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~チャラ男A~

我輩はモブキャラである…名前はまだ無い…

強いて言うならチャラ男Aだ。


今、俺は街の中を歩いている。

俺はイケメンだ。

どのくらいイケメンだというと、主人公のライバル的存在として登場してもいいくらいのイケメンだ。

そんなイケメンな俺なのだがなぜか名前がない。

おかしい…なぜだ…


イケメン過ぎて似合う名前がないのか?

それならうなずけるな。

なんたって俺はイケメンだからな。

ナルシストではないぞ、イケメンだぞ。


まぁ~暇だし、そこらへんにいる可愛い娘でも誘ってお茶でもするか。

おっ!あそこに俺好みの娘がいるじゃないか。

良し、さっそく声掛けよう。


「彼女、暇?ちょっとお茶でもしない?」

「いえ、遠慮します」


このイケメンに声を掛けられてるのに断るだと~

意味わかんね、もう少し押してみるか。


「そこの喫茶店でちょっとお茶するくらい良いじゃん。付き合ってよ」

「遠慮しますと言ったはずです、聞こえていらっしゃらなかったのですか」

「もちろん、俺の奢りだからさ」

「しつこいです」


バキッ


俺は意味も分からずアスファルトの上に倒れていた。

えっ!今、何が起きたの?

なんか頭がスゲー痛いんだけど。

あっさっき俺が声かけた娘が電話してる…


「もしもし、今すぐ迎えに来て。またやっちゃたから後片づけもよろしく」


1分も経たない内に高級車が来て、中から黒スーツにサングラスをした“いかにも”な人が出てきた。


「おい、小僧!次にお嬢の視界に現れたら殺すぞ」

「ひ~」


マジかよ!ヤ○ザの娘かよ!

やべ~奴に声掛けちまった!


そのまま俺は情けない声を上げて全力で走り去ったのだった。

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