ゲーム
「……」
『じゃあ夕食の時間まで遊ぼうよ! 蟲使君!』
「……」
『面白そうね私もいれて』
「花蜂先生仕事の方はいいんですか?」
「……」
『もちろん、あるに決まってるじゃない!』
何故かどや顔で居直る花蜂先生。
「なんでどや顔なんですか!」
「……」
『だって仕事より蟲使君を落として永久就職したほうがいいんだもん!』
「……」
『ずるい先生! 私も蟲使君のお嫁さんとして永久就職したい!』
「……」
『ライバル上等よ! 小手調べとしてゲームに勝った方が蟲使君とキスできるなんてどう?』
「……」
『いいですよ! 負けないんだから!』
「俺の意見――」
「……」
『僕も入れてもらうよ!』
声の方向を見ると蟷螂さんが。
「……」
『全く抜け駆けはずるいじゃないか! 僕だって凄いって噂の蟲使いの異性とのキスに興味があるんだからね!』
「……」
『ごめん! 鎌奈ちゃん蜂花ちゃんもやるでしょ!』
「だから俺の意見――」
「……」
『そ……そこまでいいうならやってあげなくともないですわ! か……勘違いしないね! そこの下民とキスなんて興味ないんだから! ゲームがしたいだけですわ!』
と刺蜂さんどうやら扉の陰にいたらしい。
そして理解したこれ俺じゃ止められないと。
「……」
『むふふ、先生蟲使の異性とのキスが凄い聞いてずっとファーストキスとって置いたんだ! 楽しみ!』
「……」
『私もファーストキスだよ! 蟲使君ならあげてもいいよ!』
「……」
『僕も同じファーストキスさ! 近くにいるだけでこんなにドキドキ胸がほんわりするんだから、見つめ合ってキスをしたら溶けちゃうぐらい気持ちかもね! 期待しているよ蟲使君!』
「……」
『ふん、そんな気持ちなんて高貴な私は気起るわけないと照明してあげますわ!』
「……」
『全く君は素直じゃないね。顔には出まくりだけど』
「……」
『う……五月蠅いですわ! 鎌奈さん』
「……」
『じゃあ何のゲームする?』
「……」
『蟲使君は何で決めてほしい?』
「じゃあポーカーで! 俺も参加するよ! さすがに出会って数日でキスってさすがにハードルが」
「……」
『むう! 先生蟲使君には積極的になって欲しいぞ!』
「……」
『そうだよ僕たちは君に興味津々なんだからね! 男の子について教えてくれたまえ』
「……」
『そうだよ蟲使君私は君を一目見てときめいたんだから!』
「……」
『鎌奈さん! アントさんときめくだとか興味津々なんてふしだら過ぎますわ!』
「……」
『もう蜂花ちゃん蟲使君の唇ばっかり見てちゃ説得力ないよ!』
「……」
『な……なにをい……行ってるのかしら』
「……」
『全く蜂花ちゃんは僕たちみたいに正直になろうよ!』
「……」
『まあいいじゃない皆! ポーカーで勝負よ! 蟲使君の唇をかけて!』
ちなみにこの場の面々全員ファーストキスです




