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終わりの鐘を告げる予定表

「あっそうそう。予定表渡してなかったわね。」

4時間目終わり教室に戻ったときに先生がそう言った。そういうものは朝配るもんだろ。

先生の手から予定表が配られていく。それを見た瞬間…りんは固まった。白めにして固まった。

「り…リハーサル…?」

予定表で一番目立ったのはリハーサルって書かれているところだった。リハーサルは明日。

今日はあと1時間しか残ってない。その1時間でほかのクラスに見せられるようにしとけってことだ。

リハーサルではBCD組、つまりほかのクラスとの合同。

りん、ラム、セコはBCD組にあったことがないからドキドキだろう。

「はいその通りです!あとリハーサルに気を取られないで?リハーサルの後の時間割見てください!」

先生にそう言われたので予定表のリハーサルって書かれている時間の下を見た。

5時間目…学力・魔法技術力テスト…

「勉強しなきゃ…」

はおがそうつぶやいた。でもテストって授業まじめに受けてればできるものじゃなかったっけ。

そうか。先生がいつ行ってたか覚えてないけど音楽をずっとやってるから授業してない。

でもA組は優秀だから先生が教えなくてもできるよね(圧)っていってたな。

「ダイジョーブ!私は天才なのでスラスラ解けちゃうんだからね!」

りんが元気よくそう言った。りんさん?送り込まれた理由覚えてますか?あの…脳みそっていうか思考回路がちょっとヤバいから学校で学んで来いってことだったよね。

「(どういうキャラなのか。よくわかってきた。)」

「お前はちょっとでいいから勉強しとけ。」

「やだよ?だって勉強しちゃうと私のギネス記録が途切れちゃうもの。」

「何のギネスだよっ!まさか…勉強しなかった期間…?」

ンなギネスあるかい!そんなんでギネス乗ったってどこの誰が喜ぶの?そしてどこの誰が祝福をするの?

「でも勉強しないでテスト受けたら間違いなくりんちゃんBかC組に落ちちゃうよ?」

ひすいがそう言った。ちょっと鋭いもののりんのためを思って言ってくれてるのだろう。

「んまぁひすい。俺らは魔法技術力テストで高得点出してここにずっと残ってるんだから平気だぜ。」

銀涅がそう言った。銀涅は学力はあんまり高くないっていうか、低い方だが魔法技術が結構高いためA組に残れている。だからりんもそうすれば残れるぜっていうアドバイス。

でも銀涅は一応勉強をしてる。それを全く勉強してないりんが受けたら?結果は変わるだろう。

だって全然勉強できませんの銀涅の学力テストの得点は…45点だ。

で、魔法技術が154点。

たしかA組に入る・残るには合計180点くらい必要だった気がする。

魔法技術で100点以上出したらもうそりゃ天才。でも頭もよくないとだから100点出しても学力で80出さなきゃいけないことになる。

ではりんが仮に勉強しないを貫き、学力0点だった場合、魔法技術で180以上をたたき出さなきゃいけないことになる。無理げーだなこれ。

「私は勉強しないって決めたの!A組に残るってのも決めたの。トップじゃないとイライラするから。」

どういうことだよそれ。つまりりんは、誰かの下につきたくないらしい。

別にBCDがA組の部下ってわけじゃないんだけど。

「やばい…あたし勉強も魔法技術もダメなんだけど…?」

「じゃぁなんで入級テストでA組に入れたんだよ!」

そう。なんで逆にいるんですか。

「だって入級テストは先生に一撃入れるってやつじゃん?だからお得意の精神攻撃でやったんだけど…」

「なるほど。今回は的あてだから精神攻撃の使いようがないのか。」

「その通りなの。」

哀れすぎるだろ。かわいそうだな。でも社会ってこういうものなんだよ。

「みんな弁当さっさと食べて音楽会の練習するぞー。」

石涅がそう言った。この学校は弁当なんだ。弁当シーン飛ばしてたからよくわかんなかったや。

「手を合わせてください!いただきます!」

「いただきます!」


「私絶対りんちゃんと食べたい!」

「私も私も!」

なつとゆいが隕石かよってくらいのスピードで席を立ち、りんの席に移動した。

りんは目をぱちぱちさせながらなつとゆいを見つめた。ではなく弁当箱を必死に見つめた。

首を傾けたり、逆立ちしたりしながら弁当箱をじっと見つめた。

なんでそんなに見つめてるかって?

「…あれれ?」

「どうしたのりんちゃん!」

「ああああああああああぁあ!弁当が消えた!グザイが消えた!ドロボーだ!」

りんが奇声を発しながら叫んだ。弁当箱の中身がないんだってさ。

「お前忘れたんじゃねーの?」

石涅がそう言った。確かにりんなら忘れてる可能性が高そうだ。

「大丈夫!私が分けてあげるから!」

「私もわけるよ!」

ゆいとなつはりんが忘れたといった後すぐにそう言った。やっぱりりんちゃん愛護保護団体は違うね。

ゆいの弁当の中身は…おにぎり2つと…やばいなコイツ重傷だ。

ほかのグザイの並び方がりんちゃんを作ってる。鮭が肌で…海苔が髪で…もうやだ。

しかもおにぎりを包む紙…どこで売ってるかは知らないがりんの柄だぞ?

「誰これ…」

りんは誰だかは気づいていないようだが…人であるとは認識したようだ。

「(あっそうだ…こういうの本人に見せちゃまずい…)」

ゆいは慌てて弁当を閉じた。そしておにぎりの紙を丁重にはがしてりんにあげた。

なつは一人で後ろを向いて自分の弁当を見た。で写真を撮った。そしてグザイをりんにあげた。

多分こっちもグザイの並び順があれなんだろう。

「なんかよくわかんないけどおいしいからいいや~~~」

りんは満足そうに微笑んだ。そのほほえみを見た二人は保健室に駆け込んだ。

「なんか二人ともいっちゃった。あ分かった!この弁当全部上げるよって意味だ!」

そういう意味じゃないと思うが…。そう認識したらしくなつとゆいの弁当を全て食べてしまった。

これでは二人の昼飯がなくなってしまう。

「お前何やってるんだよ!」

はおがそう言った。その通りでございます。

「ラム…ラムの弁当分けてあげるの…ダル……でもしょうがないの…」

「あたしも弁当分けてあげよーっと!」

ラムとセコは優しいことに弁当を分けてあげるらしい。

「私とどきすぎじゃうから結構分けられるな…」

ひすいがそう言った後に教室のドアが開いた。そして執事みたいな人がコース料理を運んできた。

「うわ…」

ひすいが溜息を吐いた。

「お嬢様。昼食のご準備ができました。どうぞ召し上がってくださいませ。」

ひすいってお嬢様なんだ。ていうかこの量絶対一人で食べきれないよね!

「下がって…」

「かしこまりました。」

そう言って帰っていった。そのあと…

「みんなで食べよう。石涅、銀涅、あとはおも弁当持ってきてないでしょ?」

ひすいの弁当が多すぎてもったいないので、ひすい本人がみんなに弁当持ってこなくていいよと言ってこれをみんなで食べてる。食費が浮くことはいいことだ。ちなみに今日の夕食も多分こんな感じ。

朝食と夕食はみんなで寮で食べるが、それは当番制で作ってる。

で…なんかひすいの日だけ執事が来てステーキとか寿司とかになってる(うらやまし~)

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