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因果は巡る

そんなこんなで学校が終わった。

6時間目が終わったころ、多分3時30くらいだろうか。

A組もほかの組もみんな揃って下校を開始した。といっても近くの寮に移動するだけ。

近い人たちや、お金のない人たちは家へと帰っていくが、A組のみんなは寮。

当然だがりんとはおには帰る場所がないからな。

みんな仲良く.............いや訂正を入れようみんなけんかをしながら楽しそうに帰っていった。

はおとりんのどちらが馬鹿かという無駄な口論と兄弟げんか。

石涅とサイコパスこと銀涅は兄弟であるが仲が悪い。

二人の剣かにイライラするひすいとなつ&ゆい。なつとゆいはリンの喧嘩シーンを見たいだけなのに

兄弟げんかの声のほうがでかくて聞こえないがためにイライラしていたのだ。

ひすいは結構常識人だが、繊細で神経質な性格をしているためイライラしやすい。

だが相手のことを考えられるといういい面でもあった。

皆のことを観察していくうちにどんどんいろいろなことがわかってくる。

石涅と銀涅二人とは、入学時から一緒だったのでよく知っている。

二人とも自分が最強だと思ってるがためにぶつかるんだと。

A組には変人しかいない。それがいまのひすいの判断だった。

「喧嘩するほど仲がいいか…よくわかんないね」

ひすいが呟きを入れる。

「たしかにわかる。だって俺と銀涅がけんかしてるからって仲いいように見えるか?」

「見えないね。」

はおが石涅の質問に対して即答する。

だけど二人とも思いは同じなので、いつか分かり合える日が来るのではないかと思ってしまった。

「私はさ喧嘩する相手がいないからわからないけど喧嘩って見てる方がつらい。」

喧嘩をしていたみんなからすると聞き流せない一言だった。

「私もつらかった!見苦しいっていうか?だってりんちゃんみたいにかわいくないじゃん?」

「そういう問題じゃない!」

ゆいなつのリンちゃん大好き回答を一斉に否定する。

こういうときだけ団結できる気がする。謎だか強くなりたい。という思いは同じ。

石涅と銀涅は世界の頂点に立つ存在でいたい。

ひすいは強くなって不幸をもたらしているやつらを縛りたい。

なつとゆいはリンちゃんを守りたい。

はおとりんは仲間を守りたい。仲間に心配をかけたくない。

それぞれ目的は違うけれど強くなりたいという思いは同じ。

強くなりたいと強く願う者たちがいけるのがA組。そう思っている。

「だぁ~!教科書忘れたんですけどぉ!」

りんが叫んだ。近所迷惑すぎるだろと一斉に突っ込みを入れる一同。

「取りに還っていい?」

流石にりん一人だと何かやらかしそうで怖いので、みんなついていくかと心の中で思う。

「俺ついてくよ」

「俺もだな」

「しゃぁね~行ってやんよ」

「りんちゃんにはどこまでもついていくよ!」

「行くね」

皆回答の仕方は人それぞれだった。だけどついていくことで一致したので移動を開始した。

だけど意思が一致し移動を開始したのはここだけじゃなかった。


「それでは行ってまいりますね。」

「あぁ健闘を祈る。」

広く暗い城の中で冷たい声が響き渡る。けれどほんのり温かいようなそんな声。

窓には雪が積もり魔法学校とは別の季節を感じさせる。

ともった光は弱弱しく輝きあたりを照らす。

コツコツとなる足音とドアの空く音。それ以外何も聞こえない。


「りん。テレポートって使えないの?」

「使えるわけないでしょ!」

「ザコだな( ´∀` )」

「そういうあんたはどうなのよ!」

「使えないよ( ´∀` )」

「私と同じじゃねぇーかこの無能( ´∀` )」

くだらなくてする意味のない言い争いがまた始まる。

今度ははおが無駄にあおるせいでこうなってしまったのだからはおがわるいだろう。

私と同じじゃねーかこの無能( ´∀` )と言わなければりんにみんな味方をしてくれただ。

だが言い返してしまった時点で立場は同じ。

どちらもひすいと石涅たちに言われ反省する。

落ち込んだ二人のうち1人。りんはなつとゆいという後ろ盾がいるためすぐに復活したが、

はおに強力な後ろ盾がいるかなと考えるともういなくなってしまったのかもしれない。

追いだされたあの日から孤独だったのかもなと悩みながら道を進む。

だんだんと日が沈んでいく。

あたりは暗くなっていきどこか不気味な気配を感じさせる。

「あのさぁいま梅雨じゃん?雨降ってなくね?」

はおは気になったことを口にした。たしかに、梅雨と言ったら雨という感じなので振ってる方が自然にも思える。

「なんでそんなこと言っちゃうわけ!?明日降っちゃうよ!」

はおがフラグたてやがった。明日降るぞ。とリンが言う。

「んなわけないだろ」

雨に関する話題も切れた。

顔をみんなのほうではなく前に向けるとかすかながらも魔法学校が見えた。

その姿はまるで城のような姿をしていた。

大きな門を潜り抜け、校庭を走り抜ける。放課後だからか人の声は何も聞こえない。

「ついたぁ~!」

無音の空間の中でりんはひとり叫んだ。

ついた喜びをその言葉一つで表す。

「A組ってどこだっけ?」

喜びもつかぬま、自分の教室がどこだかわからなくなっていた。

そしていろいろな教室のドアをぶち破って確認していた。

「ほらな?なんかやらかすと思ってたぜ」

「りん。A組は別舎だから本校にいても意味ないぞ。」

石涅は見通してます発言。はおはA組の場所を示した。やっぱり予想道理だったなとりん以外が顔を見合わせ苦笑した。

「りんちゃんの間違っちゃうそんなところもかわいい!」

こんな状況でも、どんな状況でもリンの行動を何でも可愛いに変えてしまうなつゆい。

銀涅はすげぇなと思ってしまった。

「別舎はこっちだ。行くぞ」

早歩きで廊下を抜け、急ぎ足で階段を下りる。だが一階には保健室や職員室があるので危険だ。

「りん。一階には職員室があるから忍び足で行くんだぞ?」

「ほぇ?めんどくさいから窓から飛び降りればよくない?私行っちゃうよ?」

ガシャン!

だれにもやめろと言わせないスピードで窓をわって下へ落ちていった。

「この窓ガラス割る音でばれるんだっつうの。」

「これって怒られるの俺たちじゃね?」

「しょうがない。俺らも行くか。」

このままここにいると怒られるのは自分たちになってしまうと考え窓から飛び降りた。

ドンッ!

落下音が大きく響くが気にせず走る。

校庭をひたすら走る。りんは爆走中だった。けれど途中で歩き始めたので追いついた。

「りんちゃんなんで途中で歩きに変えたの?」

「めんどくさいからに決まってるでしょ!あと疲れたし。」

「..................................」

「あぁりんちゃんの謎のどや顔可愛すぎ!待ち受けにしたい!」

「ほぇ?」

ひすいは反応に困った。すごい困った。聞いたはいいものの回答が雑すぎて困った。

すぐさまリンの謎のどや顔が可愛すぎるとゆいが言う。

なんでそんなことを言うか理解できないためりんはほぇと口からぽろっと出た言葉を言った。

大きな校舎とは比べるまでもないが、意外と大きい校舎=別舎があった。

「あれじゃん!A組の校舎じゃん!」


そのときぽつぽつと雨音がした。

秒数が過ぎるにつれ雨音は強くなり、視界が悪くなっていく。

グググ

ゲートの開く音が近くでなる。

嫌な予感がしたので後ろを振り向いてみると、黒いゲートから出てくる仮面とぼろをまとった人が出てきた。人?なのか?角が生えているようなそんな気がする。

「誰だっけこの人。人の名前と顔を覚えんの苦手だからよくわかんない。」

「まずまずこの人とは初対面だろ。」


「●ネ」


冷たい一言とともに魔法が繰り出される。紫色に光る魔力弾はまがまがしさを感じさせる。

「誰コイツ!恨み買う覚えなんてしてないんですけどぉ!」

「そうだよな!」

珍しくりんの言葉にはおが賛同した。

なんで見知らぬ奴ら●ネと言われなきゃいけないんだよという謎でいっぱいだった。

「とりあえず先生が来るまで応戦しよう。じゃなきゃお陀仏しそうだし。」

「んじゃ私が先生呼んでくるよ!」

なつがそういう。なつはりんとセットにしなければまともな人間なので誰も反対はしなかった。

「なつと先生が来るまで持ちこたえるかぶっ倒すぞ!」


それぞれ得意な魔法が異なっているので相性がいいかはよくわからない。

りん・・・主に水魔法を使用する。

はお・・・炎と剣の合体技しか使えない。

石涅・・・石や岩などを使う魔法を得意とする。

銀涅・・・なたを振り回す。←魔法も使いながら。

ひすい・・・氷系魔法を使用する。

ゆい・・・回復魔法だけ以上に得意

「いくぞ!」

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