表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
aaa組★  作者: 西野千香
4/4

aaa組

転校生、梨花のなぞが、解き明かされる。

「私がいじめられているのを、クラスのみんなはだまってみていたの。見てみぬ振りされるたびに、自分は生きてていいのかなって。クラスの中での私の存在ってなんだろうって思ってた。でも…でも私は、頑張って今まで生きてきたの。親の転勤が、決まってここに転校してきた…。だから…だから…」

「分かった。分かったから、もうその後は、いわなくていいよ…。梨花ちゃんもつらい思いしてたんだね。でも…だからこそだよ。私には助けをもとめられる人なんていない。気持ちだけ受け取っとくよ。」


私は、夢原さんのせつなさそうな顔に耐え切れなくて、席に戻った。

席に付くと、隣のイケメン君…生徒会長が、私にいった。

「大丈夫?涙でてるよ?」そういってハンカチをくれた。

私は、生徒会長からうけとったハンカチで、そっと涙をふき取った。


「…守ってあげるから」

生徒会長が、私の耳に何かささやいた。

でも早すぎて、語尾の「「守ってあげるから・・・」」という声だけしか聞こえなかった。



「あの、洗って返すね…ハンカチ。」

「大丈夫だよ。美しいレディーの手をわずらわすには及ばない。」

生徒会長がそういうと、私の顔は真っ赤になった。

「でっ…でも悪いですから…」

「梨花ちゃんはいいお嫁さんになりそうだね。」


うううううううううううーーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんんんんn。

何?!この気持ち。

つか、おまぇはホストかよ。


「とっ…とにかく洗ってきます!」


ハンカチに目を落とす。

ハンカチのタグに名前が書いてある

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ