表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕らの夢は水平線の向こうにある ―戦艦に乗って出航!―  作者: 桜橋あかね


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/58

第47航行 先輩達の卒業式

卒業式当日になった。

校門付近には、卒業生とその親御さんが集まっていた。


「それでは……卒業生の皆様、それと親御様は教室へと向かってください。」

ニアンがそう、拡声器を使いながら言う。


ぞろぞろと、校舎内に入っていく。


「……学校に来るの、入学式以来ね。」

バーモントの母がそう言った。

父は仕事の関係で、来れないと言っていた。


「そうだね。帰省の時は、バスを使っていたし。」

そう返すと、母は頷いた。


▪▪▪


卒業式が執り行われた。


卒業証書の受け取りを始め、校長の挨拶、在校生代表送辞としてイチカが挨拶をした。


そして、式の終盤。

卒業生答辞として、バーモントが壇上へ上がる。


▫▫▫


長い冬が明け、我が学舎にも春の声が聞こえ始めた頃。

私達、アスマロス海洋学校第87期生は、この学舎を卒業致します。


(わたくし)はこの学校を代理で導く身として活動をして参りました。

思い返せば、(わたくし)がその立場で活動が出来たのは、紛れもなく在校生の皆様のお陰だと感じております。

きっと、この学校は良き方向へ向かうと考えております。


アスマロス海洋学校の先生方、及び関係者様。

そして、在校生の皆様。


私達、第87期生の122人は無事に海軍への道を進んで行きます。

この学舎で学んだことを心に刻み、御国の為に精進して参ります。


これにて、卒業生の答辞とさせて頂きます。


卒業生代表、3年3組 バーモント・エスベア


▪▪▪


こうして、無事に第90回卒業式が終わった。

3年生は、ぞろぞろと教室へ戻る。


「バーモント君、答辞で私達の人数さ122人 (3年生の本来の人数) って言ったじゃん。121人って言わなかったの、もしかして?」

戻り際、サクラがそうバーモントに聞いた。


「ああ。ミミナも含めてだ。」


ミミナを抜いた、121人と言うのが普通だろうが……

それだと、ミミナに失礼だと思ったのだ。


「よく、ジェロ先生 (担任の先生) は許可を出したわね。」

サクラはそう返す。


「さっきの事をそのまま伝えたんだ。そうしたら、『お前は先生がダメだと言っても、言うつもりだろう。……なら、俺は許可を出すだけだ』って、言ってくれたんだ。」

そう言うと、サクラは『成る程』と頷いた。


▪▪▪


夕方、バーモントは校舎を出る前に生徒会室に向かった。

ギンガが伝えたい事があると言ってきたからだ。


「失礼するよ。」

バーモントが入ると、既にギンガが居た。


「……あ、先輩。」

ギンガは会釈をする。


「早速だが、話とは?」


「先輩、まずは卒業おめでとうございます。」


「ありがとう、ギンガ君。」


「そして、僕を大会の副官として任命してくれて、ありがとうございました。先輩が機転を利かせてくれて、大事な経験をさせて頂いて……それで思いました。僕は先輩と、ミミナ先輩みたいになりたいです。」


その言葉を聞いて、涙が出てきた。

本当に、良き後輩に恵まれた。


「そうか。ギンガ君は、きっと良き先輩になれるぞ。」


「……はい!」


▪▪▪


卒業式の翌日。

バーモントは無事に卒業出来た事を報告しに、ミミナの墓参りをした。



「なあ、ミミナ。やっぱり、ミミナの勘は当たってたよ。きっとあの後輩達なら、あの学校を良くしてくれる。だから……だから、皆の事を見守ってくれ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 卒業となると歌いたくなるのが 贈る言葉ですねぇ……(アカン、年がばれる) いやー懐かしいなー…… ちょっと涙ぐんでたら それが滝に……(ノД`)・゜・。 心憎いことやってくれるやんか…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ