1期生休み明けテスト
休みの間、多くのことがありました。
正直、授業やってた方がマシだと思います。
そして、これからやってくるのが課題の添削。
もう、どうにでもなーれ。
「皆さんこんにちは。2ヶ月間はいかがでしたか。お久しぶりです、セシルと、」
「ノエルです。よろしくお願いします。」
漫才みたいな始まり方にも慣れた。
「課題がこちらにたくさん届きましたので、私たちはこれから添削と確認をします。それがひと段落したときに合同授業を行い、皆さんの成果を発表し、それらを見て糧としましょう。本日はよろしくお願いします。1期生の皆さんは今日はテストですね。今回の点数に一喜一憂せず、自分の勉強過程を記録しているはずですから、それと見比べて次回の対策を立ててみてください。本当に重要なのはその部分です。これだって研究の一つです。どうすれば自分が一番良い点数を取れるかというもの。他の人に聞いてみるのも面白いですね。2期生の皆さんはこの後授業があります。いつものテストと授業です。現在2期生が行っている算数は今の上にあります。つまり、そこがなければ、上に積み重ねることができないのです。」
私は積み木のようなもので実践してみせた。
「ぜひ頑張ってください。もし、興味があるひとは2期生の教科書は既に教会に配置されているので読んでみるのも面白いかもしれませんね。では合同のオリエンテーションはここまで。2期生はテストを行いますから準備をしてください。机には鉛筆、消しゴムの他なにもおかず、荷物は別のところにおいてください。カンニング、不正が疑われないよう注意をしてください。この砂時計が落ちきった後にテストの問題用紙を配布します。それまでに着席してください。なお、それ以降の私語は厳禁とします。試験監督は各会場の司祭どの、そして、こちらからはノエルが行います。」
「よろしくお願いします。」
「全教科が混ざっているので時間配分を間違えないように、また、ミスがないように確認をしっかりしてください。」
今回は完全無差別問題、算数の次に国語、その次に理科系問題と本当に嫌がらせとしか思えない問題である。どの知識を使うべきかを判断しながら問題を解く力、また、融合問題になった時の対応力が問われる。応用問題も多くあるため、正直、難しいと思う。
「では私はこれで。」
私はあとはノエルに任せて、デバック(=バグ改修作業)を行っていく。
本当に何度もやったけど、念の為だ。
レオンさんや公爵さま、ブルナンさまもテストに臨んでいる。
彼らに事前にテスト問題を見られるなんてヘマはしてないし、本人らも積極的に見ようとはしないだろう。
ちなみに、本日の授業は全て私が行うことになっている。
さっさと問題を解き終わらせてその準備でもしようかな。
「以上でテスト終了となります。お疲れ様でした。次回の授業ではこのテストの解説を行いますので、問題を忘れないように、或いは授業会場に置いておいてください。では授業を終わります。ありがとうございました。」
ノエルのアナウンスでこの授業は終了だ。
さて、どうだったかな?




