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プロローグ
うん、分かった。バイトが終わったら向かう。22時頃になると思う。うん、よろしくね。
ツー、ツー、ツー、ピッ。
やっと終わる。こんな日が来るなんて思っていなかったな。さよなら、私の愛した人。
「お前ら長いよなぁ、何年目だっけ?」
「んーっとね、高1からだから6年?いや、7年目突入……?」
「すごいねぇ。2人の仲は校内でも有名だったもんね」
「そりゃどうも。お前ら2人だって似たようなもんだろ」
「まぁな。しかしながら、ここ2人がくっついたって聞いた時はマジでびっくりした」
「「ほんとそれな!」」
「わぁ、息ピッタリ。でも、なんで本人なのに驚くことがあるの」
だって……ねぇ……?
男と女は顔を見合わせ、静かに笑った。