表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライム大公と没落令嬢のあんがい幸せな婚約  作者: 江本マシメサ
後日談

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/66

コミカライズ第5巻発売記念ショートストーリー『沼地を利用してみよう!』

 スライムしか棲みつかなかった沼地で、ついに水耕栽培が開始となる。

 ガブリエルに提案してみたら、あっという間に実施に繋げてくれたのだ。

 スライムを討伐し、スライムが近づけないよう結界を張って、沼地に肥料を与えて野菜が育てられるようにしたのである。

 育てるのはクレソン。

 沼地のような湿った場所を好む野菜で、スプリヌ地方の気候にも合っているのではないか、とガブリエルと話し合って決めた。

 今日は領民達と沼畑に集まって、種植えを行う。

 私もやる気だったので、乗馬用のズボンを穿いてやってきたら、領民らに驚かれた。


「フランセット様も種まきをするんですか!?」

「ええ、そうよ」

「止めておいたほうがいいですよお」


 そう言われても、提案者が見学だけというわけにもいかない。

 強く止めてくるので、どうしたものかと思っていたら、プルルンが助け船を出してくれた。


『フランのことは、プルルンがたすけるから~』

「プルルンがそう言うのならば」

「もしものときは、フランセット様を助けてくれよお」

『プルルンに、まかせて!!』


 信頼の実績を持つプルルンのおかげで、なんとかこの場を切り抜けることができたようだ。


 私だけでなくガブリエルも種まきに参加するつもりで、汚れてもいい服装でやってきたのだ。


 そんな彼は領民を集め、沼を弾くクリームを靴やズボンに塗るようにと言って配布していた。

 私とガブリエルは、撥水加工を施した服を着ているので、きっと問題ないだろう。

 ついに、種まきは始まる。まずはガブリエルが沼畑に入ったのだが。


「――うわっ、深い!!」


 一歩踏み出しただけで、ガブリエルの足は膝の辺りまで沈んでいた。

 かなり深い沼地のようだ。

 領民達もあとに続く。


「うわっ!!」

「どわっ!!」

「ふ、深い!!」


 私もプルルンを肩に乗せた状態で、一歩沼地へ踏み出す。


「――!!」


 思っていた以上に足が沈んだ。

 けれども男性陣よりも体重が軽いからか、ふくらはぎの辺りくらいまで沈む程度だった。

 撥水加工のある靴や服のおかげで、足を取られることもなく、進むことができた。

 なんとか目的地に到着すると、種まきを始める。

 せっせ、せっせと種を撒き、なんとか終えることができた。


「みなさん、お疲れ様でした!!」


 メイドのニコ、リコ、ココが差し入れのサンドイッチと温かいスープを持ってきてくれた。

 疲れた体に染み入るようだった。


「領主様、フランセット様、あとのお世話は我々にお任せくださいね!」

「立派なクレソンを作ってくれますので!」

「頼みますよ」

「収穫を楽しみにしているわ」


 そんなこんなで数ヶ月後――クレソンの収穫に成功すると、ジャガイモやニンジンなどの根菜類も沼畑で栽培が開始される。

 沼畑での野菜の栽培は年々拡大していき、スプリヌ地方の特産となるのは、数年後の話。

 大成功を収めたのだった。

挿絵(By みてみん)

コミカライズ第5巻が本日発売します。

魔物大公会議に、グリゼルダ王女とのエピソードを収録した、楽しい一冊となっております。

どうぞよろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ