プール
「そうだ!っみんなでプールで超水爆弾の開発をしよう!」
その一言にそれまでスルーをしていた先生の眉がピクリと動く。
「りんさん。それって…みんなの娯楽時間を巻き込んでまですることですか?」
そうです。先生はいい子の味方。絶対に悪い子には加担しません。加担しません。
「よっし。テストはプールの後にやりましょう。そうと決まればさっさとプールに行く!」
「プールだ。意外と広い…。」byひすい
「水爆弾つくりたくなってきた…。」byりん
「絶対に作るなよ。やめろよ?やめろよ…あ……」byはお
「太陽がごみに見えてきた…。推し様がまぶしい…。」byゆい
「ゆいちゃんそれマジ同感。ベガとかベテルギウスよりもまぶしいりんちゃん。」byなつ
「見学したい。」byせこ
「休みたいの。」byラム
「おっしゃ石涅!どっちが速く泳げるか競争だ!」by銀涅
「上等だ銀涅!大太鼓も水泳も俺が勝ってやるぜ!」by石涅
「そうだ~!あ、知ってた?学校のプールって冬は虫が卵を産んだり、ごみがたまってたりして結構汚いんだ。」
りんが、知りたくないけど理科の授業で習うプールの真実を告げた。
それになつとゆいがハッとした顔になりうつむいてプールはいりたくないと騒ぎだす。
ラムは一人気配を消して出口に向かおうとする。
セコは遠い目をしながら空を眺めて現実逃避。
はおは耳をふさいで何も見てない聞こえないといって壁側にうずくまる。
銀涅と石涅は棒立ちしているだけ。
たった一人の一言で、こんなに変わってしまうものなのだな。
「りん…そういうのは知ってても言わないほうがいいんだぞ。」
はおと石涅が口をそろえてそう言った。
「いいですか皆さん。決してりんさんのような危なくて狂ったような似しないでくださいね。もしそうした場合…私がその倍のことをしてぶっ飛ばします。」
先生はニコニコと不気味な笑みを浮かべながら絶対にりんのようなことはするなといった。
「よしっ!絶対に先生にまねされないようなものするからダイジョーブ!」
出ましたりんのダイジョーブ。効果は味方の精神を不安定にさせる。
「先生にまねできないようなものって…相当やばいんじゃない?」
ひすいが青ざめたような顔をしてりんのほうに向いた。
「え?大丈夫だよ~さっき誰かにぶっ放してきてから安全性は保障するって!」
「いや保証できない。りんがすごいぶっ飛ばされてA組校舎の天井に穴が開いたからな。」
「俺も絶対つくらねー。」
その声を聴いてりんは明るい顔でこういった。
「ダイジョーブだって!さっきのは未完成品だから~!」
この一言が逆にみんなを不安にさせた。未完成品だから危ない。じゃなくてりんの場合は未完成品だから威力も低く破壊力も少ない。という意味になってしまうのだ。
「…じゃぁそんな不安そうな顔をするなら材料と作り方だけ教えてあげる!」




