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僕らの夢は水平線の向こうにある ―戦艦に乗って出航!―  作者: 桜橋あかね


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31/58

第25航行 大会終了

決勝戦は、規定時間までもつれ込んだ。

結果、カウラベット海洋学校が残り戦艦の多さで勝利した。


カウラベット海洋学校は、5年ぶりの優勝となった。


▪▪▪


大会の閉会式が始まった。


『第86回、海軍戦略式技術大会の閉会式を執り行います。まず、優勝旗授与。』


カウラベット海洋学校の隊長である、シエルダが優勝旗を受け取った。


『続きまして、今大会の優秀選手(ミルシーバー)の発表を行います。』

(優秀選手(ミルシーバー)とは、文字通り試合で優秀な狙撃、指示を出した人などを指す。)


優秀選手(ミルシーバー)は……アスマロス海洋学校1年、ギンガ・アツギさん!』


「えっ!?」

一番驚いたのは、ギンガ本人だった。

……まさか、ここで選ばれるとは思いもしなかったからだ。


周りから、名前のコールが沸き出した。

壇上に上がり、賞状を受けとる。


「……ギンガ君、おめでとう。」

バーモントがそう伝える。


「いえ、先輩が機会を与えてくれたお陰です。」

そう言うと、バーモントな微笑んで頷いた。


『最後に、アチェガラス大佐よりお言葉を。』

アチェガラス大佐が、壇上に上がる。


『海洋学校生徒、諸君!今大会で大いに健闘した事を忘れず、日々鍛練をするように!』


「「はい!」」


『ありがとうございました。……これにて、第86回海軍戦略式技術大会を終了いたします。皆様、お疲れ様でした。』


拍手が沸き起こった。

………これで、学校ごとの大会は終了した。


▪▪▪


それから、学校へ戻り2日間の臨時休校を経て、再び通常の学校生活に戻った。

……と言いたいが、ちょっとした出来事があった。


それは、ホームルームが始まる前にシアラが教室へ入った時だ。


「みんな、おはよう。」

シアラの声がした。


「おはよう……って、あれ?」

シアラの姿に皆が驚いた。


纏めていた長い髪を、ベリーショートまで切ったのである。


「シアラ、どうしたんだ?その髪。」

マガイロが聞く。


「その、()()()として。」

試合の事、気にしていたのかな。

当の本人は、『もう大丈夫だから』と言っていたが……


「試合で負けたのは事実だが、そこまでしなくても良かったんじゃないか。」

ファンが言った。


全く、その通りだと思った。試合は試合……そう落ち込む程では無いと思っていた。


「……ううん、ここまでしないと気が落ち着かなくて。」

シアラはそう言った。

流石に、これ以上の事は言えなかった。


その日の昼休憩、ギンガはバーモントに声をかけられた。


「先輩?どうかしましたか。」


「シアラさんの事、なんだが。」

髪型の件と察した。……ホームルーム前のやり取りを伝えた。


「そう、()()()か。シアラさん、意思が固いかもな。自分がやった事は、最後まで責任持とうとする所が。」


確かに――責任と思っている所は――自分以上にあったのかも知れない。


「ただ、その分俺達が支えないと不意に心が折れるかも知れない。」


それは言えているかも知れない。……今後の国別対抗や、来年以降もお互いに支えないといけない。


色々と、勉強となった大会だった。

また、頑張らないといけないな。


▪▪▪


その後、まさか国別対抗の件で重大な事を言われるとは、思いもしなかった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] って終わったんかーいっΣ(・ω・ノ)ノ! ああ……もっと優秀な成績残したかったですな と思ったら! おおおおおお、審査員特別賞(違うっっっ)! これはガッコの名前もちょっと知れ渡る…
2022/01/12 20:13 退会済み
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