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第十七話

最高に滑った気がする。

別に文章がうまいわけじゃないんだけどこれがスランプというやつか

作業中の曲はポケモンだったりします。

―閃光が町を飲み込む数分前―


黒い影が町へと入った。

化け物ではない、そこにいたのは人間。

黒い髪をした人間は、屋根の上に降り立つ。


「やれやれ、アイツはどこにいったのだか」


その黒い髪の男は、腕組みをしてつぶやくと、ふぅ、と小さくため息をつ

いた。そしてトンッと小さく地面を足でたたくと、屋根から飛び出す。


「さて、みなさん。」


その一言でその場にいた全員が振り向く。


「鏡を渡してください」


「鏡?」


上から降りてきたことに人々は疑問を感じたが、その場にいた男が聞き返す。

首を左右にふって、黒い髪の男はため息をつく、サラサラと髪が肩にかかり、それを落とすために再度振った。


「やれやれ…知らないのですか?」


「つーかあんたなんなんだ。」


「そうですね、世界の悪意の集合体による一部…いえ、簡単にいえば、魔王の部下――とでも言いましょうか。」


「…魔王の部下…ッ――!?」


「知っているようで…まぁいいでしょう、鏡は絶対物質で干渉できないらしいですし…吹き飛ばせば、出てくるでしょう」


「み、みんな逃げ」


「――死ね」


光が、すべてを包み込む――。












「ハァッ、ハァッ」


山道を走り続ける。勇気を足にため続け、ひたすらに走り続けた。

そしてすぐに町に到着する。

そこにあったのは――瓦礫の、山。


「――な」


唖然として、言葉が切れる。酸素がたりない、息をまた吸い込んだ、


「なんだよこれ…」


そして小さく、つぶやきのようにいった。

叫ぶなんて許容量はもうすでにない、ありえない光景というものをみたところでいっぱいいっぱいで、叫ぶなんてできない。


そこに黒髪の男が立っていた。


「やれやれ、やっとみつかりましたか。」


――ふぅとため息をついた。

手には鏡を持って、――その鏡はすぐに俺がここに来るために通り抜けた鏡だと理解できた。


「――ッ!」


「おやおや…まだ人がおりましたか。」


黒髪の男は、紳士的な姿をして、歩いてくる。

――そして、その顔をはっきりとみたときに理解した。








コイツが、やったんだと








その顔は笑っていた。








「…お前か。」


小さく、深く

自分でも、自分が出しているのかわからなくなるほどの声が響いた。


「おやおや、最初はあいさつではないのですか?」


その声に、キッと顔をこわばらせて


「お前かッお前がこれをやったのか!」


怒りに任せて強く叫ぶ。

そうすればニヤリと黒髪の男は笑う。


「そうだったらどうで?」


「――お前を、倒す。」


そういうと黒髪の男は愉快そうに笑う


「やぁってみてくださいよォォォ!」


「オォォォォオオオオオオオオッ!」


叫びながら俺は突撃を開始する。

――勇気、いや怒りを体にまとわらせ

一瞬での移動、黒髪の男に一撃を食らわせ吹き飛ばす。


吹き飛ばされながら黒髪の男はボソリと「速いですね」という、俺はそのまま吹き飛ばされている男の先回りをして上から腕を振り上げ、下にたたきつける。


「だけど、私を倒すにはちょォッと足りませんねェェェ」


「ガッ――!?」


――なにが起こったのかわからなかった。

何故か、吹き飛ばされていた。

そして無理やり足を地面につけて踏ん張り、その場にとどまった。


「しィぶといですねェ。」


「負けない、負けられない、負けたくないッ」


歯を食いしばり、俺は目の前をみる。

コイツ一人倒せないでなにを救えるというのか

母さんの敵は、もっと巨大なのだ。


「――思い出して、ちょっと冷静になれた。」


怒っても何がかわるというのか、たしかに力は強かったけど、身を任せても何もかわらない。


「前向きに考え、あきらめずに道を探す――それが勇気」


そういって俺は腕輪をONにして剣を出す。

――諦めなければ力は出せる。

勇気をもって、怒りを持つ。

怒りながらも希望を持つ。

剣はまるで自分の体の一部のようだ、ギュッと握り、俺は構える。


「――いくぞ。」


「……やれやれ、別に鏡なんて一つあれば十分なんですけどね。」


「…は?」


「まぁもう必要はないんですけど、予備にもっていたいからなんですけどねー」


「おい、なにをいってるんだ?」


「つまり――別に戦う理由はないんですよ。正直にいうと、今のあなたと戦えばちょっと危険ですからね。感情によって力を増す――ほろぼしたはずなんですけどね。」


「お前、何を言っている。」


「――だから、さようなら。」


その言葉で、ハッとする。

捕まえようと俺は走り出す。


「おやおやァァ?いいんですか?生きている人間はいますよ?助けないでいいんですか?」


「ッ――!」


その言葉で踏みとどまり、俺は周りを見回す。消えていく黒髪の男をみているしかなかった。俺は走り出す、だれかいないかと







「…とう…」


声が聞こえた。そちらの方向に全力疾走して、到着する。

そこにいたのは、イルファ…さん。




…………




思考が停止した。


「娘はやらんが、食料はやる。」


そんな言葉が脳裏に流れた。

最後の言葉だと思いだし、自分がこの人の死を認め始めていることに気づき、首を左右にふる。

俺は近づき、手首をとる、…脈がない。

目を開く、瞳孔が開いている。

ぬるりと変な感触がした。

――血だった。

背中が焼けただれている。

まるで、何かを護るために動いたみたいに


「お兄ちゃん、おにい・・・ちゃん。」


横をみればミストがいた。

泣きそうな顔で俺をみている。


「お父さん、寝てるんだよね?昨夜飲みすぎたっていってたんだ、だから寝てるって、もう…こんなところで寝てたらいけない…んだ…から、風邪ひいちゃ…うぇっぐすっ…うんだ…よっえぐっ…うぅえ…あぅぐ…うぇぇぇん起きてよ…お父さ…んっ」







あぁ…

最後の最後に、最高の親馬鹿をみせたのか







――未熟さを知った。

――誰がいなくなる痛みを――再び知った。





本当に、無力を知った時





――無性に叫びたくなるのを知った













叫びが、響いた。

兄さんのメモリースティックをみつけた。

恐ろしい黒歴史。


でもFate×chaos;headがあって思わず読んだ。

ネギま×うみねことかやってたけど断念してた。

ちょっと返してくる、怒られそうだ。

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