視察
うっかりしてもう片方と間違えてしまったので投稿し直しです。
俺の毒舌の方にあがていたのまんまです。
私立玉稿学園。
ここが俺が今日から通う学校の名だ。
花蜂先生の説明によると、ほとんどが政府関係者の生徒しか通う事がないそうだ。
俺は特例中の特例らしい。
確かにそれなら蟲人というイレギュラーがいても問題にはなるまい。
ちなみに俺たちのクラスの教室は別棟の4階、隔離状態と言えるが蟲人をできるだけ人の目に、触れさたくないのだろう。
一階に食堂があるそうなので少し不便であるが、まあ問題はなさそうだ。
と現実逃避をしつつ現状を確認したわけだが。
何故か今俺たちは寮の俺の部屋にいた。
「……」
『ここが蟲使君の部屋か! 結構広いね!』
と蟻柄さん。
「……」
『ふーん! ここが男の子の部屋かお父さん以外で初めて入ったよ!』
と蟷螂さん。
「……」
『ふん! 下民としては中々の部屋ですわね!』
とツンデレの刺蜂さん。
「……」
『いいわね! 青春って感じね!』
「花蜂あんた後で説教だからね……」
なぜこうなったかと言うと、花蜂先生が何故か俺の部屋を視察したいと言いだしたからだ。
花蜂先生のよく意図はわからないが、荷物はまだダンボールの中なのでやばい物は見つかっていない。
まぁ全てPCの内部なので本などは持ち込んではいないけど。
「でっ気分はすんだでしょ! 教室に戻るわよ!」
「……」
『えー! もうちょっと楽しみたい! せっかく蟲使君のプライベートを覗けたのに!』
「あんたねえ……まじでいい加減にしなさい!」
ごちんと花蜂先生の頭にゲンコツが落ちる。
「そんなわけだから戻るわよ! 皆! って何やってるのよ貴方達!」
「……」
『何ってベットの寝心地の確認だよ! 僕が眠るかもしれないからね! アントちゃんもう少し寄って落ちちゃいそうだから!』
「……」
『鎌奈ちゃんこそだよ! 蜂花ちゃんはいいの?』
「……」
『私は結構ですわ! はしたない!』
といいつつ俺をチラ見する。
「はいはい、落ち着いて! 教室に戻るわよ!」
「……」
『えー私もベットの寝心地確かめたい!』
「マジであんたどんだけ必死なのよ! いいから戻って授業しなさい! それさえ守れば後は自由よ!」
「……」
『確かにそうね! 教室に戻るわよ!』
「……」
『全く先生は困った人だね! 僕たちもヒロイン枠のはずだけどぐいぐい来るね!』
「……」
『確かに先生らしくないね! いつもはクールなのにこれも私の蟲使君の魅力のたまものだね! えっへん!』
「……」
『蟻柄さんこの下民をつけあがらせる発言は感心しませんわ!』