面倒だから辞めないだけで、不満はあるのです
仮想世界のお話に行き詰まったので、現実世界のお話
相手の気持ちを逆撫でするのが上手い人っているよね。
私の雇用主がまさにそんなタイプ。
中途半端な指示を出し、やった事を報告すれば『これは』『あれは聞いてないのか』といかにも気が利かないみたいに追加の指示というか嫌味?が返ってくる。
不明な点を確認すれば、『そのくらい察しろ』みたいな視線とため息。
決まった業務でその人のスペースに入るのに『今いいですか?』と聞けば『決まっている事なんだからいちいち聞かなくていい』…だって聞かなかったら『今いいかどうか聞け』って言うじゃない…
まあ他にもいろいろあるよ。朝令暮改は当たり前だし、せっかく慌ただしい中情報収集したって見やしないし、私が何かしていてもお構いなしに呼びつけるし。
私は直接聞いた事はないんだけど、『本当に使えない』『いつになったら使えるようになるのか』みたいな暴言も言ってるらしい。
…パワハラだよね
そりゃ、長い人で3〜4年、短いと1年持たずに辞めていくよ。
若くて身軽な子ほど早く、家庭持ちだったり事情がある人はギリギリまで我慢して辞めていく。
それでも顧客に対しては真摯に対応して、競合他社が増えても一定数のリピーターがいるんだよね…不思議な事に。
私も最初の頃は毎日のように『もう無理、もう辞める』って思っていた。
一応この職場の前は管理職なんてしていたのに、尽く否定される毎日。なけなしのプライドはズタボロだったけど、年齢と家から歩いて行ける近さとそこそこもらえるお給料のせいでなんとか我慢した。そのうち慣れたというか諦めた。
この人は変わらない。何を言おうが、誰が辞めようが変わらない。
私は今できる事と今すぐできない事、自分の裁量の範囲外の事をはっきりさせる事だけに専念し、嫌味や無茶振りはスルーするようにした。聞こえないように『ふざけんな、クソ』とか言いながら。
そうしているうちに相手がデレてきた。
そりゃそうだよね。顧客情報はバッチリ、顧客からの評判もいい。問い合わせや相談の電話なんて私ご指名の顧客もいるくらい。
マルチタスクもこなし、面と向かって反抗もしない、他の職種の仕事もある程度カバーできる…便利だと思うよ、自分でも。
換えが効かない存在になってしまった私に対しては嫌味や無茶振りは減り、相談相手として頼ってくるようになった。
今では仕事の合間に世間話したり、愚痴聞き役までこなしている。たまに嫌味は出るけど、他の人ほど当たりは強くない。面倒な案件は回されるけど。
今は働く時間を減らしているので、顔を合わせる時間も減って、以前のように切羽詰まって『もう無理、もう辞める』と思う事はあんまりない。
あと数年でひとつの区切りがやってくる。今さら他の仕事を探すより、多少の不満には目をつぶって、その時まで粛々と日々の仕事をこなすだけ。
開き直ったおばちゃんは強いのだ。
少し強調してますが、ほぼノンフィクションです
基本的に面倒くさがりなので動きませんでしたが、他の人には同じように我慢しろとは言いません
どこの職場でもこんな感じの人いますよね…