキルだけってことになる。

 だが正直鑑定以外のスキルの効果も発動条件も全くといっていいほど分からない。

 とりあえず全部念じて、唱えてみたが特に何もなし。

 剣術ってのは剣をうまく扱えるようになるパッシブスキルなのか?

 つーか、なんだよ勇者の素質って、具体的にはどんな効果だよ。

 俺が恨めしそうに勇者の素質という文字をにらんでると、新しいウィンドウが開いて勇者の素質についての説明ができた。


「なんだよちゃんと出んじゃねえか、なら最初から出しとけよな」


 とか理不尽なことを呟きつつ、早速詳しい説明を読もうとしたが、


「おい、そこのおまえ」


 という野太い声に遮られた。


「うおっ」


 俺はびっくりして若干飛び上がりながらうしろをふりむいた。

 すると俺の後ろには、


「まじか・・・」


 俺たちは盗賊だ!って感じの黒いローブをかぶった5人の男が立っていた。


「俺たちは盗賊だ、命が惜しければ、有り金全部と装備を置いていきな」


 最初に俺に声をかけてきたリーダーっぽいやつが腰の剣を抜き放ちそう言った・・・



早く・・・女の子が書きたい・・・

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