なつを探して。
「はぁ~全然見つからないんですけどぉ~!」
りんがもう探すの限界だとばかりに声(悲鳴)を上げる。
「お前の声がうるさいから見つかるぞ。」
「声がでかいことはいいことだよ!知らなかった?」
りんは石涅の突っ込みにあおりを混ぜながら、声がでかいことはいいんだという。
それにイラっとしたもののこれに怒ったらエンドレスだと理解しやめた。
りん以外のA組の人たちはリンの性格を理解したうえで、会話をしているので素晴らしいだろう。
それに比べてリンは..................................気にするのはやめておこう。
「お前といると疲れるんだよ。」
「私も疲れてるよ?」
石涅は苦情を入れるも、私も同じだよと特に気にされず終わる。
「でさぁこの体育館にある線!何のためにあるのよ!」
りんはまたなぜこれは存在するのかについて質問をする。
「知らねーよ。」
「費用の無駄じゃない?もしかしてかっこよく見せたかったの?」
「そうか?余計カオスになってる気がするぞ。」
結構メタい会話だがしょうがない。
りんは肝心な時に動かず、意味のない会話の時だけ積極的になるやつだから。
《銀ひす組》
「銀涅…あれ。」
ひすいがやっと口を開いたかと思ったら指を刺した先にあったのは大きな爆発の後だった。
「魔力をまだ感じるからまだ打たれたばっかか?知ってる人からのだったら魔力でわかるけどな…。」
銀涅が頭を抱えてそう言った。
静けさが目立つ暗く不気味な一本廊下を2人は探索する。
爆発の後。
その爆発の後の大きさからみて、何か事件があったのだろう。
「嫌な予感がする…。」
「だな…。この魔法の使い方だと…変装魔法と…爆発魔法か?いや…精神乗っ取り魔法系か?」
「なんで変装魔法とかが入ってくるわけ?」
「なんとなくだ。魔力の残り香的なもんからそうかなと思ったんだ。さっさと行くぞ。」
《はおゆい組》
「ちょっと待って…コピー機の部屋に一回なつちゃん来てるよ。」
「どうしてだ?」
「なんかそんな感じがするから。あと…なんとなく。」
「そうか…だとしたら今まで俺たちが見てきた泥だらけの足跡はなつのだってことか?」
「そうかも。この泥だらけの足跡をたどってみよう!」
《りん石組》
「あ!体育館の天井!ちょっと破れてる!」
「は?あ…ほんとだ…。」
「もしかしたらここからなんか隕石とか降ってきた?」
「なら隕石がなぜ落ちてないんだよ。」
「私の力に恐れをなして隕石が逃亡したから☆」
「それはないな」
はおとゆいがたどった泥だらけの足跡が途切れた。そう思って前を向いたらその先にいたのは銀涅とひすいだった。銀涅とひすいはこの爆発の後と魔力を調べていた。
「はお…そっちはどうだった?」
「あぁ泥だらけの足跡があったからそれを追ってたらここにたどり着いたんだ。」
「だからなつちゃんは校舎に入ったあと職員室によったかわからないけど…それでコピー機室に向かって…それからこの場所に来た。なんのために?」
「知らん。仮面とでも連動してたのか?」
「ふふふ」