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因果は巡るⅡ

「順調に進んでおる…〇▲■〇が。」


漆黒のゲートから出てきた仮面と魔王の動きの関係性とは。


「応戦だぁ!」

そう叫んだあといつ練習したのかわからないがきれいな連携攻撃が仮面に向けて繰り出される。

りんが水を魔法で生成し、それをひすいが凍らせそれをぶつける。

その爆発で視界がぼやけたすきにはおが切り込みに行く。

石涅の武器生成で作られた剣だ。

見事に仮面に当たるが煙の中から出てきたのは無傷の仮面の姿。

ボロボロの服を着ていたので当たったかは分かりずらいが、あのたたずまいを見てダメージはあまり入っていないと判断する。

「以外に強いんだな。」

「おい。俺様を混ぜやがれ。石涅のクソ野郎。」

今は喧嘩をするべきではないと石涅は判断し銀涅の言葉をスルーする。

はおはゆいが何か考えていないかなと思いゆいのほうに顔を向ける。

何か他の手はないのかと思考を巡らせるゆい。

いや..................................ゆいの脳内はリンが戦ってる姿もかわいいということと、りんが死なないためにはどうすればいいのかななどに思考を取られていた。

顔が真っ赤になりながらうつむき考えるゆいを見て、期待できそうにないなと仮面のほうに向きなおす。

この間も魔力弾やいろいろなものが飛んできていたが、一個一個の強度があまりなかったためすぐ破壊することができた。もしかして体力だけが無駄にいいのではないかと思ってしまう。

「攻撃力ザコいけど、体力とか無駄にあるよねぇ。」

「それな。」

りんが敵さんの目の前で思ったことを口にすると賛同する者もあらわれた。

本人の目の前で悪口を言えるのはすごいなと思ってしまった。

「これって倒した方がいいのかな。捕獲した方がいいのかな?」

「しらねーーーーー。先生に聞けばいーじゃっん。あっぶねえ~~~。」

先ほどまでとは違う形の魔力弾が飛んできて一瞬焦った。

捕獲してなんで襲ってきたかを知る方がいいのかもしれない。

でも魔王軍の手下だったら?わからないな。

「倒せばいいんだっけ!よぉ~~し頑張るぞぉ!」

「話聞いてたか?先生が来るまでいったん待機。」

飛んでくる魔力弾は時間がたつにつれ、形や色が変わっていく。

それに連なって破壊するのが難しくなってきた。

「ねぇなんでこんな強くなるの?!」

りんが文句を言った。いっても相手は答えてくれるわけないだろう。

バンッ

「いってぇ~!」

形状を変えた魔力弾が石涅の方に直撃する。

「ちょっと待って!回復魔法を発動させるから!」

ゆいが魔法を唱え始め、石涅の下に緑の魔法陣が現れ、石涅を包むように緑色の光も現れる。

「ちょっと待てすごいなこれ。すぐ回復したぞ?」

「りんちゃんを救うためになつちゃんと二人で開発した魔法陣だもの!」

ゆいはドヤ顔でリンのほうを向いていった。

このすごい奴も全てりんのためなのかと溜息を吐きそうだった。

「ゆいは戦闘系魔法は使えないの?」

ゆいの回復魔法はすごいが、できれば戦闘系が使えるなら戦ってほしいというはおの願い。

「使えるけど…弱いよ?」

「よーしやるのよぉ!!!!」

りんが大声でゆいにやれという。推しからの命令は大歓迎とばかりに奮闘する。

さっきまでとは違いやる気に満ちた顔になっていた。

顔は真っ赤でお酒で酔っ払った人みたいになっていたが、大丈夫。大丈夫なはず。

「やった!やるやるやるやるやるやるやるやるやるあぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~!」

推しからの命令は思考回路をバグらせてしまったようだった。

「ゲゲゲゲゲゲゲゲゲええええええええぇぇ~!」

「どうしたりん!?」

りんが突然奇声を発したのでみんなが驚いた。

りんがぶるぶると震えながら指をさした先にいたのは先生。

きれいなほっぺたに怒りの筋が入っている。

仮面に対して怒っているのか、りんが窓ガラスを割ったことに対して怒っているのか。

「関係者以外立ち入り禁止ですよ?」

優しく微笑んでいるも目元は笑っていなかった。こういう人が怖い。

先生は杖を空高く振り上げ、魔法陣を生成し仮面をとらえる。

拘束魔法だ。

敵などを倒すのではなく、捕まえるときに使われる魔法だ。

やっぱりとらえるのかとはおとひすいは安どした。

「先生!私怒られちゃう?」

「逆にりんさん悪いことしたんですか?」

「..................................いっいえ!そっそんなことないですとも。」

先生は窓ガラスが割れていたノニは気づいたものの、仮面が割ったのかと思っていたので、りんが悪いことしたとは一ミリも思っていなかったのに。

りんは怒られると思って自分が悪いことしたんだ見たいな発言をしてしまった。

このあとりんは職員室に連行されたが仕方のないことだろう。


「りん。怒られたか?」

「うん。でもはおは道ずれにしてあげたから!よしとします!」

「え!?俺だけ道ずれにしやがったのか?」

「そうだよ。」

「俺怒られるじゃないか!」

りんは怒られたが共犯はいないかと聞かれたときに、はおの名前のみ出した。

ある意味賢い選択だろうと思う。道ずれにされたのはかわいそうだがはおも、窓ガラス割って飛び出したからな。

「はおさん?ちょっといいかしら。」

ちょうどその時先生が後ろから声をかけてきた。はおも職員室に連行されていった。

「あのさ。これ..................................私たちも道ずれにされちゃうんじゃない?」

ひすいが不安を口にした。

「ダイジョーブ!」

りんが安心できない言葉を発する。

「てかセンコー強かったな。てっきり俺様のほうがつえーと思ってたぜ。」

銀涅は先生の頭の中の強さランクをいくつか上げておく。

「や~いバーカバーカ」

「ざっけんな!」

りんがすかさず煽り場は不安定になっていた。

A組の寮にたどり着くのは夜中になっちゃうのかなと不安を抱えるひすいと石涅であった。

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