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カオスな音楽会

「あっいた…」

ひすいがつぶやいた。目線の先にいたのはなつだった。

何をしていたかって?ひすいに連行されみんなのところに行った後いろいろわかった。


■なにをしてたかなぁ~

・まず先生に報告する

・そのあとちょっと魔法研究してたのばれる

・連行

・説教

・ゆいを巻き沿いにしたかったけどしない

↑えらすぎ!だって共犯者を明かさないんだよ?やさしくない?

・やっと解放

・で、魔王軍に連れてかれそうになる

・自力突破

・今に至る

「え…?なつ強すぎない?」

魔王軍に連れて枯れそうになってそれを自力でぶち破るとか天才すぎる!

「だってりんちゃんに会える時間が短くなっちゃうじゃん?」

そう。こいつらの頭の中にはどんなに天才なことをしていてもりんちゃんしか存在しないのだ。

りんちゃんりんちゃん意識がなければこんな天才なことをすることはできない。

「なつちゃんありがとー!私のことをばらさないでくれて!」

「まぁりんちゃん愛護保護団体の仲間だしね。」

二人は明るい笑顔を交わす。

「何それ…」

りんはおぇ~みたいな顔をしながら二人を眺めていた。まるでどこかの熾天使みたい( ´∀` )

「とりあえず先生に見つかる前に寮に行くぞ!」



「寮新が調されてる!?だと!?」

人数が一人増えたことにより寮が新しくなったらしい。

これはベット騒動が起きそうな予感。

「はい!ベットが4つしかありません!3人布団です!はい。ベット戦争開始!」

はおが高らかにそう宣言した。

そもそもベット戦争とは、、、りんが来る前のメンツでもベットが足りなかったため行った戦いのことを指す。内容は枕に魔法とかをくっつけたりして相手を場外させるゲーム。

脱落人数がこの場合だと3人になったら残った人がべっとって感じかな。

「スタート!」

はおは枕に炎をつけて投げようとする。それを見たりんは足から爆弾を取り出した。

何で足に爆弾装着してるんだよと突っ込みたいがみんな必死なので突っ込む暇がない。

そして

「はおどんまい☆」

りんはあおりを入れてそう叫んだ。そのあとはおにりん特製爆弾がぶっ飛ぶ。

炎のついた枕に直撃し、当たり前のように発火。爆発☆


バンッ


あまりの威力に一気に2人が場外する。もちろんはお。と銀涅だった。

銀涅の脱落は意外だった。ちょうど兄弟二人で投げ合っていたところに爆発の空圧が来た。

りんに近かった銀涅がたまたまぶっ飛ばされてしまったのだ。

「ええええ?こんなに威力弱かったっけこの爆弾。」

「は?」

りんは人二人をぶっ飛ばせるほどの威力を持つ爆弾の威力を、弱いというのだ。

りんの望んでいる爆弾の威力はどれほどなのか…。想像したくないな。

あと一人。あと一人脱落すれば私のベットは決まる!

そう、りんはあと一人ターゲットを決めた。それは………ここにはいない。

りんはあろうことかそれに向かって投げた。窓が割られ空高く打ちあがる爆弾付き枕。

そしていつものようにごみ釣りをやっているアイツのもとへと打ちあがった。

「ふざっけんな」

あいつは怒りに任せてそれを打ち返した。

すると寮が大爆発。ではなくりんに直撃した。すごい操作技術だった。


バン


「グハッ」

りんは腹パンされていたいデスみたいな感じの反応だった。

結果りんは威力に耐えられず場外。そして場外させたのはこの場にいない人。

これでも戦いは成立していることになっているのはおかしいのでは。

「はいしゅうりょー」

ひすいが声を上げてそう言った。

もう場外者3人そろってるからやる必要ないよねの合図です。

「なつちゃん…私生き残っちゃったんですけど?」

「よっし決めた!」

ふたりはかおをみあわせてこういった。

「りんちゃん!ベット譲るぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

大きな声でそう叫んだ。その言葉には言葉に伝えきれないほどの愛がこもっていた。

そしてりんはえ!いいの!?とベットに夢中でそんな気持ちは伝わりもしなかった。


結局どうなったかは分からないけど朝が来た。


皆クラスでギャーギャーと騒いでいると、

いつも通りの冷たくて鋭いチャイムの音とともに先生がドアを開けてくる。

そして思いもよらぬことをみんなに伝えた。

「一週間後に音楽会があるのでササっと楽器決めちゃいましょー!」

「はい?」

りんたちは聞き間違えですよね?みたいな反応をした。

ふつうそういうのって1か月前じゃないの?みたいな。さすがに一週間で楽器決めて本番~みたいなのはむりげーにもほどがあるだろう。しかも合奏だぞ?あと合唱だぞ?

「A組がすんばらしーってことを伝えるためにほかのクラスより練習期間を短くしました☆」

この笑顔は殺意弾だった。だって一週間でこのハチャメチャなクラスがまとまるか?

そんなのは無理。(ヾノ・∀・`)ムリムリ

◆楽器

・ピアノ

・リコーダー

・フルート

・大太鼓

・ティンパニ

・アコーディオン

・鉄琴

「これが一覧って感じかな。A組は人数少ないから各楽器1名って感じだね。」

「えぇ!フルートとかこれ学校の音楽会でやるものじゃないでしょ!」

その通りだと思った。だって学校の音楽会でフルート吹いてる人いた?いないよね。

「フルート!?」

みんなはフルートフルートと騒いでいる。

これは各楽器一名だから戦いになりそうな予感。

りん。はお。ゆい。なつ。ひすい。銀涅。石涅の7人。

「ピアノやってくれる人~!」

ピアノは大役だからやりたくないと思う人のほうが多いだろう。

なんかほかの楽器2ページなのにピアノ4ページですみたいなことが多いからだ。

まぁまとめるとすんげープレッシャーがかかるってこと。

「ハイ…」

はおがすんごい小さく手を挙げた。

そもそもこいつはピアノなんて引けたかが謎なんだけど。

もしかして、正義感?そうかもしれない。誰かがやらなきゃ空間だとやっちゃうタイプかも。

「じゃぁはおさんお願いします。次リコーダー!」

この中で一番地味な楽器と言ったらリコーダーだろう。だってリコーダー以外特別楽器だし。

そう思っていたらパーカー無口女子ひすいが手を挙げた。

ひすいはいつも面倒ごとなどを承ってくれる頼れるやつ。そしてオッドアイにパーカは萌えだ。

「え!?ひすいさん本当にこの地味なリコーダーでいいの?」

先生もリコーダーをやりたいという人が出るのは意外だったらしく変な反応をする。

「はい。」

「ええ。あはい。じゃぁ次フルート!」

「はいはいはいはいはい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

りんがめちゃくちゃ元気よく手を挙げた。それを見たなつとゆいがすかさず手を下げカメラを持った。

「なつゆいさんはいいの?」

先生が二人が手を挙げていて下げたことに気づいたので声をかけた。

そんなこと聞かなくてもいいだろう。だってこいつらの頭にはりんちゃん正義!しかないから。

推しとやりたいものかぶりました。それは誰だって譲るだろう。

「ダイジョーブです!りんちゃん頑張って!!!」

そういわれてりんは満面の笑みで、

「任せんさい!」

そういったのだった。これで一番もめそうなフルートは終わった。すごい地味な決め方( ´∀` )

「大太鼓はいますか??」

そういうや否や残っていたものすべてが手を挙げた。大太鼓は人生で一度だけでもいいからやってみたいと思う。迫力もあるし。かっこいいし。

「はぁ?なんで石涅の野郎も大太鼓希望なんだよ!!」

「それはこっちのセリフだわクソ銀涅!」

二人はやりたいことが一緒だったということに不満を持ち喧嘩を始めた。

そしてゆいとなつは顔を見合わせてこういった。

「絶対この二人には負ける。安全圏に行こう……」

そしてゆいとなつは手を下した。譲るのは本日二回目だ。

「えっとじゃぁ。石涅さんと銀涅さんは今日の中休みオーディションします。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「は~いこれで全部の楽器が決まりました!練習スタートしまーす。」

今日の3・4時間目は音楽。そして音楽会の前日は全部音楽というカオスな時間割だった。


バキッ


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

りんの大きな悲鳴とともに何かが折れた音がした。

りんの楽器を皆様覚えていますか?そう。お高いお高いフルートです。

「フルートが折れたんですけどぉ!?」

それを聞いて先生は金属バットを持ってりんのほうに来た。

「よしっ保護者に連絡だ。弁償代は10万円ぴったですよ?」

りんはそれを聞いてまずいと思った。これでまた弁償代を払わせたらもう二度と帰れなくなると。

「あっもしもし?またりんさんがやらかしましてね?フルートの弁償代10万を払ってもらいたいんですけども…今可能ですかね?」

せんせいはやめてという隙を与えずすぐさま電話をかけ始めた。

「あっ早すぎでしょさすがに。」

先生が電話を切ったすぐ後に手元に10万円が出現した。どうやって届けたのやら。

りんは速攻その場を離れはおのいるグランドピアノの場所に行った。


「ねぇはおってピアノなんか弾けたっけ?」

りんはグランドピアノに向かって質問した。ではなく、そこにはおがいると思って質問したのだが。

はおはその場にいなかった。どこにいるかって?

「逃げたんじゃない?」

ひすいがそう言った。はおは本当はピアノなんか弾けないんじゃないかとひすいは言った。

《はいその通りです》

体育館を飛び出して空のほうを見てみよう。

「わかりませんっ!」

そこにはそういいながら土下座尾するはおの姿があった。誰に頼んでいるかって?

例のアイツですよ。アイツ。りんを釣ったり追いだしたり枕ぶつけたりといろいろやってるやつ。

「ふざっけんな」

黒いフードの中からちょっとだけ見える顔。そこには怒りマークがきちんと出ていた。

できないならやるな。と言っている。

そこにまたまた問題児が登場する。いや登場してしまう。

「私もわかんな~い!!!!」

そう。りんが来てしまったのだ。りんははおがいないと知るや否や、あいつの場所にいると勘で特定し

ておってきたのだ。

「お前…10万円払わせておいて…」

「あっ私もわかんない…」

次に来たのはアコーディオンを抱えたなつ。そして鉄琴を自力で持ち上げてきたゆい。

それをみてあいつはすぐ後ろを向いてしゃがみこんだ。

「もう…やだぁ~」

(人人人人人人人人人人人いすぎなんだよ!)

「あ…こいつ電池切れだ。」

そういったのはめちゃくちゃかわいい少女だった。そしてあいつを持ち上げて城のほうに投げた。


バコーンッ


大きな爆発音が鳴った。

「こんにちは。私の名前はゼロ!さっきぶっ飛ばしたやつの同期だよ!よろしくね~」

こいつは破壊をつかさどる神。まぁ怪力すぎるのが特徴だ。その気になれば国一つ一瞬だ。

「あ!ゼロ。」

「あ!はおとりん。」

三人は知り合いらしくすぐ気が付いたようだ。

「どう地上。楽しい?」

「りんが来るまではな?」

もう音楽会などみんな忘れて駄弁りタイムになっていた。

そんなことに気づいた先生がここにやってきた。やってきてしまった。

「みなさん?あれ?今何の時間か覚えていますか?もしかして?やる気がなかったり?」

すごい圧をかけながら先生はみんなのほうへ近づいてくる。めちゃくちゃ迫力があって怖い。

そこに上から信じられないものが降ってくる。


ドッカァンー


隕石だ。アイツの怒りがさく裂したご様子。みんなは一斉に地上へ落下していった。

「フルートってなんであんなにすぐ折れちゃうの?」

「お前の扱い方が悪いだけだろ!」

「りんちゃんはどんなことしていてもかわいいから何でもいいのよ!」

はおが攻めるも、すぐにゆいがフォローしたのでたいしてりんには響かなかった。

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