表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/216

勉強開始!!......しなかった。

 こんにちは。セシルです。

 2歳の誕生日も終わり、これからは勉強をみてもらえることになりました。ヤッタネ!

 読み書きは既に大体終わっているので、本を読んで知識を入れていかねばなりません。


 そして、最近見慣れてきてしまった、7本の指。

 慣れたら負けだと謎の抵抗をしているんだが、負けちゃいそう。

 でも、靴を履いているおかげで、まだ足の指7本には負けていません。


 そうだ!

 九九を研究し始めたのですよ。

 とはいえ、この有様では九九と呼ぶのは間違いでしょうね。

 七七とでも改名しようかしら。

 一桁同士だけはとなんとかやってる。


1*1=1 (いんいちがいち)

1*2=2 (いんにがに)

中略

1*7=7 (いんしちがしち)

2*1=2 (にいちがに)

中略

2*4=8(10)=11(**) (にしがじゅういち?)

2*5=10(10)=13(**) (にごじゅうさん?)

2*6=12(10)=15(**) (にろくじゅうご?)

2*7=14(10)=17(**) (にしちじゅうなな?)


 ゾワゾワワワワ。

 悪寒がするよオカン。

 なんで二の倍数なのに一番右が奇数なの?

 気持ち悪いよぉ。

 こんな計算したくないよぉ。


 もうやだ。

 やだもんね。



 今日はセルジュに、本が置いてある部屋へ案内してもらえるそう。

 本を読んで読んで読みまくってやりますよ。


@書斎(仮称)

 ふわぁぁぁぁぁぁ。

 壮観!

 なんという本の数。

 嬉しい。

 私は嬉しいです。


 「お嬢?なんで泣いてらっしゃるので?お嬢の情緒がわかんねぇよ。」


 イーヴ?

 これが感動せずにいられるかってんだ。

 本だよ?

 この世界初の本。

 転生してから初めての本だ。

 あぁ、愛しの本、何年ぶりでしょう。


 「お嬢?聞こえてないんか?」

 「くるくる回って可愛いです!お嬢さま!」


 イーヴがなんか言ってるような?

 本の良さが分からないなら、黙ってればいいのに。

 そんなことよりも本ですよ?


 周囲の有象無象などどうでもいい。

 今は本だけに集中させて。


 「よだれでてんぞ、お嬢?」

 「私が拭きます、お嬢さま!!」


 エマが私の顔を拭いてます。

 よだれ、出てたかしら?

 危ない、危ない。

 あまりにも幸せすぎて~~。

 ごめんね?


 「勉強は明日からにしましょうか。お嬢さま、今日は好きなように本を見てくださっていいですよ。よだれは垂らさないように。」


 イイノ?


 やったぁ!

 ありがと、セルジュ!!


 祭りだ!!

 活字復活祭だ!!


 本棚にある本の背表紙を一つずつ確認していく。


 えっと...

 「女神さま...」

 「洗礼式での...」

 「貴族名鑑」

 「孤高の王子様」

 「百合に囲まれて」

 「魔を滅する英雄」

 「勇気あるものは如何に...」

 「魔法基礎」

 !?魔法基礎だと?

 この世界魔法あったのか!?

 そういえば、使ってたところを見たことがあるような。

 今更か?

 というか、順番が滅茶苦茶だな。

 いつか整理させてもらおう。

 「魔法詠唱の研究」

 「魔法詠唱の研究」

 「魔法詠唱の研究」

 「魔道具図鑑」

 「女神さまへ届け7」

 「魔法詠唱の研究」

 「魔物図鑑」

 魔法詠唱の研究多すぎやしないか?

 全部著者が違うから別の研究だろうけど。

 もっと名前捻れないかな。

 「エマール伯爵家」

 「人口記録」

 「税収記録」

 「献上記録」

 「洗礼式の記録」

 「土地記録」

 「想いよ届け」

 最後のは兎も角、統計だね。

 それに、うちの家のことか。興味があるね。

 ここら辺を読んでおこうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

スピンオフ短篇の紹介

「ラッキー7の世界で」スピンオフ短篇

作品紹介


完結済

すべてはあの桜花のせい

悠という少年の巣立ちの物語。推理SF小説。

連載中

魔女の弟子と劣等学級 -I組生徒の過ごし方-

魔女の弟子が初めて街に降りて人と関わる学園もの。

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ