プロローグ
1、誤字脱字がありましたらご報告お願いします。
2、作者はずぶのド素人です。
3、作者はびっくりするほどうたれ弱いです。取扱いにはご注意をお願いします。
4、ほめてもらえたら泣いて喜んで調子に乗ります。
今日はなかなか心地が良い天気だ。ポカポカして眠くなる。
御祈祷の受け付け、案内もさっき終わらせたから、境内の建物の中でのんびりと参拝客の方が何か買うのを待つ。
なんて楽なバイトなんだ。今は年末年始のかきいれどきの時期ではないから忙しくないし、冬ではなく春だから袴でも寒くない。良い季節だ。
巫女さんのバイトは年末年始の短期募集が多い。だけど、私が働いているこの神社はちょっとした観光スポットなので、年末年始以外の平日も何人かの巫女さんが求められている。
超有名なお寺や神社には敵わないけれど、適度に参拝客がいるこの神社はバイトをするにはピッタリだ。
しかもバイト料・・・・じゃなかった。『神様からの御礼』もなかなかよろしいときた。
基本は日給制だが、巫女のバイトとしては珍しく午前と午後に別れている。流石にシフト制は無理みたいだけど。
ちなみに、巫女巫女言ってるけどホントは私たちみたいなのは助勤っていうんだよねー。
私もこのバイトに応募するために、調べて知ったんだよね。
「今日はいい天気~ポッカポカ~。」
なんて素敵なバイトに合格できたんだ。ホント神様有難う御座います。
だけどちょっとした不満もある。この神社、特に縁結びが有名なのである。
祀ってある神様のなかで、オオクニヌシノカミという色々つかさどってる神様がいるんだけど、その神様は縁結びも司っている。
「すいませ~ん!このピンクの縁結びのお守り二つ下さい!」
「こちらのお守り二つでよろしかったですか?」
「あっ、はい。」
「はい、どうぞ~。ありがとうございます。」
そう、この神社やたらとカップルやらなんやらが多いのである。
この十九年間、つまり生まれてから今まで彼氏なしの私に対するどんな嫌がらせ?
「あ~あ、さっきの二人もラブラブだったなぁ。あのお守り二人でお揃いにするんだろうなぁ。」
「それよりも、私は珠生ちゃんが今までなんで彼氏できてないのかが不思議なんだけど。」
「真由美さ~ん、だから何度も言ってるじゃないですか~。ホントびっくりするくらい出会いがないんですよぉ~うぅ~。」
先輩巫女さんの真由美さんが呆れたように話かけてくる。
「ホントに?まったく?」
「・・・・・・チャンスがあってデートを何人かとしても、女友達と遊んでるほうが楽だな~楽しいな~って思っちゃうんですよ~。男の人とのやり取り、なんかめんどいっていうかなんというか・・・・。だから告白されても断ってきたんですよね~。」
「要するに、好きっていう恋愛感情を抱けないってわけ?」
「ん~そんなカンジでぇ~す。恋人同士とか見たりすると、やっぱりうらやましいなぁって気持ちは起きるんですけど、別に彼氏いないと無理って人じゃないんで~。それよりも~恋がしたいです~。」
「珠生ちゃんと話してるとほんと力抜けるわ。そうね、まず男としてみれる相手が現れてくれなきゃね。」
真由美さんは少し疲れたように、机の上に身体をあずける。
確かに友達からも、あんたとしゃべってるとペースや口調がつられてしまって、どんな話題でもほのぼのお花畑ルンルン状態になると言われたな。
「ちょっとぉ~!真由美さんさぼらないでくださいよぉ~!!!」
オオクニヌシノカミ様、恋ってどんなものですか?
駄文お読み下さり、ほんとうにありがとうございます。