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転校生は問題児

俺らの知らない大世界の本編の違う世界線みたいな感じです。

本編とはほとんど関係がないので新しい物語だと思いながら読んでください。

キーンコーンカーンコーン

鋭い鐘の音が耳に響く。朝の会の始まりを告げるチャイムの音。

あわただしく着席する生徒の姿は醜く見える。


ここは魔法学校

そしてその最高難易度のクラスA組だ。

この学校では年齢なんて関係ない、レベルで振り分けられる学校。

ぎしぎしと教室の錆を感じさせる不快音と先生の声。

ボブというか方につくくらいのミルク色の髪のでとっても美人な人が先生。

「今日は転校生が来ます」

短く簡潔な言葉とともに新たな仲間が来ることが知らされた。

はずだった……………………

「馬鹿じゃないといいな。」

そう呟きを入れたのは、白黒オッドアイが特徴的なパーカー女子のひすいだ。

「だな」

その呟きに賛成するように声を返したのは、目元が髪で隠れていて少し怖い感じの少年。石涅せきね

この二人はこの学校のトップでもある。

(変人は嫌だ)

これは二人の心の声である。最近の転校生には変人が多いのだ。

なたを振り回すやつ、ちょっとよくわからないことをたくさん言う子。

自分の理想の子について語りまくる女子二人。

今度こそはまともな人で……………………自分と会う人で……………………

みんな期待で目を輝かせる。大きなダイアモンドみたいな瞳をドアに向けて。

そんなみんなの期待を裏切るように

5分ほど待っても、転校生らしい姿はやってこない。

「あれ?曜日間違えたかな?」

先生は急いで自分の手帳を確認する。

「あいつかな………。」

転校生を知っている感じで呟きを入れた、はおという名の少年は顔色を悪くしながらうつむく。

それを見た周りの人たちは、その転校生がただものではないとかいしゃくをする。


ピキピキ ビキ ビキビキビキ


壁に亀裂が走る。


バッコ~ンッ!!!!

ドアがぶち破られた。破片が宙を舞い、反応できなかった哀れな者たちに当たる。

ぶち破られたドアの上を何もなかったように歩く少女が転校生だろう。

高く細めのポニーテルが風で揺れる。

「アイツだ!?」

さっきから顔色の悪いはおは頭を抱える。

「私の名前はりんです!特異な魔法はぁ……………………」

この世界は異世界なので魔法は友達。何もないように杖を取り出し魔力をため始める。

この世界の魔力は魔法を使うためのエネルギー的なもの。

杖の先が瑠璃色や月白色に光り輝く。発するエネルギーは想像を絶する。

たまった魔力は魔法に変換され空へ行く。学校の上に大きな積乱雲をつくる。

「あっ」

何かやらかしたみたいな声を上げるりん。


ドシャァぁーーーーーーーーーーーーーーッ


轟音とともに大量の水が降る。警報級の大雨だ。というか滝だ。

古くなった校舎の隙間から大量に入り込み、階段を流れ下の階へ行く。

A組は別舎だが、影響を免れたわけではなくそちらにも大量の水が降る。

浸水した教室。魔法でかろうじて息をできている状況だった。

6分ほど水が抜けるのを待ってようやく抜けた。


疲れ果てた皆をなんで?みたいな瞳できょとんと見つめるりん。

「えぇっと………………そんな感じの魔法が得意です!よろしくねぇ!」

こんな感じが最初だと、多分クラスからの感触はあまりよくないだろう。

だろう。だろう。そうだと思っていた。

「えぇぇ?!可愛すぎでしょ!理想形すぎ( ´∀`)! (^^)!てかこの方こそ私たちの推し様じゃね?」

「あ!そうそう!可愛すぎて理解に困ってたけど推し様じゃん!りんちゃんじゃん!!」

ひまわりみたいな満面の笑みで発狂した。叫んでひざが地面につく。

そんな人の名前はなつとゆい自分の理想の子について語りまくっていた変な子だ。

ゆいなつもびしょ濡れで移動してきた跡が水ではっきりと見える。

「ねぇなつちゃん私たちのこと覚えてるかな!」

「ねぇりんちゃん!私たちのこと覚えてる?覚えてる?」

興奮しながら自分のことを覚えているか聞くなつ。知り合いなのか。

「あっ!私のことストーカーしてた変態だ!」

覚えてるのかよ。そして言葉がやばかった。なつとゆいの評価がガクリと落ちそうな言葉だった。

ストーカと変態。誰が聞いても悪い印象しか持たないだろう。

ギクッ

ゆいとなつの心の声が静まった教室に強く響き渡る。

「さてさて何のことでしょう。たまたま行く場所が同じなだけであって…ストーカーでは……………………」

必死に言い訳の文章を作るなつとゆい。あの子を求めてを読めばわかると思うが、

本当にストーカをしているので言い訳をしても意味がない。

「さて、転校生の自己紹介はそこまでにして.......りんさんはあの席に.............いや、」

「ねぇ先生!なんでそこじゃないんですか!別にいいじゃないですか!」

最初に先生が指名した席はなつとゆいの隣。今までの話を聞いていた先生はそこはまずいと判断する。

そして次に指名したのは、はおの隣の席。

「じゃぁはおさんの隣で。」


「え?嘘だろ?」

嘘だといってくれぇ~~という心の声が駄々洩れなその言葉はリンの最悪さがよく伝わる。

「はおぉ!お久!私も追い出されちゃったからこっちに来たよぉ☆」

二人ともどこから追い出されたかは知らないが一緒にいたということが分かった。

追い出されるってことは相当やばいのだろう。はおも。

はおとりんは住む場所がなくなってしまったし、頭の良さもやばいので(悪い意味で)追い出した張本人が手配した場所がここ《魔法学校》だったのだ。

便利なことに、ここには寮がある。そしてご飯も出る。

寮と食事つきだとお値段はいくが、セレブバッカなので問題ないし追い出した本人が金は出している。

「チッアイツ.............めんどくさいからって俺に押し付けやがったな。」


ドタバタな朝はすぎ、1時間目も2時間目も3時間目も授業が過ぎていく。

改めて時間の速さを感じる。季節は梅雨。曇りの空は、はおの心の模様なのだろうか。

はおの隣の席からは、気持ちよさそうに眠る音が聞こえてくる。りんは寝た。

授業中だということもほっといて寝た。

奇跡的にばれてはいないが、ばれるのは時間の問題だろう。

先生は黒板に書いていた手を止めリンのほうをじっと見つめる。

「はぁ~」

深い溜息を吐きチョークを投げる。微妙に魔力をまとうチョークなため当たると普通よりも痛い。

先生は結構スパルタなのかもしれない。私たちの世界だったらとっくに逮捕されてるだろう。

ぶつかるかぶつからないかちょうどその時リンの首根っこのほうに半透明の糸が付く。

上へ引き上げられた。天井があるからそこで止まるんじゃないかって?

答えはNO。だってその糸を引いている人がすごいから。壁なんてぶち破って空へと行く。

この糸がどこにつながってるかって?

答えは空。はるか上空に城がある。そこの城主が引いているだろう。

「誰かに引っ張られてる!?ねぇちょっと待ってよ!」


「暇だからゴミ(犯罪者)でも釣るかぁ~」

だるそうにそう言って釣り座を取り出した。

テッテレェ~

ゴミしかつれない釣り竿ぉ~!

こんなものが存在する。この釣り竿はゴミ(犯罪者)のみが釣れる超有能釣り竿なのだ。

「さぁて何をぶつけようか。プロキシマ・ケンタウリとか?太陽かな?」

つられてきたごみに何をぶつけようと考えているが、その内容が規格外すぎるし

人間では到底できない所業だった。

持っていた釣り座をが強く地上方面へと引っ張られる。

だがそんなもんには動じずに、ゴミが空へと上がってくるのを楽しみにしていた。

「おぉ」

今日はすごく手ごたえがあったので気になり下を覗いてみた。

すると顔を知っているやつがみえた。追い出したはずのアイツだ。

真っ黒でサラサラな髪を高いポニーテールで縛っているアイツ。

アイツ=りんは両手両足をバタバタさせながら無駄だが必死に抵抗をしていた。

「チッ」

大きく舌打ちを打った。釣り竿の糸を切る。

この短い時間で何を考えたのだろう。追い出したはずのアイツがつられてきた。

もうこの空間から出てってくれという思いで追い出したのに帰ってきた。

誰もが嫌だろう。

糸を切られたりんは当然ながら地上に向かって高速落下していった。

普通の人間なら4んでしまう高さだが、りんなので問題はない。だからと言って気軽に落としていいものでもないが。

りんは落下しながら考える。アイツの顔面を強く殴る方法を。

模擬戦に挑んでも徹底的につぶされる予感がするし、不意打ちでもアイツは本能的にすごいからかわされるか跳ね返されるか、技で相殺されるかの3択だし。

りんは今できる最大限の嫌がらせをしてやろうと必死になって考えた。

「ばぁ~か!!ざまぁみやがれ!」

りんは落とされた側なのにざまあ見やがれとベロを出した。

そのあと満面の笑みで飛行魔法を使用する。

「魔法が使えないような空間技でもつかっときゃぁよかったかな。」

そう思った時にはもう遅かったのだ。りんは空の世界にいた。アイツと同じ場所にいる。

「なんで私があんたのゴミ釣り竿にひっからなきゃいけないわけ?!」

たしかにそうかもしれない。

ゴミ釣り竿は犯罪者のみを吊り上げる優れモノなので、釣り上げられた人は犯罪者だってことだ。

「そうだな~。まぁ当たり前か!だってお前俺のコンパス2回壊しやがったし、水を分けてあげるんだといって村を8個浸水させやがるし、その工事費用を全額俺たちに払わせるしよ?な?当たり前だろ?」

そういってりんの黒歴史を公開した。2人しかいないから公開じゃないんじゃないかって?

違う。コイツは頭がいいからA組のテレビにこの会話を全て流した。

むろん自分の顔は隠しながら。


「なによ!なんで勝手に脚色してんの!?」

必死に違うというりんだが生徒人のほうではもう信用なんて得られるもんではない。

そんな状況ではおがさらに追い打ちをかける。(はおは教室にいます)

「りんのやつな?俺のコンパスも壊しやがってんだぞ?」

教室がざわざわと揺れる。はおはみんなにりんのやばさを語る。

はおの表情や訴え方などから本当のことだと判断する。

「でもさぁ!リンちゃん可愛すぎるから何でも許せちゃうんですけど!」

なんでりんちゃんの行動が許せないのかがわからないとこっちも熱く語る。

「あっそうそう。みんなに聞こうと思ってたのはさ、この声聞いたことないかってこと。」

画面越しにモザイクのかかった人の声とか聞いたことあるんじゃないかとみんなに聞く。

たしかになんかあの人に似てるなとみんながしゃべる。

これでは授業どころではないと先生は判断する。A組の先生は優しいのだ。

「じゃぁあの画面越しの人をみんなで予想する時間にしましょうか。その代わり今週のレクはありません。いいですよね?」

利益的にこっちのほうがいいと判断した賢い奴らはうんうんとうなずく。

「あれ!あの人!あの人だってば!」

「なに?なつちゃん。オレオレ詐欺のあの人版?」

「違うってば!名前が出てこないの!すんごく強くて気まぐれな人!」

情報は少しだけ得られた。めちゃくちゃ強くて気まぐれな人。

「やばいよくわかんなくなってきたぜ!けどはおなら知ってるんじゃないか?その人に追いだされたんだろ?」

情報が整理できないと嘆くも、はおなら知ってるんじゃないかと聞く石涅。

「あ。」

わかったかもというようにつぶやくひすい。

「この人なんじゃないかな?教科書にも載ってるけどさ.............」

そういいながら教科書をぱらぱらとめくるひすいと、ひすいに合わせてめくるA組の人たち。

止まったページに書かれていたことは想像を絶するような人だった。

「ちょっと口が悪くて圧をかけてくる感じ。そっくりじゃない?」

ちょっぴり悪口を混ぜながらも証拠はあるよと言いながら伝える。

「たしかにな。けどこの人だったらすごくねぇ~か。破壊魔と超破壊魔のご対面じゃないか。」

石涅によるとりんじゃないほうも破壊魔らしい。

暇つぶしに戦争してる街を亡ぼしたり、強い人がいたら分身体で手合わせをしてボコすし。

聞きたくない話ばかりだった。けど幸いにもりんとその人は知り合いなうえに、

親しいようだから消される心配はないだろう。

〚あはは面白いなお前ら。悪口か。まあいい、そしてご名答。おまえらの予想当たってるよ〛

「あ…え?!はいぃ!?」

なんでこっちの声が聞こえるんだよ!とばかりに叫ぶ一同。

「あぁやっぱりコイツのことも知ってる。なんでこんなめんどくさいやつをこっちに送ってきやがった」

なんでこっちにりんという面倒くさい奴を送ってきたんだと聞く。

〚めんどくさいからに決まってるだろ!〛

〚私が天才すぎて凡人には理解ができないっぽいから追い出されたの!〛

りんは自分が悪くて追いだされたのを必死に否定しようとしていたが無理に決まってるだろう。

〚んじゃりん。落とすぞ。〛

りんは上空から落下(2度目)した。


そのあとに質問攻めにされたのは当然のことだろう。

「そしてさぁ追い出されるのもわかるな。アイツもアイツなりに頑張ってるし。」



この魔法学校には大きな因果があったことをまだ生徒は何も知らない。


知るはずもなかった。


これは校長と魔王と7神だけが知る大きくて壮大な話だった。



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