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一般高校生の異世界ライフ  作者: テトメト
異世界とオオカミと犬耳少女
15/47

回復魔法

研修中で…ry


次話まで研修中に書いてます。


「なにをしてやがる、この役立たずが!」


2度と聞きたくないと思っていたレくイモンドの怒鳴り声も絶体絶命のこの状況では頼もしく聞こえてくる。

俺は希望に満ちた目でレイモンドの方を向き、・・・思考が停止した。


「お前を買うのに幾らかかったとおもってやがる!盾役位勤めやがれグズが!」

「がっ!ぐぅ!」


レイモンドは何をしているんだ?

俺はデビルブラッディーウルフに今にも殺されそうでセシルも複数のオオカミを同時に相手するのに無理が出てきている。


なのにどうしてレイモンドのヤツは倒れるジンを蹴っているんだ?


「ガルッ!」


理解不能な状況にフリーズしていた俺を正気に戻したのはデビルブラッディーウルフの低い唸り声をだった。

デビルブラッディーウルフは目の前で倒れる俺から完全に意識をそらしレイモンドに敵意を向けている。


っ!まずい!レイモンド達がやられる!!


全身から伝わってくるダメージを気合いで噛み殺しレイモンドの元へと駆ける。


「はっ!魔獣ごときがいい気になるなぁー!!」


デビルブラッディーウルフの接近に気付いたレイモンドが叫びながら剣を構える。

だがレイモンドの一撃ではヤツに致命傷を負わせるのは無理だろう。


レイモンドに飛びかかろうと力をためるデビルブラッディーウルフ。

迎え撃とうと淡く発光を始めるレイモンドの剣。

両者の激突を回避しようと無手で走る俺。


ま に あ え!!!!!!


爪と剣が交錯する一瞬前、限界まで伸ばした手はそれに届き、その体を抱きしめ地面を転がった。


「ぐっがぁああああああああああああああああ」


丸めた背中の向こうからレイモンドの絶叫が聞こえる。

俺はその声から耳をそらすように、抱えているセシルを見た。レイモンドを庇い飛び出した彼女は全身から血を流し気絶している。俺は見た目よりもさらに軽いその体を抱き上げる。

俺の背後からはまだ、レイモンドの悲鳴が聞こえてくる。セシルが相手をしていたオオカミ達もレイモンドの方へ向かったようだ。


振り向くな!!振り向いたらまた動けなくなる!!俺ではデビルブラッディーウルフは倒せない!!今やるべきことは逃げることだ!!


俺は自分に言い聞かせ悲鳴を振り切るように走り出す。だがどう言い聞かせても歪んでいく視界は止められなかった。



どれ程走り続けただろうか。

追ってのオオカミ達の攻撃をかわし、森をかき分け進んでいく度に俺には小さな傷が増えて行く。

露出している手や顔が切り傷で真っ赤になった頃に待ち望んだ明かりが見えた。


「セシル!明かりだ!助かったぞ!」


気絶したままのセシルに声をかけ最後の力を振り絞り森から飛び出した。

瞬間


ゴオォーーーン


という鐘のねに迎えられた。驚きつつも背後から迫るオオカミに追いたてられ足を止めずにキャンプへと走り続ける。するとテントの中から武装した冒険者達が何十人も出てきた。


「こりゃまたずいぶんやられてるな」

「怪我人は奥野デカイテントに運べ」

「後は俺らに任せな」

「なにこれも仕事の内だ」


互いの顔が見える距離に来ると冒険者逹はそんな頼もしいことを言って来る。


「助かった。恩に着る!!」


俺は冒険者逹にそう叫ぶとキャンプで一番大きなテントへと向かった。



翌朝。ベットの上で目を覚ました。森にいたのは一日にも満たないはずだが、ベッドで起きるのはなんだかずいぶんと久しぶりなような気がする。

身を起こした俺は自分の手を見下ろす。昨日の夜にはぼろぼろになっていた手は傷痕すら残っていない。このテントには回復魔法を使える人逹がいて俺とセシルはその人逹に手当てを受けたはずだ。

はずだ、というのはこのテントについてすぐに疲労と安堵で気を失ってしまったのだ。


「セシル・・・」


かなりの出血だったと思うが無事だろうか・・・


「 お?起きたか?」


俺の呟きが聞こえたのかベットを囲う仕切りを開けて一人の男が入ってくる。


「あんたは?」

「まぁ取り敢えず食え」


謎の男は俺の疑問に答えず手に持ったスープを押し付けてくる。

よく考えたら昨日の朝から何も食べて無いことを思い出した俺は有り難くいただいた。


「食欲もあるしもう大丈夫だろう。俺の名前はエリックあんたを治療した者だ」

「・・・セシルは無事なのか?」

「あんたが連れてきた嬢ちゃんなら無事だぜ、見た目ほど怪我はひどく無かったみたいだな。もうすぐ目が覚めるんじゃないか?」

「そうか」


セシルは無事だったか・・・どんな顔で会えばいいんだ・・・


「聞きづらいんだがこれも俺の仕事の内なんでな・・・他のパーティーメンバーはどうした?」

「二人なら森に置いてきた。恐らくもう・・・」

「そうか・・・なら連れの嬢ちゃんが起きたらすぐにでもギルドに戻るといい」

「?」


怪訝そうな顔をするとエリックが説明してくれた。


「ギルドでパーティーメンバーの確認をしてもらうんだ。もしあんたの仲間がまだ生きているならパーティーメンバーに名前があるはずだ」

「死んでいたらメンバーから名前が消えているんだな?」


エリックは苦い顔でうなずいた。

希望はかなり薄いが確かめるなら早いほうがいいだろう。


「エリックさん昨日の女性が目を覚ましました。・・・あら?あなたも目が覚めましたか」


一人の女性が声をかけてきた。昨日の女性とはセシルのことだろう。


「おかげさまで。それですぐにでもギルドの方へ向かおうと思うのですが」

「あっ、はいすぐに確認してきます」


と言い女性はきびすを返して戻っていった。


二人とも体には特に問題がないということですぐに出発が決まり、エリック逹に感謝と別れを告げてから一言も喋らないセシルと共にアストの町へと向かった。



しばらく歩いてから角の生えたオオカミの事を伝え忘れていた事を思い出したが町に着いてからノーラさんに言えばいいかと思い そのまま町へと向かった・・・。

思ったより全然話が進まないもんですね。

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