オカルト麻雀対戦記vol34 日本プロ麻雀連盟、巣鴨道場
2023年、4月19日、
巣鴨にある連盟道場へ。
(WRCルール、一発、裏ドラ、槓ドラアリ。
ウマ、+15+5-5-15、三万点スタート)
時間制限アリ。
今日のゲスト、東城りおプロを追いかけてやってきた。
同卓できる気は、皆無。一目見たくてやってきた。
受け付けを済まし例の如く牌捌きをしていると、
東城りおプロ参上。
真横を通り過ぎて行く。
やっぱオーラあるなあ、背が高いなあ、まあ、
俺よかは小っちゃいけど、女性でこのスタイルは、やっぱり映えるなあ。オシャレだなあ~、、。
年輩の男性ファンから、何やら、食べ物か衣類かは分からないけど、大きな紙袋の差し入れをもらっていた。
りおちゃんに、って。
さすがスーパースター東城りお。
初回の17:00の回から、このズラーッと長い連盟道場で、
満卓スタート!
打てない、待ちのお客さんまで出る始末!
さあ久しぶりの麻雀だ。
どんなもんだろう。。
1半荘目 北家スタート。
あれ? あっ、
これ、、俺って、孤高の守備麻雀職人でしたっけ?
間に合ってないのが分かる。この手が、全然伸びない。
この受け入れが、違う、主要なとこばかり鳴かれていく。
下家のお爺さんが、まあ鳴いていく。
鳴きたい役牌も鳴かず、っていうか鳴ける状態じゃない。
下家をケアして、切りたい牌も、もう、
2、3巡目から切らず、
伸ばす価値が生まれないであろう手牌を、
そっ閉じする、局ばかり。
効率を無視して、愚形でアヤにリンクして、
切り込んでいく櫛引祐二はどうした?
いやいや、
そのアクションすら、どうやら不利な大勢なんだよ。
戦況なんだよ。
波に乗ったのは上家のオバチャンだった。
ツモあがりもあり、出あがりもあり。
一人抜けた状態に。
ここまであがりゼロ、放銃ゼロの櫛引祐二。
リーチも掛けず、リーチ棒を2本得している。
(掛けたらすぐ他家に持っていかれていた。笑)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
23000点台の、僅差、2着目。
東場終了。
南2局 西家 2本場 供託1 ドラ三萬
やっと、やっと、先手を取れる櫛引祐二、
手牌、、
── 西西西一一一二三三四3455 ──
テンパっている。1枚切らなければならない。
入り目は、風牌の、西!
ドラ三萬を切っての、2、5ソウ待ちか?
5ソウを切っての、二、三、五萬待ちか?
いや、実はこの局、ここまでに至る流れから、今局は、
確実に確実に確実に確実に、ソウズ色にあがりがあると判断していた。もう、ソウズでの入り目だったら、嵌張4ソウだろうが嵌張6ソウだろうが、即リーチの構えだったのだ。1番良いなと思っていたのが、2、5ソウ、西待ち! 変則多面張待ち! ドラ三萬にくっ付いてのテンパイのことは、正直あまり考えていなかった、いや、考えていない訳はもちろん無いが、正直、期待を持てていなかったのだ。
それが、思わぬ最高の入り目、、
ここまでの、我慢の麻雀、、
マンズ受けなら、
安目でツモっても裏1個乗ればハネマン、、
なにか間違えば、トップまであるかないか、、
櫛引祐二、ほんの微かな“間”、
刹那のあと、宣言。
「リーチぃ!!」
選択!! 櫛引祐二、分かりやすいオカルト、
色アヤを捨てて、5ソウを切って、
二、三、五萬、マンズの3面張待ち!!!!
ふんっ!
うん、、、いや、これでいい、、
これで逃してやっちゃうなら、どうにかなってしまうなら、今日は3ラスか、3逆連帯だ。
それでも良い、仕方ない。
勝負を創る、麻雀が強い、とは、
時に自分自身の思考すら大きく呑み込み、卓上の感覚に己の摸打を紡いでいけるかどうか、だ。
絶妙な間合いと絶妙な選択を、
紡いでいけるか、、。
皆様、それでは、結果を、順に申し伝えます。
もしこれから起こることをほとんどピッタリ当てる方がいらっしゃいましたら、
麻雀の神様に最も近い雀士認定です
それでは、、行きます。
1 現状ラス目の対面親から、宣言牌の5ソウが切られる。
↓
2 櫛引祐二、待てど暮らせどあがり牌を持って来ない。
っていうかマンズそのものをほとんど持って来ない。
↓
3 3着目下家じいさんから満を持した追いかけリーチ。
↓
4 その追いかけリーチ一発目に、
櫛引祐二、5ソウを持ってくる。明確なあがり逃し。
ラス牌の、5ソウ。なんとか通る。
↓
5 櫛引祐二、追いかけリーチに対して、
超危険牌ばかりを持ってくる。
6、、
しばらくして、やっとこさ五萬を持って来て、
櫛引祐二のツモあがり。
リーチ、ツモ、西、ドラドラ。裏ドラ乗らず。
2000、4000は、
2200、4200の、2本のリーチ棒付きのあがり。
この後はまた上家のオバチャンにあがられ、
タイムアップで、オーラス親番は回って来ず。
櫛引祐二、34300点持ち、2着終了。
+9.3ポイント。
今日は、多分、明確にツイているぞ!
だいたい、だいたいいつもの俺なら、あの追いかけリーチに本来あがっていた5ソウなどで、一発放銃ロン倍満が通常コース。
笑笑。
それとも、前半の受け読みが、爆守備が、
この結果をもたらしてくれたりしたんだろうか、、、
ちょっと、分からない。
2半荘目 起家スタート 東家 ドラ一萬
超序盤、
すぐに脇2人の男性から二萬が1枚ずつ切られる。
2枚目の二萬が切られた巡目、すぐ、
嵌張二萬でテンパる櫛引祐二、マンズがこの形、、
一三四四
ドラが一萬なのにこんなに早く二萬切られる?
しかも2枚も、、、。
櫛引祐二、親番だがテンパイ取らず。手牌壊し。
現状、役も無いし、、。
タイミングが悪すぎる。もちろん2枚目が切られなければ、即リーチに行っていた。
すると対面のグラマラス女性まで、
なんと、、3枚目の二萬をすぐに切って来る!!
そして次の巡目に、即リーチを放つ、グラマラス女性。
これは、これは、これは、これは、これは、
ふふふっ、俺がリーチを強行したとしても、
場に姿を見せた3枚目二萬だったの、かな?
ふっふっふっふっ。
対面女性、一発ツモ。
嵌張⑥ピン、オタ風の“南”暗刻。
リーチ、一発、ツモ。1300、2600のあがり。
2枚切れの、嵌張、二萬待ち、即リーチ、、、
読者の君は、イケるか? やれるのか?
ふっ。。。
またまた、
我慢一辺倒っぽい半荘が続くのかなと思いきや、、
東3局 西家 ドラ⑥ピン、新ドラ五萬
櫛引祐二が、先手を取る。
南南南④⑤⑥⑥⑦⑧77三四
ドラの⑥ピン引き、
8ソウをポンされた後の7ソウ縦引きとし、テンパイ。
9ソウを切って、即リーチと行く。
何だか、何だか、漠然と、
手応えしかない場況、、。
他家の鳴きが、俺に功を奏したか?
流行りのピンズを強い形にしての気持ちの良いテンパイ。
ただ、待ちが、先ほどあがり損ねたかも、の、
ウワサの二萬に掛かっている、、、。
マンズの場況そのものは、今局は、
それほど悪くなさそうだが。
特に、マンズの下目はね。
手応えは、ある。
きっと、新ドラ側の裏ドラも乗っているはず、、、。
ちょっとして、鳴きを入れていた上家男性から、
明らかなテンパイ打牌と思われる雰囲気で、
二萬が放たれて、櫛引祐二のあがり。
リーチ、ドラドラ、裏ドラ四萬が1枚乗って、
満貫あがり。
櫛引祐二、膠着状態から、ちょっとだけ抜け出したトップ目に。
南1局 東家 ドラ⑦ピン
序盤、先手、、
三三②③⑤⑥⑦⑦⑧⑨456
ドラの⑦ピンを引いてのリーチ。①④ピン待ち。
好調ピンズ待ちは、全てリーチです。
そして、全ての色の状態が今、自分にとって悪くはないだろう事を感知した櫛引祐二。
ソウズ色が敢えて、
直接には俺に関係して来ないかな、ぐらい。
ちょっとして①ピンをツモってのあがり。
メンピンツモドラドラ、
裏ドラ②ピン、6000オール。
ここから、この半荘は、誰がいつどこであがるのか、
全て見えてしまった。
まあほとんど、俺があがり倒したのもあって。
71300点持ち、1着、+56.3ポイント。
3半荘目、本日最終半荘、北家スタート。
対面インテリ風男性と櫛引祐二が、どうやらデッドヒートを繰り広げていきそうな試合展開。
この半荘は、
最初からあがりにリンクしていけている櫛引祐二。
東4局 東家 ドラ8ソウ
数巡経って、手牌、、
─── 11888六②②③④⑨⑨東中 ───
⑨ピンを持って来たところです。
ドラ8ソウ暗刻です。
前局、対面インテリ風男性が、良い感じのリーチで⑨ピンツモ満貫あがりを決めています。
大勢がかなり対面男性に傾いていると判断。
東と中は、どちらも場に1枚切れ状況。
櫛引祐二はここから、東切り。
下家からすぐ切られた②ピンをポン。
打、④ピンとします。
最終形、、
─── 111888六六⑨⑨ ②②②ポン ───
対面インテリ風男性からリーチが入ります。
リーチから2巡後、
きっと七対子に組んでいた下家若者男性から、狙い目だったであろう現物⑨ピンがこぼれて櫛引祐二のあがり。
トイトイ、ドラ3。12000。
東4局 東家 1本場 ドラ3ソウ
櫛引祐二、あがり形、、
②③④⑦⑧⑨三四五3678
リーチ、ツモ、ドラドラ、裏1。
4000は4100オール。
終盤、対面インテリ風男性から追いかけリーチが入ってからの、すぐ、ドラ単騎ツモあがり。
俺の捨て牌、西も対子落としして、②⑤ピンの雀頭も結果的に全部切り飛ばして、この待ち取りに明らかに固執。
さすがに、ちょっと、
対面インテリ風男性にも、ゲンナリした様子が伺えた。
申し訳ない。
ここからこの半荘も、或る1局を除いて、また全て見えてしまった。誰がいつ、どこであがるのか。
55200点持ち、1着、+40.2ポイント。
本日の合計です。
2着 +9.3
1着 +56.3
1着 +40.2
合計= +105.8ポイント、となりました。
もし、1日通じて、2~3半荘通じて、
全局、起こることが分かってしまうような状態になったら、その時は、オカルト麻雀対戦記を終了します。
ただの詩人に戻ります。
これ以上、ここで自分の麻雀感覚を伝え続けるのも、しんどいでしょうし。
まあ、そうは中々ならないでしょう。vol100以上、ずっと続ける気でもいます。
起こることが全部分かるって、麻雀という競技性が破綻してますよね? 笑笑笑。かなりヤバい状態です。笑笑笑。
ただ、今回の実戦で、ひょっとしたらそんなこともあり得るのかなと、チラと思えてしまったんで。
主要雀戦ノンタイトルでも、興味ある麻雀士に未勝のままでも、もしそうなったら、オカルト麻雀対戦記は最後です。
もちろん麻雀自体は、いつまでも続けます。
続けたいと思っています。
しかし、色んなことが見えてくればくるほど、色んなことを知れば知るほど、彼らは別次元だったことが分かる。
出身地、青森県弘前市、閉ざされた楽園。
俺の青春の街、、
麻雀を始めた、16歳から23歳までの、黄金の日々。
彼らとまた卓を囲むことって、あるのかな、、
中でも強かったのは、至極の打ち手だったのは、
キムチさん、、、マサ、、、プー、、、
そして、ガクヤさん、、。
・・・・・・・・・・ガクヤさん!!!!!
彼らより強い雀士を、東京に来てから17年間、
会ったことも映像で見たこともない。
同等かなと確かに思えた人は、アマチュアに、
1人だけいた。
奇跡的な出会いをした、すぐ潰れた麻雀店での、ほんの一瞬だけ同僚となった人。それだけ。
個人的に印象的な、独特の雰囲気、風貌だった、
後藤さん、、。
見たことも聞いたこともない圧倒的な強さだった。
理論だった。
青森県弘前市、麻雀界未開の地、
2000年、00年代に打ちまくった、
惜春、、。
まさに、東京に来て、打てば打つほど、麻雀を分かってくればくるほど思い知らされるという、逆、井の中の蛙現象。笑
あ~~、あの時の、、こういう意味だったんだなって。
あの和了、、、あの時のセリフ、、、
難解すぎた、、、あれも、これも。
あの時代に、もう・・・・・・・・・・・・
長くなってしまいました。
次回は男性プロとの対局でしょう。
お楽しみに。
オカルト麻雀対戦記、vol35へと続く、、