Ⅰ
文章力がこい
『湊斗の日常』
耳元で朝を告げるアラームが鳴る。
「っるっせえな……」
俺は、自分でセットしたくせに、文句を言いながら目覚ましのボタンを思い切り叩いた。
すると目覚ましは、跡形もなく破壊されてしまった。
「……」
何も言うまい。
気にするものか、と目覚ましから視線を逸らし壁に掛かった時計を見てみる。
朝の5:30。
予定より30分遅い起床となってしまった。
――眠い。そういえば今日の予t……あ!
そうだった、今日は俺が朝飯当番だった。
朝市は6:00から。
こんなボーっとしている場合じゃない。
寝巻きを脱ぎ捨て、普段着に物凄いスピードで着替え靴を履き、俺は家のドアを豪快に開け飛び出した。
腕時計を見ると6:00ジャスト。
朝市開始時間にどうにか間に合ったようだ。
しかし一安心は出来ない。これからが勝負だ。俺は気合を入れる。
ここの朝市は人気があり、早朝にも関わらず市外からも人々が集まって、溢れかえった人々でおしくらまんじゅう状態になってしまう程である。
俺は身長が小さいが故に、何度か押し潰され死を覚悟したことがあるくらいの人口密度だ。
「よしっ」
まだ起ききっていない自分の身体に鞭をいれ、既におしくらまんじゅう状態になっている人々のなかに勢いよく飛び込んだ。
それにしても今日は良い天気だなあ、ふとそんな事を思った。
「生きて帰って来られた……」
思わず溜息が出る。
無事に生還した俺は今日の戦利品を確認する。
にんじん、じゃがいも、キャベツ、ナス(なすお)、卵、ベーコン、パン……
朝食はこれで作れるだろう。
お腹も空き、早く朝食を食べたかった俺はそそくさと家に帰ることにした。
今朝の朝食はポテトサラダと卵焼き、パンってところか。
テーブルに食材を広げて腕を組み俺は考える。
「さて、と……」
俺はさっそく調理を始める。
どうでもいいことだが、料理の腕の自信はまあまあって感じだろうか。
「おーい、ライトさん起きろー! 」
俺は同居人をたたき起こす。
「うっ……」
同居人は呻きながらのそりのそりと起きる。
「ほーら、朝なんだよ起きろ。朝食、ライトさんの分も食べちまうぞ」
「うるっせ(笑)起きるっての」
そんな同居人の部屋から出て、ふぅ、と息を吐き出した。
俺はダイニングに向かい、そそくさと朝食を済ませ外へと出る。
さて、修行でもするか。
俺の長年の相棒である太刀を背負い、修行場へと俺は駆け出して行った。
おはこんにちばんは
湊斗のキャラの中の人であります依祢です。
今回は湊斗の日常を書いてみたく、相談したところ書いてみればいいじゃん、と言われたので書いてみました。
それで書いたは良いのですが……
残念クオリティ過ぎて泣けてきます。
しかもこんなに短いという……
それでも生温かい目で読んでくだされば光栄です。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ゆっくりなペースになってしまいますが、この湊斗の日常の話は続きます。
そんな次回は湊斗と猫の話。
新聞部員のみんなと、読んでくださった方に感謝を。
依祢