土の中からこんにちわ( ´∀` )
今は4時間目。みんな必死に音楽会の曲を練習中。なはずだったのに…
「よぉし!教室掘るぞ!」
りんはそう叫んでなつとゆいと一緒に教室に穴をあけ始めた。
今は全長10メートルくらいの深い穴になった。すっごい深い気がする。
「こん中に先生を落としてみたいなぁ…あとあいつを。」
「確かに…」
りんの意見にはおは賛同した。先生は怖いから論外なのだがアイツを突き落としたいというのは本当。
ていうか私も突き落としてみたい。
「どこまで掘れるんだっけ。人類の限界。」
◆12.262kmらしいです。調べてきました。
「あっそうなの?知らない誰かさんありがとー。よっし100キロまで掘ればギネス?」
「12,263でもギネスだよりんちゃん。」
ゆいはそういった。だって12,262が最大なら別にちょっとだけ大きくてもギネスなのだ。
「そっか。わかったじゃぁ100キロ目指して頑張りましょー!」
りん主催の地獄の穴掘りチャレンジがスタートした。
音楽会は1週間後だぞ?がんばれA組。そして正気に戻ればトリオ。
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「ふぅ~~~つかれたぁ。ねぇはおぉ。長さはかって?」
結構な長さを掘っていた。先が見えないほど深い深い穴。それをやった人たちではなく観戦者に測らせるというサイテーなものだった。
「は?」
りんの言葉には?といったわけではなく飛んでも長いメジャーではかった時に99キロメートルだったのだ。(どんなメジャーだよそれ。)
私たちの世界だと東京から甲府まで行けちゃうくらいの距離だぞそれ。
「え!?99キロメートルとか微妙すぎて受けるんですけど( ´∀` )」
りんはどうやら本当に100キロがよかったらしい。理由はきりがよくてめんどくさくないから。
そんな感じだが、短い方がめんどくさくないと思うよと言いたくなってしまった。
「よし!ダイブ!!!!!!!!!!」
だれにも止められないようなスピードが好きなりんはすぐさま穴に飛び込んだ。
飛び込んでしまった。
ボキッ
誰かの背骨を直撃してしまい折ってしまったかのような音が鳴った。
「いったぁっぁーーー」
叫んだのはりんではなく、ほんのりピンクがかった肩くらいの髪。やる気のなさそうな瞳。
これはもう一人しかいない。
「あ…どうもご無沙汰しております…」
流石にりんも反応に困ったらしくご無沙汰しておりますといって急いで地上に逃げようとしていた。
りんが大ジャンプをするその瞬間りんの足にしがみついてそいつは登ってきた。
「誰そいつ。」
「なんかついてきた。」
「え?」
「だから引っ付き虫みたいについてきたの!」
「ひどい…背骨がすんごい痛いんですけど」
「保健室に行ってらっしゃい」
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ご無沙汰しております( ´∀` )これはなんかポニテ少女が使ってたよくわからん言葉。
だから真似してみたの。あたし学校の人間じゃないのに今日から生徒になっちゃったぽい。
ま、どうせ地下100キロメートル当たりのところにいても何もないしいっか。
「あたしも1か月だけお邪魔させてもらいます。」
そういってA組の仲間になった。
「楽器何にする?」
「名前は?」
「好きな食べ物!」
質問攻め祭り( ´∀` )で草。かわいそうだな。でもよくあるよね転校生が質問祭りにされてるやつ。
「あっあたしはあまりもので何でもいい。」
ていうか気づいてないだろうが、もう楽器なんて余ってないんだぞ?
「じゃぁ新しく楽器追加してオルガンなんてどうかしら。」
バスマスターはやったことあるけどオルガンはないな。オルガンって大体の学校に教室一個に一個あるみたいな感じのやつだっけ。
「あ…(あたし弾けない…)それにします。」
弾けないならやるなよと思ってしまったが、こいつは歌以外の音楽はすべてだめらしいから意味なかった。
「じゃぁピアノのとこ行ってらっしゃい。」
「ハイ…」
ていうかこの曲左手ずっとしみそしそみってやってるだけだから簡単なんだと思うんだけど。
意外とむずいのか。そうか。(私弾いたことないからわかんない)
ちなみにこの曲は現在自分で作曲中の曲だから著作権は問題ないのである( ´∀` )
「ども…」
「あ…ども…
はおとなんかすんごい気まずい不インキの中のあいさつみたいなあいさつを交わす。
そして二人とも一斉にこういった。
「マジで楽譜わかりませんっ!!!!!!!!!!!!!」
それをお互い聞いた瞬間。同種だってことに気づきすぐ仲良くなった。
だってボケ突っ込み両ほうできるし。
「これさ…そ?」
「しじゃない?」
「え?でもど・み・そ・し・ど・ふぁ・らじゃないの?」
「し・み・そ…え?わかんない。」
お互い何もわからないので、どんどん楽譜とはかけ離れた方向に進んでいく。
ばっこーん
ドアが破られた。例のりんがきた。
「ども!困ってそうなので助っ人が来ました。」
りんはドヤ顔であいさつをする。どうやら二人ができてないのがわかったらしく教えに来てくれたのだ。
はおは人生で初めてりんに感謝をした気がする。そうだな。この世界では。
「楽譜に音符は降ってあげるからあとは自力で頑張ってチョーよ!」
りんは魔法ではなく自力で高速で音符を振ってくれた。めちゃくちゃ早かった。
そして超ドヤ顔で振っている。
「リズムは適当になんか教えてあげるから覚えんさい!」
りんはそう言って右手に持っていたフルートを構えた。メロディーをフルートで吹き始めた。
「リズムむず…」
はおは別に音楽はできないわけではないのだが音符を読むのが苦手だった。
リズム感覚は超人並みにいい。
「もうあきらめようかな…」
横でオルガンに決まったほんのりピンク髪の女子がそう言った。
「でも…リズム感覚なら俺けっこういいぞ?」
「じゃぁ教えてよ!」
こうして楽譜が読めない者同士によるリズム感覚をつかむ会がスタートした。
音楽会まであと6日。
そしてその夜再度ベット戦争が行われたのであった。