表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/21

修学旅行二日目

2日目は朝から班ごとでの自由行動。自由行動と言っても前もって、どこを回るのかを申請しているわけだが。ちなみにうちの班では、八坂神社へ行き、京都タワーへ行って付近で昼食、伏見稲荷大社の近場を回る予定になっている。

一晩明けて体の重さもだいぶ楽になった。やはり慣れない長距離移動で、疲れていたのだろう。そう思うことにする。思い込みは以外と有効だから……そうすれば今日一日ぐらい、持つだろう。

そんなわけで現在は八坂神社の見学を終えて、京都タワーを登って街並みを一望していた。


「おぉ……」


遠くを見る分にはまだマシではあるが、近いところを見ると何か……ぞわっとするな。けれど見える景色は美しくも感じる。……と言うか人って何で、高いところが好きなんだろう。


「あら?その反応、キミは高い所は苦手?」


景色を眺めていると古詠(こよみ)さんが声を掛けてくる。


「なしてそう思った?」

「キミ、一回窓際に行ったきり、近づこうとしてないでしょ?一歩引いたところで見てるから、そうかなぁって思ったの」

「よく見ている事で」


「みんな集まって!そろそろ降りて、お昼に行くよ!」


そんな話をしていると班長から集合の声が掛かる。古詠さんは何かを言おうとしたが取り止める。


「行くか」

「そうね」



            ◆◇◆◇◆



昼食を取り、私たちは伏見稲荷大社へ来ていた。これからこの山を登るのか……。少し考えていると、班長と話し終えた古詠さんがこちらにやって来た。


「今日は調子が良さそうね」

「……おかげさまで、昨日よりは」


まだ調子が悪いのではないかと疑われていたのか。……当然か、昨日の時点でかなり気にかけてくれていた。それなら今日も気にするか。……せっかくの修学旅行でかなり迷惑掛けてるな。一言謝って


「先に言っておくけど、すまないとかごめんは、いらないよ」


おくか……って、思考を先読みされた。なぜか聞いておくか。


「理由を聞いても?」

「昨日も言ったわよ?私がしたいようにしているだけ」

「本当に、それだけ?正直言って、迷惑でしょ。体調不良の人がいると、素直に楽しめないでしょ?」

「あら?体調不良なことをようやく認めたわね」

「なっ」

「大方一晩休んで、昨日よりはマシにはなったけど、一日動き回るほどの体力は戻ってないんじゃない?」


何処までもお見通しだったようだ。実際、まだ行けるまだ歩ける、と思いながら行動していたが、実際の伏見稲荷大社を見て、山頂までは持ちそうにないと感じていた。さて……


「古詠さん言う通りだよ。さすがに山登りの体力までは、戻ってないわ。という訳で、自分は下で待ってるって、班長に伝えてくるわ」

「待って」


班長のもとへ行こうとすると古詠さんに呼び止められる。


「班長には私から伝えてあるわ。よく周りを見てみなさい。もうみんな先に行って、ここには居ないでしょ」

「えっ?」


辺りを見回すと確かに、古詠さん以外の班員は居なかった。


「下山したら連絡が来るから、私たちはこの辺で休んでおきましょ」

「じゃあ、そうするか」


取り敢えず古詠さんに従っておく。

なんだか今回は古詠さんに迷惑掛けてばかりだなぁ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ