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女神アルトリシア・リア・イクスウェン

「はぁ?」


俺は女神の言葉になんと答えていいか解らなかった。まず自分の状況も分かっていないのだ。


「いきなり過ぎたかしら?取り敢えず貴方の状況を教えてあげるわ。まず貴方は車に轢かれて死んだわ。まぁ私が貴方の技を消したのが原因だけど「はぁー!なんだよそれは!」はいはいごめんね。それについては後で説明するわ。でこの場所は私達神の領域で貴方は今仮初めの身体に魂を入れてある状態だと思ってもらえればいいわ。ここまではいい?」


俺はあんたが技を消した事以外は…と返事をした。


「そうね。そこはごめんなさい。私にも色々あってあんな手段を取ってしまったわ。貴方を殺したのには理由が有るの」


まぁそうだよな。理由もなく神様が人をわざわざ自分で殺そうと何てしないよな。


「その理由も含めていろいろと説明させてもらうわね」


俺はうなずいた。


「まず世界について説明するわね。貴方がいた世界の方にもたくさんの世界があるの。その世界をそれぞれ神が管理しているわ。私みたいなね。世界にもいろいろあって、貴方がいた世界「アース 」とか私の管理する世界「リアース」みたいに魔法や氣が存在する世界もあれば魔法も氣も存在しない世界も有るわ。まぁ貴方はどうせ私の管理する世界に転生するから、他の世界については知らなくてもいいわ」


「誰も転生するとは言ってないがな」


俺がそう呟くと…


「それはどうかしら?」


と返された。


「取り敢えず世界についてはこんな感じよ。次に私達神について説明するわ。さっきも軽く言ったけど、世界が沢山有るように私達神も沢山いるのそのほとんどが私みたいに世界を管理しているわ。まぁ世界の管理といっても只眺めてるだけだけどね」


おいおいそれは管理といえるのか?


「貴方今それで管理してるといえるのかと思ったわね。私達もずっと眺めてる訳では無いわよ。例えば世界が滅びそうになったら流石に手を差し出すわよ」


それって滅びそうにならなければ手を出さないってことだろ。そんな神が俺を転生させるために手を出したってことは…


「まぁそんなことより、私達には階級が存在していて私は最上級神、貴方がいた世界の管理をしている私の使徒は中級神みたいになっているの。上からいえば、最上級神、上級神、中級神、下級神、神見習いってかんじね」


てことはこいつは神の中でも凄いやつなのか


「最上級神の上は創造神ぐらいね。神の階級なんか貴方に言っても今は関係無いけどね。どんなに頑張っても今の貴方じゃあ神見習いの足下にも届かないから」


それぐらいは言われなくても解る。目の前の女神はわざわざ(・・・・)地上にいる俺の技を消して殺したのだ。やろうと思えば一瞬で消すことも出来たのに…


「ならそんな存在がわざわざ俺を殺してまで転生させたいんだ」


「そうね。そろそろそこら辺も説明するわね。私達神は数百万年に1度ぐらい神同士で戦いをするの、その名も『神々の戦い(ラグナロク)』この戦いで勝った神は好きなものを相手から奪う事が出来るし更に神々の戦い(ラグナロク)に何度も勝ち続けた神は創造神になれるの。貴方を殺したのはその戦いに参加してもらう為よ」


神々の戦いって神見習いの足下にも及ばないって言われたばかりなんだが…


「神見習いにも及ばない俺を参加させる理由が見当たらないんだが…」


「そうね丨今の《・・》貴方・・じゃあ無理ね。だから転生してもらって、私の管理する世界で強くなって貰うわ。私の管理する世界には貴方がいた世界とは違ってモンスター等がいて戦いには困らないし、魔法のレベルも段違いね」


 強くなって貰うって…それなら俺じゃなくてもいいんじゃないか?


「俺を選んだ理由は何なんだ?」


「それはいろいろあるけど、1番の理由は貴方なら断らないと思ってね」


 いや俺はわざわざ死んだ後まで危険な思いはしたくないんだが…


「貴方が断らない理由わね。今から教えてあげるわ」


 俺が断らない理由?何でそれを女神から教えられるんだ?


「ここで問題よ、人が別の世界に行く方法っていくつぐらいあると思う?」


 いきなり問題って、まぁいいがうーんそうだな


「俺見たいに死んでから転生(・・)するか、友達が読んでたラノベなんかに書いてあったような、次元の狭間(・・・・)に入って異世界に迷い混んだり、後は勇者召喚みたいにⅠ召喚・・されたりか」


「そうね。だいたいそれぐらいね。それでね、貴方のクラスメイト召喚されるわ」


 …はっ!何で!っていうかそれが死んだ俺に関係あるの…まさか、


「気づいた見たいね。そうよ貴方のクラスメイトは私の管理する世界に召喚される予定よ。言っておくけどこれは私じゃないわよ。っていうか神に異世界召喚は出来ないし」


 彼女が言うには神にもいろいろ制限が在るみたいで他の世界から何かほしいならラグナロクで奪うしかないそうだ。今回の召喚は彼女の管理する世界にある国の一つが行うそうだ。だがここで一つ疑問がある。俺のクラスメイトってことは俺も入るはずだ、それを何でわざわざ殺してまで先に連れてくる必要があるのか?


「俺をわざわざ先に転生させる理由は何なんだ?」


「あぁそれはその召喚はほぼほぼ失敗するからよ」


「えっ」


「召喚は失敗してクラスメイトはほぼ死ぬわ。生き残るのは一人二人ぐらいね。その他にも召喚の影響で貴方がいた学校を中心に半径500キロメートルぐらいは、召喚時の爆発とその後のマナ濃度が高くなることによって、すくなくとも百年は人が暮らせなくなるしそこに住んでいた人は全員死ぬわね」


 じゃあ俺の家族や咲夜たちは:…


「もちろん貴方の知り合いも全員死ぬ可能性が有るわね。でも私も鬼じゃないから、貴方にチャンスをあげるわ」


 「チャンス?」


「えぇ、そのチャンスが転生よ。貴方が転生してその召喚を成功させれば、クラスメイトともまた会えるし貴方の家族や知り合いも助かるわよ」


「召喚を止めさせることは出来ないのか?」


「それは無理ね。召喚の儀式はもう既に10年以上前から始まっているからね」


 そういうことか、だからこの女神は俺が断らないと思ったのか、たしかにこの状況じゃあ断れないか…


「質問なんだが、召喚は転生してすぐ行われるのか?」


「いいえ、貴方が転生して十八年後に召喚が行われる予定よ。だから貴方には転生するとき赤ちゃんから始めるか、元の体をベースに作った新しい体で始めるか選ばせてあげる予定よ」


 そうか、意外と時間がありそうだな。


 女神の目的は俺を転生させてラグナロクが起きたときの戦力にしたい。俺は召喚を成功させてクラスメイトと家族を助けたい。一応利害は一致しているが、この女神にはまだ裏がありそうだが今それを考えても分からないし、どちらにしても俺に転生以外の選択肢はなさそうだな。後は赤ちゃんで転生するか新しい体にするかだがこれは新しい体にするのがいいだろうな。今更赤ちゃんからはきついしな。


「分かった。じゃあ新しい体で転生させてくれ」


「貴方ならそう言うと思ったわ。あぁそういえば私の管理する世界では生まれた時に幾つかのユニークスキルを手にするのだけど、貴方には特別に好きなスキルを選ばせてあげるわ」


「好きなスキルって言われてもスキル自体が余り分からないんだが」


「そういえば貴方がいた世界にはスキルが無かったわね。分かったわじゃあスキルについても説明してあげるわ」

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