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開幕はiイージーモードから

そして今日にいたる。

 さすがに昨日のうちに寮は間に合わなかったらしく。


 近くのホテルの泊まらされたが、今日中に俺の部屋から荷物は運んでおくといっていたが……夢の寂しい男一人暮らしから、


 美少女とキャッキャうふふの寮生活にランクアップしたと思っていたが。


 現状がさっぱり理解できない、四人の頭の虫のような触角とか蟷螂さんの腕についている鎌らしきものとか。


 そろそろ説明をよろしいでしょうか?

 そんな気持ちを込めて花蜂先生を見つめるとポッと頬に紅がさした。

 なんだかわからないけど初めから好感度は高いのだろうか?


 「……」


 『はいはい! 皆さん静粛に! 蟲使君が状況を把握できないみたいだから説明するわよ』


 おほんとジェスチャーをする花蜂先生。


 「……」


 『簡単に言うと私達は虫の特徴をもつ人種蟲人よ』 


 蟲人(むしびと)これもどっかで聞いたことがあるような……確か昔爺ちゃんが言っていた気が……うーん思い出せない。


 「……」


 『でもそんなに畏まらないでね。私達蟲人の血は今では全世界の95%の人間が持っているといわれているの』  


 「今まで見たことも聞いた事もありませんが……」


 「……」


 『私達のように色濃く蟲人の血が現れるのは稀だからね。


 それに混乱が起きないようにう世間には伏せてるの。そして私達の声を聴けるのが蟲使君みたいな蟲使いの血筋の人達よ』


 「それと俺が連れてこられた意味がよく理解できないのですが……」


 少なくとも俺がいなくとも意思疎通は出来ているように見える。

 そんな特別な子たちに俺を投入する必要があるとも思えない。


 「……」


 『それはより良い学園生活の為よ』


 うん? どういうことだ。


 「……」


 『そうなの! 私たちは青春したいの! だから前々から狩虫さんに頼んでたんだ! やっぱり意思疎通ができたことが何かと便利だし!』


 「……」


 『僕も同感でね! 恋ってやつをしてみたいのさ! その候補が君ってことさ!』 


 「……」


 『貴方みたいな下民では物足りないですけど我慢してあげますわ!』


 「……」


 『蜂花ちゃんたら意地はって、蟲使いの男の子が僕たちにとってどのような存在かわかってるんでしょ?』


 「……」


 『これは本能よ! 私の意思ではないわ!』


 皆何故か俺に友好的だ。

 初対面の怪しい男だと俺が逆の立場なら思うのだが。

 その疑問に花蜂先生が答える。


 「……」


 『私達蟲人からみて蟲使いの異性はとても魅力的に見えるの』


 何そのイージーモード。

 恋愛ゲームなら駄作臭むんむんだが。

 それを実際に。

 でも相手は蟲人……人間とどこまで同じかわからない。

 可愛いけどさ。

 そういうのは国際結婚みたいに難しそうだ


 「……」


 『安心してね私達の虫としての部分は一時的になら自分の意思で隠せるし、体は普通の女の子とほとんど同じよ』


 そうなのか。

 

 「……」


 『でも気をつけてね。私達蟲人は貞操観念が凄く強いから体の関係をもったら即入籍よ』


 「マジデスカ」


 「……」


 『マジよ。だから軽い気持ちでそういう仲になるのはお勧めしないわ。でも安心して私達蟲人は普通の人間よりほぼ全ての能力が数段高いからどの国でも大事にされているの』


 花蜂先生の説明だと近年のノーブル賞をとる研究のほとんどに蟲人が関わっているそうだ。

 流石に運動系はないそうだが、


 世界の発達にとって蟲人は欠かせない存在だそうだ。

 なるほどそんな気は毛頭ないが紐でも食っていけそうだな。


 「……」


 『そんなわけで君が選ばれたってわけ! 蟲使いの名家の血筋も年々血が薄くなって私達の声を聞こえる蟲使いはほとんどいなくなってと聞いていたけど。蟲使君みたいな若い子が残ってるなんて……私も狙っちゃおうかな』


 「……」


 『駄目ですよ先生! 蟲使君は私がもらうんだから!』


 「……」


 『ずるいじゃないかアントちゃん! 僕だって恋がしてみたいよ!』


 「……」


 『皆さん落ち着きなさい! 本能に流されるなんてはしたないですわ! ここは慎重に』


 ちなみに刺蜂さんは真っ赤だ。


 「……」


 『ここは年長者に譲りなさい! 私だって蟲使いの男の人と恋愛したいの!』


 「……」


 『じゃあ蟲使君に決めてもらおうよ!』


 「……」


 『いいじゃないか! 受けて立つよアントちゃん! どうだい僕の体は胸はないけどほっそりして柔らかいよ?』


 そういって片足を机に乗せスレンダーな足を撫でる。

 脚線美を主張しているのだろうか。

 確かに綺麗な足だ。


 「……」


 『男の人の好みは知ってますことよ! どうです! 平民には真似などさせませんわ!』


 どんと大きな胸を張るデカいとは思っていたが胸を張ると凄い存在感だ。


 「……」


 『二人ともずるい! どう私のお尻、君の子供が沢山産める安産型だよ!』


 そういって蟻柄さんは大きなお尻を見せつける。

 軟からそうで綺麗な形をしている。


 「じゃあ最後は私ね!」


 「最後じゃないわよ! 花蜂!」


 突然怒号が飛んだ。


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