『月』を照らす光〜月と海のリザレクション〜
瞳の奥に映し出す さざ波立つ水面に
誘われて滲む涙 これはいつか枯れるのか
海は命を失い 孤独な闇に残る
海を見つめ漂う 頼りのない命
満月が照らす夜は 一筋の光が灯る
希望を信じて 月を見つめる
やがて陽が昇るまでは 孤独が胸に突き刺さる
ヒトとして産まれ 生きてゆくのかと 一人悩んだ
静けさ纏う海辺 鼓動さえも打ち消され
命の囁きはもう 聞こえなくなっている
潮の香り運ぶ風 耳に当たり通り過ぎ
風が思い起こさせる 巡るめく運命
差し伸べられたその手は 私を優しく包む
希望を信じて 握りしめた手
父の背中の大きさ それと未来の大きさ
娘に生まれ 生きてゆくこと 強く誓った
生まれてきたその意味と これからなすべき未来
希望を信じて 背中見つめる
いつか叶うと信じて 共に歩いて行けるね
父と共に いつか手にする 命輝く海を
原作を読んでいただけると、この少女にとって、父親の背中がどれほど頼り甲斐があるように見えているかをより一層感じてもらえるかと思います。
原作もどうぞよろしくお願いいたします。
無事に完結いたしました。