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寮☆

「はぁ~お前が道ずれにしたせいで帰りが遅くなってしまったじゃんか!」

はおが先生から解放されたとき待ってっててくれた心優しい仲間に愚痴を吐く。

「てか質問。なつちゃんどこ行った?」

「たしかに。来てないね。」

「変態は変態なりに頑張ってるのよ!」

「いいなぁなつちゃん。りんちゃんにコメントをもらってて!」

やっぱりどこで何があっても、会話がカオスなのは違いがないようだ。

「おいてく?探すか?」

「探したいけど6時だぞ?もう寮に行かないとやばくない?」

仮面戦などは短く感じた方も多かっただろうが、意外と時間が過ぎていた。

「たしかに。」

おいてくことに賛同する人もいる。

「りんちゃんがいるのになんで戻ってこないの?なんでよ!」

ゆいは相変わらず正常のようで何よりだ( ´∀` )

「ライン見てみるね。」

ゆいは制服のポケットからス魔ートホン。略してス魔ホを取り出した。

《ライン》

昨日11:34 明日りんちゃんが来ますように!来ないと思うけど既読


11:37来てくれるといいね!これできたら私たち死んじゃうんじゃない!生のりんちゃん一回見たときあったじゃん?そんとき気絶して運ばれちゃってもったいないと思っちゃった!だからもう一回会いたい!愛の女神様!お願い!


11:40流れ星流れてる。お願いしてくるね!既読


今日10:00 あのさぁりんちゃん可愛すぎない?


10:01それな!しかも私たちの学校に来てくれたんだよ!?既読


10:03すべてが美しい。私たちの昨日の話ほんとになっちゃった!


10:05もうやばいよね!やばいってば!もうやばい!破壊力えぐーーーーーーー既読


10:07それなっ!


12:30やばいよね!もう死にそう♡。


12:31私もう命いくつあっても足りない♡既読


4:50職員室についたよ。先生に言うね。


4:51ゆいちゃんあのさ…


5:30なつちゃん。どこにいるの?


6:00返事してほしい


「うわぁ会話が気持ち悪い。」

「ひどい!けど見てよ!4時に打ったラインから既読にならないの!」

「どうしたんだろう。デモマジで内容がやばいな。」

皆はラインの内容のほうが気になるみたいだ。まぁ内容は気にしないでくれ。

「どうしたんだろ本当に!」

「学校に侵入して探すか?」

「探すか。」

さっき怒られたのにまた怒られるようなことができるのがすごいなと思った。

皆は入れるもんを探した。だが全部しまっていたのであきらめようかなとも思った。その時


バッコォーーーん!!!!!!!!!!


轟音が南門のほうから聞こえてきた。そっちにはりんがいる。

仮面の仲間が来たのかなと思って急いで駆けつけるも..................................

「見てみてみんな!私が破壊したから通れるよ!」

ドヤ顔で門を破壊したことを言った。

「だから前も行っただろうが.....................その音でバレんだよ!」

「こうでもしなきゃ探せないでしょ?」

はおはまたりんがやらかしたのかよと深いため息をついた。

「もうこうなったらバレんのも時間の問題だし行くっきゃないな!」

みんな一斉に動き出した。忍び足で。

でも先生は魔力探知と言って、魔力を持っているものの場所などを探知できるスキルを所持してるので、忍び足はあまり意味ないようにも見える。

「私天才だから魔力探知に引っかからない方法を知ってるよ!」

「はぁ?!」

りんの予想外すぎる言葉にみんなが一斉に反応した。

あの完璧すぎるチートスキルの上をいく方法を知っているのだというのだから。

「こうしてこうしてこう!」

りんがわかりずらすぎる手の動きで必死に説明をした。

誰がわかるかそんなもんと突っ込みたくなってしまったが、話を途中で切るのはよくないと思いやめる。

「んでこーでこー。バーンって爆発するからその時に行く!」

要するにめちゃくちゃヤバい魔法をぶっぱなしてそれで自分の魔力を隠すというわけだ。

まぁリンらしい考え方だなとみんなが見つめ合って苦笑する。

「じゃぁやるよぉ!」

「ちょっと待てまだやるとは…………」

りんは止められる前にやるのだ。みんなに反論の余地を与えず攻撃をぶっパなつ。

大きな破壊音とともに町は浸水しそうになる。

けどなぜか水はすぐに吸収されて消えてしまった。

「ちょっと誰よ私のショーを邪魔したバカは!」

突然消えた大量の水。まぁ消えてよかったなと周りは思ってるだろう。

けどリンは違った。せっかくきれいな水爆弾が成功したのに誰かにすぐ消されてしまったのだから。


「弁償代出すのこっちなんだから勘弁してくれ。」


と空から声が聞こえたように感じた。

誰が言ったかはわからない。けれど相当めんどくさがっているような声をしていた。

「声がした気がするけど.....................まぁほっといて、今のうちなの!早くいくよ!」

あと声が聞こえたならほっとくなよ。りんが叫び本当にみんなは動き始めた。

だが動きはすぐ止まる。

「本舎に行ったことねーからわかんないんだけど。」

「私も分からない。」

「俺も知らない。」

皆入ったころからエリートだったのでずっとA組にいた。

イコール本舎を使う機会がなかった。知らないのは当たり前だろう。

「誰か地図って持ってないの?」

「私方向音痴だから持ってるわよ。」

ゆいが即答した。りんの後姿を必死に眺めながらNOルックで答えた。

「はいこれ。」

そしてNOルックで地図を渡してきた。

「んんっと。どこにいそうかな。コピー機の部屋かな。」

「なんで?」

「りんちゃんの写真印刷するって前言ってたから勝手に使ってるかなって。」

「で勝手に使って先生に連行されたとか?」

「その説あるかも!」

こいつらは忘れてしまってるが、ここはもう本舎の中だった。

いつ先生に出会ってもおかしくないのに。

「とりあえず本舎広いから3組に分かれようか。」

はお、りん、石涅、銀涅、ゆい、ひすいの六人なので2人一組で行動することになった。

組み分けはものすごく大変だった。

ゆいはリンと組みたいといって騒ぐし、石涅と銀涅がくっつくと喧嘩になるし。

結局決まったのは、はおゆい組、りん石組、銀ひす組。

はおはリンの話してあげるからりんはあきらめろとゆいに言ったため成功した。

だから残った人たちは兄弟げんかにならないように振り分けられたためこうなったようだった。

「行ってきまーす。」

はおゆい組がコピー機のほうから探すことになり、りん石組は体育館のほうから、銀ひす組は三階から順に降りていき探すことになった。


《りん石組》

「ねぇねぇ石涅ぇ。体育館って何するところなの?」

「は?そんなことも知らないのか。まぁいい。えっとな運どうする場所だ。」

「でも校庭があるからいらなくない?」

「マットとか跳び箱をやるときに使うんだよ。」

「跳び箱とかって何のためにやるの?」

「え?」

「ほらね?なんで存在するかわからないものがあるの学校には!」

「でも必要だからやってるんだろ。」

「そんなの知らないもん!」

なんかすごい会話をしているがほっといておこう。この会話は聞かないほうがよかったかもしれない。


《はおゆい組》

「りんはな、あいつはなものをすぐ壊すんだよ。」

「えぇ!?めちゃくちゃかわいいじゃん!私りんちゃんにものを壊してもらいたい!」

「そう考える時点でお前はもうりんに破壊されてるだろ。」

「確かにそうかも。」

「アイツは謎に人を引き寄せる力とかがあるんだよなぁ。」

「まぁりんちゃんは天才だからね当り前よ。」

「すごいなゆいは。」

「常識を言っただけなのに。私からするとりんちゃんを崇めないあなたのほうが異常だわ。」

「俺は正常だ!」

こっちの会話もすごいからパスをしよう。


《銀ひす組》

「..................................」

沈黙が続く。何もしゃべらないため声で見つかる確率は低いのだろう。

「.....................」

「.....................」

もしかしてこの二人ほんとに無口なのかもしれない。

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