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好きな本は?

「つむぎの一番好きな本って何なの?」

「またいったいどうしたん?」


ある日昼休憩。生徒会の仕事もなく、のんびりと本を読んでいるところに、古詠(こよみ)さんが声を掛けて来た。


「キミさ、暇さえあれば本を読んでるじゃない?」

「まぁそうだな。ポケットに二冊、予備に一~二冊持って来てるぐらいだし」

「持って来すぎでしょ……!?まぁそれだけ読んでるならさ、キミはどんな作品が好きなのかなぁって」

「はぁ、そう言うこと」


好きな本、好きな作品かぁ……。元々はミステリー系の作品を好んで読んでいたけど、いつだったかライトノベルのアニメを見て、原作を読んでみたいっておもったんだよな。

きっかけの作品は、三作。一作は青春系ラブコメの物語。残り二作は同じ作家さんの書く、ゲームが舞台の物語。この三作品に魅了されて、そこからライトノベルばかり読むようになったんだよなぁ。

さてさて、何て答えようか?……あ、そうだ。


「ならさ、勝負しない?」

「勝負?」

「そう、質問三回以内に好きなジャンルを当てられたら、古詠さんの勝ち。質問は基本、はいかいいえで答えられるものだけね」

「へぇ……勝ったら何か、良いことあるの?」

「え?そうだなぁ」


その辺は考えてなかったなぁ。どうしようか?


「じゃあさ、私が勝ったらジュース一本でどう?」

「まぁ、そのぐらいなら」

「OK!じゃ、始めようか。まずはそうだなぁ、恋愛が関係している?」

「ん~……まぁ、はい、かな」

「時にはって感じかな。次は……異世界系ですか?」

「いいえ、かな。ここは」

「最後の質問ね。ファンタジー寄りの作品?」

「いいえ、だね。さて分かるかな?」


正直かなり難しいと思う。おまけでもう一回ぐらい質問をOKにするべきかも。


「異世界やファンタジー以外、恋愛の要素が時にはある作品……」

「どうする?難しそうだし、もう一回ぐらいなら質問もありだけど?」

「いえ、答えを言うわ。ずばり、青春系の作品!」

「驚いた。まさか当てられるとは」

「そう。キミは青春系が好きなのね」

「まあね。ライトノベルを読み始めるきっかけの1つだし、ホントは一番を決めろって言われると難しいんだよね」

「でも選んだわよね?」

「今でも迷ってるよ?異世界系にバトルもの、ミステリーにファンタジー……素敵な作品がいっぱいあるから。でも、やっぱりここに戻ってくるんだよ。甘酸っぱい身悶えする様な青春。そんな作品に」

「なるほどねぇ」

「さて、話はこのぐらいにして飲み物、買いに行こうか?」


そう言って手にしていた本をしまって席を立つ。この話は長くなるだろうし、このぐらいで切り上げるべきだろう。


「あ、待って待って」


私の後を古詠さんが着いてくる。そして隣に並び歩く。

物語の青春には負けるけど、こう言う何気ない日常が、私にとってかけがえのない青春の物語なんだろうなぁ。


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