ブレイクタイム~休憩時間~
ブレイクタイム~という事で、かなり短めです。
ご容赦を…あと、見にくかったと指摘を受けたので今回から書き方を変更しました。
とある休憩時間でのお話…。
「きょー君?あれ?どこ行ったのかな?」
……1人の女子が教室で疑問符を浮かべている。彼女の名前は八木光希。このクラスに転校してきた子だ。…絶世の美女とは誰?と聞かれたなら、光希の事を知っている人たちはまず、「八木さん。」と答えるであろう。そして、彼女が捜しているのは…1人のモブ男もとい、イケメンである。
「えーと、八木さんどうしたの?」
クラスの男子が声をかけてきた。かなり容姿は良い方のようだ。周りの奴らは、「抜け駆けしやがったな!?」みたいな目で見つめている。
だが、光希には関係ない。ってか、眼中にない。
「えっと?あなた誰?」
「……あぁ、俺の名前は 岸川国治。仲良くしようね!」
自分の容姿がいい事から、自信でもあるのだろう。イケメンスマイルみたいな笑顔で光希に握手を求める。だが、気にしたふうもなく…気づいてる様子もなく。質問を投げかける。
「あ、そんな事より!きょー君見なかった?」
「あー、柳江の奴か。あいつの事は知らないよ、それより俺と話でもどうかな?」
返ってきた返答にむくれ顔で応じる光希。そして、光希を怒らせる引き金になったのは”それより”という言葉だった。光希の中では「京介より俺と話そう。」と、捉えられていた。ってか、まんまその通りの意味なのだが…。
「あそ、ならきょー君探しに行くね。答えてくれてありがとう。」
興味が無い。と言った感じで誤魔化しをいれる。どうみても、怒っているのだが国治には納得がいかないようで…
「いや、待ってよ。俺と話してた方が絶対楽しいって!あんなモブ男より俺の方が断然いいって!」
「はぁ?」
今のが限界を超える言葉になった…、もうお怒りMAX状態の光希。京介の事をバカにされることが一番嫌なことなのだ…なぜ、そんなに京介が良いのかというのはまた後々語らせてもらおう。
「あなたがきょー君より上?有り得ないから。」
その一言で国治は砕け散った…ってか、風化した。風に流され散っていく…
『国治ッ!!!傷はまだ浅いぞー!!』
後ろで男子連中がバカ騒ぎを起こしているが、光希は”そんな事より”京介を探しに行こうとする。だが、
「ふぅ、トイレの帰りに先生に捕まるとか運がねぇな…」
京介が帰ってきた。
「きょー君、おかえりッ!どこいってたの!?心配したんだよ?」
「トイレ行くって言っただろ?ってか、なんで怒ってるんだ?」
「…怒ってないもん…。」
思いっきりムクれているのがわかる…だから、京介は”いつもの如く”光希の頭を撫でる。
「なんか知らんが、これで機嫌なおせ。そろそろ、予鈴がなるぞ。」
「…うんッ!」
〜キーンコーンカーンコーン〜
「さぁ、3時間目の授業を始めよう。」
・・・さっきの国治。
「俺がモブ男より劣ってるとか有り得ない。勉強も運動神経も見た目すらも勝っているのは俺だぞ!?」
自画自賛しながら、モブ男もとい京介をディスる。なら、証明しよう。
[今度の期末考査で。]
読んでくださりありがとうございましたッ!
これからの投稿予定などの近況報告はこまめに更新していくのでよろしくです。