喧嘩相手は…
一年近く投稿してなくて申し訳ありません。
新年明けすぎました!おめでとうございます!
今年1年もよろしくお願いします。
「俺たちのために終わってくれや。」
ケタケタと笑いながらこっちを見ている男子生徒4名。焦りをごまかすために質問を飛ばす。
「おいおい、あの熱血先生はどーした?4人も行くってなったら流石に止めるだろ?」
余裕たっぷりみたいな顔をしながら言葉を送る。だが、それも長くは持たなかった。なぜなら…
「あのアホはどーだっていいんだよっ!さっさと死ねや!」
と、トイレ用の掃除ロッカーから取り出してきたのであろうモップを京介めがけて投げつけてくる男子生徒A~D。
「その程度で俺を殺せると思うなよ、雑魚ども!」
モップを弾き落とし、虚勢を張る。だが、逃げ道は男子生徒たちに塞がれて、逃げることができそうにない。
「先に謝っとくけど、ただでは帰さんぞ。病院送りにしてやる。」
今日最大の虚勢を張る京介。ただの時間稼ぎだ、時間稼ぎのために大声で叫ぶことも忘れない。
「上等だ!やってやる!」
生徒たちも負けじと叫ぶ。が、それが逆効果だと言うことをまだ分かっていない馬鹿どもにニヤニヤしながら京介は嘲笑う。
「お前ら、ほんとバカだよな。」
「はぁ?」
まだ分かっていないようなのでタネ明かしをしてやる。
「お前ら、このトイレは教室からめちゃくちゃ近いのにそんな大声で叫ぶとどーなると思う?」
あ…みたいな顔をする馬鹿ども。だが、もう遅く…
「コラァ!授業サボって何しとんやー!さっさと帰ってこんかー!武田ァ!」
熱血教師降臨。
「4人ともこんな所で叫んどらんとはよ教室戻れ!」
「は?4人?京介は?」
京介をカウントされてないことに気づき後ろを振り返るが京介の姿はない。
「京介はさっき、体調が優れないからと保健室に行っただろうが。」
訳が分からないと思った様子トイレの扉をすべて開ける馬鹿ども。
「…いない。」
京介の姿は…そこにはなかった。
読んでいただきありがとうございました。次話もよろしくお願いします。