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僕らの夢は水平線の向こうにある ―戦艦に乗って出航!―  作者: 桜橋あかね


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第4航行 戦艦見学

入学式の翌日、オリエンテーションとして戦艦見学をした。


「ふぁあ!アスマロス・ウバロガ戦艦……!こんな間近で見られるなんて!」

シアラは目を輝かせる。


「………なんか、生き生きしているな。」

マガイロはギンガに囁く。


「ああ、近くで見たいとかなり言っていたからな。」


▪▪▪


「手前から、A8型戦艦、F14型戦艦、C16型戦艦だ。一年生次で取り扱うのは、A型戦艦だ。」

シキハ先生が言う。


「あ、あの!先生!」

シアラは声を上げる。


「シアラ、どうした?」


「あの、前から気になっていたんですけど………確か、学校用の戦艦と、本場の戦艦との違いは大砲の大きさだと思うんです。それはどうしてでしょう?」

皆はキョトンとした。

誰もそんなことは思ってもいなかったからだ。


「それは安全面だ。学校用の大砲は、戦艦を多少壊す程度の大きさになっている。」


「それでも、破損が大きい時もありそう。」

生徒の中から、アミリーが呟く。


「まあ、一ヶ所に幾つも攻撃を受けるとそれなりに破損はするからな。」


▪▪▪


甲板から、A8型戦艦の中へ入った。

まず、司令塔へ向かった。


「思ったより広々してるな。」

マガイロはそう呟く。


「司令塔には、艦長、操行師、通信師、情報管理師 (※1) の計4人が搭乗する。船長と情報管理師は、上の学年が行う。」

シキハ先生が言う。


「………25人だから、少し搭乗出来ない人も出てくるのか。」

ギンガが言う。


「一応、練習には皆搭乗するが……規約だとその人数だから、仕方がない。」


▪▪▪


司令塔を出た。

次は大砲の説明らしい。


「大砲は、装填師、砲師の二人で行う。」


「でも、確かA8型戦艦の大砲って特殊だった気がする。学校用の大砲って、基本的に単砲なんだけど……主砲と副主砲が引っ付いているのよね。」

シアラが言う。


確かに、正面を向いている主砲の横に、砲幅が小さい大砲がある。


「シアラの言う通り、うちのA8型戦艦は特殊で……装填師2人、砲師1人の3人で撃つ。単砲より少し威力が高い。」


「どうして2つあるんだ?」


「威力を少し上げるためだ。25mm砲の隣に、10mm砲を付けている。」


▪▪▪


最後に、機関室を見た。


「うちの学校は、『重油自動給油型機』の改造型を使っている。」

聞き慣れない単語だ……。


「船底に重油が備蓄してあって、そこから巻き上げて動かすんだ。それを自動で管理するシステムが『重油自動給油型機』と言うものだ。」


「あの、改造型と言われる理由は?」

バイルが聞く。


「それは、元々アスーグレ・ウバロガ戦艦を改造したのが、アスマロス・ウバロガ戦艦でな。それに応じて、機関のシステムも改造したのだ。」


「ア、アスーグレ?何処の学校の戦艦だ?」

ギンガは、小声でシアラに聞いた。


「国立ウェストローガ海洋大学校 (※2) の戦艦よ。大きさに若干の違いはあるけど、ほぼ同じような造りになっているわ。」


▪▪▪


「以上で、戦艦の説明はおしまいだ。これから一週間、基礎的な勉強と体力作りを行ってから、戦艦を動かすぞ。」


「「はい!」」


皆は、教室へ戻って言った。


▪▪▪


(※1) 情報管理師

レーダー解析を行ったり、各戦艦の位置をまとめたりする。


(※2) 国立ウェストローガ海洋大学校

ミハローガ王国の国立海洋大学校。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] すごく細かな話で申し訳ありません。 世界観が分からないので間違っているというわけではないのですが戦艦の主砲が25ミリ、10ミリは少し小さい気がします。 我々の世界では、10ミリ~2…
[良い点] メカメカメカメカメカメカニック! メカメカしいのスキです("・∀・)イイ!!これ ("・∀・)イイ!! [気になる点] コマけえことは頭がついて行かずなかなか分からんですが そのワカラン…
2021/09/20 15:00 退会済み
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