表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/21

体育祭予行演習

「本番まであと一週間。今日の予行演習頑張ろうね!」


テンション高く天音が旗持ちの私たちに声を掛けてくる。夏休みも明けて、次に来るイベントが体育祭であった。そして、本番まで残りわずか。今日は通しの予行演習が行われていた。


「……そりゃ頑張るしかないわ」


生徒会役員と委員会委員長+αで選ばれた合計十四人が、一人持ちの旗に二人、四人持ち三枚で十二人。入場行進時に先頭で歩く。……そう、私は役員だから旗持ちに加わる事になった。目立つ、むっちゃ緊張する。まぁやる以上はしっかりとやりきるけど。



           ◆◇◆◇◆



「ようやく一段落したか~」


入場行進に開会式、そして準備運動まで無事に終わり、各団のテントに戻ってきたところであった。

そしてもうすぐ一年生の競技が始まるところ。次のその次が、自分が出場する二年男子の競技なので、前もって入場門へ向かう。


「つーくん、緊張してたねぇ」

「天音か」


入場門へ向かう途中、天音に会う。時間は少しあるから、少し話すか……。


「そりゃ緊張するよ。かなりの大役じゃんか」

「お客さん無しの予行演習でそんなに緊張してたら、本番ヤバイよ?」

「だよなぁ……まぁでも、やるからには全力でやりきるさ」

「知ってる。何だかんだで、ちゃんとやるもんね、つーくんは」


な、何か恥ずかしい。話題を変えよう。


「……そう言えば体育祭関係で、気になってる事があるんだけど」

「体育祭関係で気になってる事?」

「うん。何でうちのチームだけ、ってか1チームだけ動物じゃないの?」


気になってる事、それは各団のチーム名。各学年四クラスあるので、縦割り4チームがうちの学校でのチーム分けなのだが、赤、青、黄、紫の四色のハチマキ。そして団の名前が朱雀、青龍、黄虎、紫炎であった。……何で1チームだけ炎なの。元ネタはきっと四神でしょ?


「あぁ、紫炎団の事ね。紫カラーの動物がいないからじゃない?」

「四神モチーフのチームでしょ?亀でいいじゃん。玄武で」

「……大人の都合でしょ。今さら言っても、どうしようもないよ」


……それを言われたらもう終わりだわ。ぶっちゃけ、気になりはするけど、どうこうしたい訳でもない。


「ま、それもそうなんよね。じゃあ並ばんといけんけぇ、行くわ」

「ん、頑張って来て。私は、敵だけどね」


天音と別れて待機列へ向かう。ちなみに私がこれから出る競技は……何て言えばいいんだろ?やることをそのまま説明すると、四人一組で一本の竹を運ぶ。運ぶ時は、一人が竹にぶら下がり残り三人が肩に担いで運ぶ。コーンをぐるっと回って次の組に引き渡すリレー式。アンカーが帰ってくると、全員で竹を立ててアンカーが立てた竹を登り旗を立てるとゴール。……訳しようがないわ、この競技。



           ◆◇◆◇◆



「取り敢えず今日はもう安静にして、見学しておくように」

「はい、ありがとうございました」


競技が終わった私は、保健室で応急処置を受けていた。……はい、怪我しました。 何がどうして怪我をしたかと言うと運ぶ時、前一人ぶら下がる人後ろ二人で今まで練習していたのに、何故か前二人ぶら下がる人後ろ一人で走ったのだ。私は後ろ。そしてコーンの所で旋回する時に、急な動きに付いていけず左足を変な方向に曲げてしまった。おかげで歩くのがかなり辛い。なんとかこの競技は終えたが、残りは見学となった。一応帰ってから病院で診て貰うようにとも言われている。


「なぁーんか、嫌な予感するなぁ」


そんなわけで、午前中に行動不能になった私は、この日一日中テントから応援してみんなを眺めるだけになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ