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公開処刑と…

「まず最初…これは問1の心理戦にもなりそうな「1」の1+1はいくつかという問題ですね?」

先生が問題を読みながらそう言った。みんなはそうですねという感じでうなずく。

「これはひっかけとかそういうやつではなく普通に2と答えてくれればいいのですが…」


「まず…一つ目の回答。すごいですね。1+1の答えはいたい!と書かれています。りんさん。なんでこういう回答になったんですかね…?」

先生はマジかよという思いを必死に隠しつつりんに質問をする。

「あ…えっとですね…1っていから始まって…+ってたから始まって…1もいから始まるじゃないですか…?だからそれを合わせて…いたい!かなって…えへへ。」

りんはやべーという気持ちを隠さずそう言った。銀涅は確かにとうなずきながら俺みたいな人がいるんだなと安心して少しだけ笑みをこぼした。

「次…次の問題は古代文字ですね?えっとこれは訳す問題ですね?本当に訳すだけで大丈夫なんですけど…訳すとちなみに私たち人類は突如村を襲ってきた謎の角の生えたものに応戦をしたが村は落ちてしまった。私たちは生き残った数少ないものとともに新たな街を築こうと思う。というやつなんですが…」

銀涅は息をのんだ。今回指名されるのは俺だと思っているのだ。それの予想は大当たりだった。

だがこれを間違えたのは銀涅だけではなくりんもいたのだ。

「銀涅さん?あなたはなんて書いたんですか…?」

「えっとっすね…俺たちは突如爆発した何かをさらに爆発させた結果爆発の後しか残らず…防衛力が落ち敵の侵入を許してしまいました。だからもう一度爆発しましょう。って書きました…。」

石涅は笑いを隠すのに必死だった。銀涅がここまでできないとは思っていなかったのだ。

魔法技術だと銀涅に分が上がるため、ここで勝ててうれしいと思っている。

「侵入を許したからって爆発しないでくださいね?つぎ!りんさん。」

「…また私…書いた内容としては…私たちの教室にいる教師はすぐにぶち切れ角を生やし、よく見る怒りマークを出現させる。おまけに金属バットを振ってくるのでまさに鬼だ。と書きました…!先生のことではないですよ?決して…あ…違いますから…!」

「……次はラムさんね?」

「ラム…なの…特に変なのは…あ!私たちは頭がおかしな何かにしゃべりかけましたがHead in the clouds

としか言ってこなかったので追放した。って書いてしまったの…。」

「で、次の問題なんだけど…円周率みたいな問題ですよね?なつさん答えをどうぞ」

「今の時代に人間の手で計算する技術は必要ありません。って書いちゃいましたぁ…。」

「しっかり勉強してくださいね?」

「は~い。」

「セコさーん!回答をどうぞ!」

「…176.06か176.05のどっちかってって書きました。」

「回答は一つにしてくださいね?」

「わかりました…」


「はぁ~なんで私の回答ばっかりさらされなきゃいけないわけ~?」

りんは授業が終わると溜息を吐きながらそうつぶやいた。

「それはりんがさらされるまでひどい回答を書いたからだろ…。」

はおはだるそうな声でりんの呟き戸口に回答をした。石涅はうんうんとうなずいている。

そんな石涅が自分はさらされなかったからなーというような態度で気に食わず銀涅は石涅をにらんだ。

「なんだよ銀涅、まさか嫉妬でもしてるんじゃないんだろうな。」

「は?テメーなんぞに嫉妬するわけねーだろ!」

「それにしても…先生がさらした回答は全部面白くて笑いを隠すのに必死だったよぉ。」

なつが大きくて明るい声でそう言った。もちろんさらされた人たちにとってはあまりうれしくない言葉なのだが、さらされず問題回答を聞いていた人たちはうなずくしかない。

「特にりんのいたい!はちょっと神ッてるかもしれない。」

「そうでしょ~?」

「そこは誇る場所じゃないだろ。」

「りんちゃん…ちょっと前の日にも1+1の答え教えたけど…」

「ごめんってばー!だって忘れちゃうものはしょうがなくない!?」

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